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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-28
2007年04月02日 (月)
 自らに指を突き込んだ淫らな姿のまま、スイッチを切られたダンシングドールのような不自然な体勢で理香は停止した。宙に浮いた体勢で振り回され、必死でつま先にしがみついていたパンプスが一瞬のラグタイムの後、ころりと床に落ちる。けれどそれにも気付かず、理香は恐怖に震えていた。
 そこに誰かがいる。この薄いドアの向こうに、誰かが。
 いつからいたの? 聞こえていた? それとも聞かれていた?
 ……だれかが、そこに……?
 その先を考えることすら拒否する理香を面白がるように、ドアの向こうから低い笑みを含んだ楽しげな声が聞こえてきた。
「理香。オナニーするなとは言わないが、今は就業時間中だぞ」
 せんぱ、い?
 聞き覚えのあるその声に、息を止めたまま固まっていた理香の肩が大きく揺れた。相手が見知らぬ他人ではなくてよかったとの一瞬の思いは、けれどもすぐに違う不安となって理香の理性を脅す。
 先輩、いつから……? もしかして、さっきからずっと……?
「さっさと出てこい、理香。仕事だ」
 仕事と言う言葉に理香は慌てて指を抜き取り、急いで巻き取ったペーパーで両手指と秘所を拭いた。丁寧に擦り取りながらも指から立ち昇る卑猥な女の匂いに唇を噛む。今さらどれほど取り繕うと亮治は全てを知っているのだ。
「こら、聞こえてるのか。早く出てこい」
 個室にこもって自慰に耽っていた自分を亮治はどう思っているのだろうか。所詮はこの程度の、簡単に快楽に流される女だと、亮治は自分を侮るだろう。再会したときのように、理香の意思を無視し言葉でなぶりながら押し倒すだろう。自分が亮治に襲われる場面を一瞬思い浮かべ、理香は恐怖に強く首を振った。身体の奥に残っている熱が、屈辱的な想像にすら反応する。その事実が何より理香に怖かった。
「今すぐ出てこなければドアをぶち破る。俺に見られたいか? 見られながらやりたいのなら、サボりも特別に許してやってもいいぞ。真正面でおまえが恥ずかしい格好でイくところをじっくり眺めてやる」

 -つづく-
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この指を伸ばす先-29
2007年04月03日 (火)
「そ、そんな……」
 まさかそこまでを望まれるとは思わなかった理香は絶句する。大きく息を吐いてドア越しにいるであろう亮治へ強い視線を向けた。
「そんなことしません!」
「じゃあ、出てこい」
 奇妙なほどに明るい声がクスクスと笑った。不自然なまでに穏やかな亮治の言葉の響きに理香はわずかながら安堵した。亮治がこの状況をどう思っているのかはまではわからないが、理香に対する態度にさほどの変化がないことだけは確かのようだった。それがなぜか希望であるように理香は思う。亮治の知る自分と今の自分にそれほどの違いがないのだと、そう思えるような気がした。
「すぐに行きます。ちょっとだけ、待ってください」
「まあいいだろう。五分以内だ」
 軽い吐息と共にコツコツと固い音がして人の気配が遠のいた。男物の靴音は重く強く響く。平常ならば気付かないはずはないのに、それさえ聞こえないほど没頭していたのかと理香は今さらながら頬を赤らめる。
「もう、なんか、もう……」
 ぶんぶんと頭を振ると、下着や内ももにこびりついた半ば乾いた液体をペーパーで強くこすり、素早く身支度を整えた。パンプスを穿き直しながら立ち上がり、カギを外してドアを押し開ける。一度だけ肩越しにちらりと個室内へ視線を送ってから唇を強く尖らせてドアを抜けた。
「あー、やだやだ」
 照れ隠しにブツブツ言いながら洗面スペースへ走り寄る。洗面ボウル内に手を差し込むと人体を感知したセンサーが、白鳥の首のように長く伸びた蛇口からじゅわっと勢いよく水を吐き出す。普段はあまり使わない液体ソープをたっぷりと使って、理香は執拗なほど丁寧に手首から爪のあいだまでを洗った。丸く合わせた両手に水を溜めて何度もうがいをしてからようやく顔を上げる。
 本当は、顔も身体も洗いたいところだけど。
 冷え切ったショーツと未だにぬめる下腹部を思って理香は顔をしかめながら鏡に向かった。想像したよりも顔色や表情に普段と変りがないことに、ほっと息を吐く。髪留めを外して手櫛で梳き流しながらもう一人の自分へと呟いた。
「これなら……大丈夫かな」
「ああ、大丈夫だな。誰も気付かない」
 ふいに背後からかかった声に理香は慌てて振り返った。

 -つづく-
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お言葉頂きました&サイト更新のお知らせ
2007年04月03日 (火)
 おはようございます、にゃおです☆
 桜です、さくらーっ!! さくらが咲いたのっ!
 ということで夜な夜な近所の桜スポットを徘徊しているにゃおです☆次の休みにはお花見に行くぞっ!と、握りこぶしです。うふふふふ。

 そしてそして、再構築中ということでリンク切れでまくりだったサイトもなんとか一段落です。ついでにまとめ読み「セクシャルオムレット(一話/終話)」も全公開で、これでしばらくサイトのほうは触らなくて済むかなってカンジで。
 リンク切れが残ってるよとか、重くて見られないよとか、やっぱりケイタイ専用のページが欲しいとか、ご意見などなどありましたら、またいつでもおっしゃってくださいねv


 久しぶりにお言葉頂きましたーっ
『凄い配置変えしてますね!!間違えたかと思った! 』
 きゃー!いつもありがとうございます、リンさんっ!大好きっ☆
 ええとデザイン替えはですね。FC2ブログって共有テンプレートっていうシステムがあって、みなさんがご自分で作ったデザインを登録したりするのです。そこでチラッと見てすごくいいなって思ったのがあったのですが、こういうのって「アダルト禁止」って仰る方が多くて。
 なのでちょこっとマネして書き換えて作ったのです☆はっきり言ってお話書くより時間が掛かって、ものすごく疲れました…でもデザインはすごく気に入ってるのです♪
 「この指を―」はちょっとヤバめな設定のせいか、反応がないことないこと
(^▽^;)まあ書き始めちゃったものは仕方ないし、このまま突っ走りますよっ☆ドキドキ楽しみにしていただきつつGOなのですっ☆

 「よかったよ♪」やお言葉、コメント、メール、ランキングなどなど、いつもありがとうございます。にゃおの糧ですvこれからもまた気が向いたときにでも気軽にぽちっとよろしくですv
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この指を伸ばす先-30
2007年04月04日 (水)
「先輩っ。い、いつ、そこに……」
「時間だ。行くぞ」
 短く帰ってきた答えにならない言葉に、理香はわずかに眉をひそめる。
「行くってどこへ?」
「仕事だ。さっきもそう言った。覚えろ」
 左脇にファイルをはさんだまま、欧米人のようなオーバーアクションで両腕を広げると、亮治はわざとらしく肩をすくめた。あごを上げるように理香を見おろすと深い溜息をついて見せる。
「上司が、仕事をサボって隠れてオナニーしていた部下を、わざわざこんなところまで迎えにきてやったんだぞ。もっとありがたがったらどうだ?」
「な……っ! あたし、そんなこと頼んでませんっ!」
 自分に向けられた、卑猥な色の混じった恩着せがましい言葉に、理香は耳まで真っ赤になりながらも反射的に怒鳴り返した。二十センチ以上も上空から向けられる薄い笑みを浮かべた表情を睨みつける。
「それに、ここは女子トイレです! 先輩が入ってきていいところじゃないんです! もし誰かに見られたら……!」
「まあ、昼休み直前のこの時間帯にわざわざ便所に駆け込むヤツは普通はいないだろ。よっぽど切羽詰っていたなら、ともかく」
 おまえのようにな。
 半ば照れ隠しの、そして残りの半分は亮治を心配しての理香の言葉にも、低く茶化すような声だけが返ってくる。
「それに、そこまで切羽詰っていたのなら、俺のことを詮索する余裕もないだろう? まあ別にそれならそれで構わんが。学校を出たての若造とは言え、社長の甥で役員の俺に、どうこう言える人間はあまり居まい?」
 全てを見透かしたように細まったまなざしに、先ほどからの続きのように噛み付こうと口を開きかけて、けれど理香は黙って亮治から視線を外した。俯くように両手で髪を後頭部にまとめ、ぱちりと髪止めではさむ。珍しく反論してこない理香をちらりと見下ろして、亮治は手にしたファイルケースを理香に差し出した。
「まあ、それは今はいい。おまえの初仕事だ。付いてこい」

 -つづく-
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お言葉頂きました♪
2007年04月04日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆
 ゆうべね、急に歯が痛くなって今朝慌てて歯医者に駆け込んだのですよ。運よく時間が空いていて診てもらえたのですけれど。久しぶりのきゅいーんきゅいーんの音はちょっとやっぱり楽しいものではなかったです…(;-;)
 これからもうしばらく通わないとー…(^▽^;)


 昨日に引き続きお言葉いただきましたーっ
 なんかね、みなさんお優しいから気を使ってくださってるんだろうなあって思うんですけれど、それでも嬉しいです。とっても。感涙ですっ(TvT)
『サイトって本当に大変ですよね・・・。』
 きゃーっ連日のお言葉ありがとうございます、リンさん!嬉しいですv
 そうですねえ、にゃおの場合はサイトよりブログがメインなのですが、でもサイトメインに読みにきてくださる読者さまもいらっしゃるから、サイトもほったからしっていうのはやっぱりマズいかなあって思うのですよ。とは言ってもかなり更新率低いですけれどね。もうちょっとマメにしないと…って思うこともあるんですけれど、なにせ難しいことが多くて(^。^;)
 あと、そうですよね、「あたしの彼は―」はやっぱり他の作品に比べるとえっちいですよね。それも第一話が。ユーキさんがとっても、そして千紗ちゃんもそこそこ経験があるから、言葉もあからさまなものが多いですし。読み直すと、美雪さんだととてもこんなこと言えないなあって思うのです☆

『今までになかった展開で、わくわくしながら毎日見に来てますわよw』
 きゃー、ありがとうございます! わくわくしてくださってるなんて、毎日きてくださってるなんて、感動ですっ!(T〇T)
 ええ、反応がなかろうがみなさんが引いてようが、このままどんどん突き進みますよっ!どうぞ応援してやってくださいな☆

 いつも「よかったよ♪」やお言葉、コメント、メールなどなどありがとうございますvにゃおの糧ですv これからも気が向いたらまたぽちっと押してやてくださいなっ(^∪^)
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この指を伸ばす先-31
2007年04月06日 (金)
 反射的に目の前のファイルを受け取ろうと右手を出して、指からまだ水が滴っていることに理香は慌てた。指先でつまむようにしてジャケットとパンツのポケットを順に探るが、最初から入っていないものが見つけられるはずはない。濡れた両手をプルプルと振りながら困り切ったハの字眉で見上げてくる理香に、亮治は堪えきれず吹き出しながら、上着のポケットから丁寧にたたんだ男物の薄いハンカチを取り出した。
「これくらいは持っておけ。社会人の常識だろう」
「悪かったですねー、常識なくって」
 ぷうっと頬を膨らませた理香の手の中にハンカチを押し付けながら、亮治はわざとらしく髪を掻き上げた。
「まったく、俺の秘書がこれとは情けない。もうちょっと利口になってくれ、理香」
「な……っ」
 小馬鹿にした言葉に理香は怒りに目を吊り上げる。確かに、社会人としてと言われても仕方ないことではあるが、それも元を辿れば亮治の暴挙によって着替えることを強要されたのが原因だ。それに、何より。
「あたし、望んで秘書になったんじゃありません!」
「そうだ。おまえじゃない」
 撥ね付けるように叫んだ細い肩を抱き寄せると、亮治はそのあごに素早く指をかけて上向かせた。覆い被さるように理香の顔を真正面から見つめる。
「俺が望んだ。俺がおまえを望んだ」
 低く抑えられた声が囁くように脅すように、理香の耳に忍び込んでくる。双眸の放つ強い光に怯えて黙り込んだ理香を亮治はゆっくりと抱きしめた。
「だから、おまえは俺のものだ」
 どくんと、跳ねるように理香の心臓が鳴った。
 理香は自分が亮治に捨てられた日のこともそのあとの苦しみも忘れてはいなかった。いや、忘れようと何度も努力はしてきたが、それが報われることはなかったと言うのが正しい。その後のできごとのすべてが亮治のせいではなく、ひとつの恋の終焉から立ち直るために自らが選んだことの結果であることはわかっていたけれど、それは理香にとっては二度と思い出したくない悪夢でもあったはず、だった。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-32
2007年04月07日 (土)
「せん……ぱ、い?」
 頬に押し当てられた、オーダーメイドらしいぴったりと身体に沿ったなめらかな肌触りの上質のスーツの布地越しに、亮治の鼓動が聞こえる。それが自分のそれよりもさらに早いことに気付き、理香は動揺した。
「や、だ……。先輩、はなして、ください」
「こうやって、おまえのそばにいるためにだけ、俺はここにきた。さっきもそう言っただろう?」
 低く響く甘い追い討ちに心が流されそうになる。それを理解しながらも理香はすでに揺らぎ始めていた。
「だって、そんな……。だって……」
 亮治との再会もレイプも突然の配置転換も、理香にとっては悲劇だった。迷惑な話だった。これから精神的にも肉体的にも亮治にいたぶられる日々になってしまうのかと怯えていた。けれども理香の積年の恨みに近い思いさえも揺さぶるほどに、亮治のまなざしは真摯だった。
「俺以外の男にさわらせるな、これ以上」
 亮治の顔が降りてくる。前髪のあいだから見えるその表情に理香は声が出なくなる。
「理香」
 強い光を放つまなざしが自分を真正面から捕らえていると言う事実に、理香は捕食される直前の昆虫になったような気がした。細かく震える唇は否定も拒絶もできないまま、亮治に塞がられる。
「んん……」
 理香がひくりと背を揺らすたびに抱きしめる力が強くなる。腰と背中に回った腕が身体を密着させるように抱き寄せる。隙間から優しく入り込んできた舌に口内を探られて理香はひくんと身を震わせた。かすかにミントの味を残した唾液が舌を伝わってぬるぬると理香の口内に流れ込む。
「ふっ、ん……」
 甘く鼻にかかった声を漏らしながら理香が強く目をつむる。こめかみに鼓動が渦巻くのを感じながら、いつしか理香は押し返していたはずの指で亮治のシャツを握りしめていた。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-33
2007年04月10日 (火)
「意気込みは買いますけれど、この時期と言うのは正直少し困るのですよ」
 真向かいに座ったやや引きつった笑みを浮かべる壮年の黒のスーツに、余裕の笑顔が穏やかに頷いた。
「今すぐどうこうと言うわけでもありません。ただ、現状では来年度はこのように決定されることになっています、と言う報告のようなものです。そちらに不都合があるのでしたら早急に問題点の修正を図られるのがよいかと思われます」
 昼食時とは言え、それほど人影のない社内の重役専用ラウンジの目立たない一角で、激しく時に淡々とビジネス会話は進んでいた。その内容に従ってファイルケースから何組もの資料が出入りする。亮治と並んで座りすべてを見聞きしながら、けれど理香は今が夢か現実かさえわからずにいた。
 ん……、ん、く……ぅっ。
 危うく漏れそうになった喘ぎを飲み込むと、下唇を噛みながら理香は眉をひそめた。疼くような振動に犯され続ける身体がもうそろそろ限界だと訴えている。
 早く……早く、終わって……!
 祈るように内心で叫びながら、理香は必死でテーブルの下でヒクヒクと揺れる腰を抑えていた。深刻な会話の最中にも時折、切羽詰った理香の表情を楽しむかのように意味深な笑みを含んだまなざしを亮治が送ってくるが、それに気付く余裕は勿論ない。ただ、強制的に身体に送られてくる快感に荒くなって行く息を堪えていた。屈辱的な状況にも関わらず、身体は素直に反応してしまう。
 あっ、も、もう、だめっ! イっちゃうっ!
 不自然なほどに背を伸ばしていた理香が、更に仰け反るかのように腰をびくんと震わせた瞬間、なぜかすべての振動が弱まった。ソファの背もたれに倒れ込みそうになった理香を伸ばした左腕で支えながら亮治が覗き込んだ。
「大丈夫か、今西くん」
 大丈夫なわけないでしょうが!
 同席者に気付かれないように上目遣いで睨みつけるも、熱く潤んだ大きな目は理香が快感に解けていることを現していた。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-34
2007年04月11日 (水)
「もう少し、我慢できるかな?」
 別の意味を含めた、いかにも物分りのよい上司のような亮治の言葉に、理香はぎりりと奥歯を噛みしめた。
「はい……。まだまだ、大丈夫、です」
 唇の隙間から吐き出すように理香が言うと、亮治の左眉がわずかに上がった。反抗的な理香の態度を咎めるように、ショーツの内側でローターがぶぶぶと強烈に震え、理香の目が切なく歪む。薄く開いた唇の隙間から熱い吐息が漏れるのを亮治は満足そうに聞いた。
「そうか、それならいいが」
「どうかしたのかね?」
「いえ、単なる風邪かと思います。季節の変わり目ですからね、この時期は体調を崩しがちなものでしょう?」
 調子を合わせるように理香を気遣う同席者を適当な言葉であしらい理香を気遣う振りをしながら、亮治は左手の中に隠した小さなコントローラーを器用に操作した。オンオフを繰り返し強弱をつけて、これ以上はないほど執拗に敏感な部分をなぶり続ける。それでも決して限界を超えないようにと、細心の注意を払っての微調整に、理香は頂点の三歩ほど手前でムリヤリ留まされていた。
 やっぱり、この人はこういう人なんだわ。
 何度もイきそびれた身体は敏感になっていた。快感の波に飲まれることを望む肉体は些細な刺激にも反応する。頑強だったはずの理性はすでに対抗する手段を失っており、そのことが理香にはひどく腹立たしかった。
 あたしのこと弄んで……こんなこと、して……。
 けれど貼り付けられた異物から伝わる振動を、そして亮治の卑猥な視線を意識しただけで、理香は身も心も絡め取られてしまう。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-35
2007年04月12日 (木)
 もし、こんな人のいるところで……。
 そう思っただけで、なんとも表現のし難い暗い燃えるような思いが理香の内側から湧きあがる。亮治がまさかそこまで理香に望むことはないとは思うが、けれど亮治にも失敗はあるだろう。その指先が少し角度を間違えただけで理香は一瞬で達してしまう。もし踏み止まれたとしても高い嬌声を放ってしまうことだろう。このような他人の居る場でおもちゃなどでイかされたらと思った瞬間、理香は自分のそこから熱い潤みがとぷりと流れ出るのを感じた。
 もし……もしも、こんなところでイっちゃったら……?
 理香の内心を読み取ったかのように亮治の指が動き、振動が強まる。攻められている箇所だけではなく、全身が熱く疼いていた。控え目なサイズながら敏感な両乳房が、早くさわって欲しいと張り詰める。軽く指先で数回撫でただけで、その頂きは更なる愛撫をねだるように固く立ち上がるだろう。軽く歯を立てられれば痛みと快感が電流のように背筋を貫く。このまま、固い男根を突き立てられ乱暴に揺さぶられ、卑猥な言葉を投げかけられて犯されたなら……。
 静かなラウンジの重役二人のビジネスライクな会話を聞きながら、理香は秘所をローターに攻め立てられ、卑猥な想像を巡らせた。
 もうだめぇ、さわりたいよぉ……イきたいよぉ……挿れて欲しいよぉ……。
 虚ろに内心で理香が呟きわずかながら腰を揺らめかせたその瞬間、振動が止まった。何が起こったのかと理香が思う暇もなく、目の前の男性二人が立ち上がる。
「では、今回はこれで」
「お手数で申し訳ありませんが、検討をよろしくお願いします」
 一瞬だけそれを茫然と見上げてから、理香は慌てて立ち上がった。亮治と並んで頭を下げ、同席者が立ち去るのを見送る。

 -つづく-
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お言葉頂きました♪
2007年04月12日 (木)
 おはようございます。桜が散り始めて、ピンクの花びらが風に舞っていく様子がとてもキレイでうっとりしているにゃおですv
 花が散るのはとても寂しいことなんですけれど、その姿までキレイっていうのってすごいなあって。でも言ってるうちに近所の藤が咲きそうになっているし、春の楽しみはまだまだ続きそうで嬉しいですv

 さて、お言葉いただきましたー。久しぶりで嬉しいですv
『ドキドキしながら続きをたのしみにしています。』
 ありがとうございますv
 今回ちょっと、今までと雰囲気が違うこともあってちょっと…あれなんですけれども。でも大丈夫、だと思います。ちゃんとラブラブですからね☆明日がどうなるのかわからない展開でGOなのですっ☆
 そして、メールフォームって ちょっとわかりにくいですよね。こういうのって時々あることなので、気にしないでくださいねv


 そしてサイト版プッシーキャットテイルに「この指を伸ばす先」をひとつだけですけれどUPしましたv そう言えば最初の方ってよく覚えてないなあとか、まとめてゆっくり読みたいなあって思われたかたはどうぞですv
 「この指を伸ばす先」一話
 重すぎて見られないとか、何か問題がありましたら教えてくださいませ♪
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この指を伸ばす先-36
2007年04月13日 (金)
「やれやれ終わった。ご苦労だったな、理香」
 軽く肩を回しながら言うと、亮治は何事もなかったかのように座り直し、テーブル上に散乱した書類を整理し始めた。
「あ、マネージャー、それはあたしが……」
 対面上、理香と亮治の関係は上司と部下だ。人影がまばらな上に背の高いソファでボックスに区切られたテーブル席、しかも観葉植物が他の席からの視線を遮っているとくれば誰かに見られるおそれはほとんどないが、それでも秘書が何もせず上司が書類を片付けていては違和感がある。けれど手を出した理香に亮治はにっと笑った。
「構わん。おまえの仕事はもう終わった」
「仕事……?」
 オウム返しに呟いて、そして理香は眉をひそめた。
「終わったって……まさか!」
「いい仕事振りだったぞ。おまえのお陰でくだらん時間が楽しかった。これはなかなかいい趣向だな」
「先輩、まさかっ!」
 思わず大声を上げた理香をけん制するように、亮治は左手を軽く振って見せた。
「おまえがイくのを我慢している顔は最高だな。最高に可愛い」
「あたしの仕事って、そんなことなんですか! 先輩はそんなことであたしをっ!」
「今回はな」
「な、あ……っ、ん、くうっ」
 怒鳴り返そうとした瞬間、忘れかけていた振動が強烈に理香を揺さぶった。
「そう怒るな。おまえだって気持ちよかっただろう?」
「や、でも、こんなの……ひど……あ、んんっ」
 ひくひくと腰を揺らしながら理香はのけぞった。強く閉じた瞳の奥がちかちかと瞬く。頭の中に産まれた大きな渦に理性が巻き込まれる。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-37
2007年04月14日 (土)
「それで、こんなこと……?」
「ん、ああ、そうだな」
 それは約四十分前の女子トイレでのことだった。亮治は情熱的なキスを繰り返しながら、理香の衣服に手を掛けた。ベルトを外しジッパーを下ろしパンストを避けて、ショーツの内側へと手を滑り込ませる。わずかに身をよじらせた理香を片手で抱き寄せながら、手のひら大のばんそうこうを理香の秘所へペタリと貼り付けた。
「んんっ?」
 驚きに目を見開く理香を壁と自分の身体で挟むように更に強く抱きしめ、亮治はばんそうこうの内側に仕込んだものをぎゅっと指先で押し込んだ。すでに熱く濡れそぼっていた肉の花はさしたる抵抗もせぬままそれを飲み込む。違和感に気付かせないほどにやわらかな感触が隙間からぬるりと入り込み、行き止まりで小さく突き出ていた肉の芽へぴたりと吸い付く。亮治の指がピンポイントでそこへ押し付けると、異物は不思議なほどぐにゃりと変形し、ぴったりとクリトリスを包み込んだ。
「な、こ、これ、なに?」
「新作だ。新素材で作られたリモコンローターだとさ」
「ろーたー……?」
 意味を理解しないままの理香の表情に面白そうに低く笑うと、亮治はスーツのポケットから名刺大の薄いカードを取り出した。キャッシュカードかと眉をひそめかけた理香は先ほどの亮治の言葉を思い出す。
「や、だ……。先輩……まさ、か……」
「仕事だぞ、理香。俺を楽しませてくれ」
 亮治の指が器用に小さなボタンを幾つか押す。その途端、理香のクリトリスに痺れるような快感が走った。
「や! あ、あ……あ……んんっ? んむぅうっ?」
「いい声だが、今回はそれはなしだ。声はできるだけ出すな」
 大きな手のひらで理香の口を覆うと、亮治は低く楽しそうに笑った。
「なにせ、これから総務部長と会談だからな」
 なんですって?
 驚きに目を見開く理香にファイルケースが再び差し出された。
「おまえにはこのまま同席してもらう」
「やだ、こんなの……な、んで……。あ、やあっ、あ、くぅん……」
 拒否しながらもいやらしい器具に敏感な箇所を揺らされて甘く喘ぐ理香に、亮治はにっと厭味に笑った。快感にひくひくと腰を震わせる理香の様子を観察しながら、指先ひとつで小刻みに出力を調節する。
「思う存分感じればいいだけだ。気持ちいい仕事だろう?」

 -つづく-
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この指を伸ばす先-38
2007年04月16日 (月)
「ひ、ひどい……ひどい、よぉ……」
 言葉では亮治を責めながらも、知らず開いた理香の唇の端からは快感の熱い息が吐き出される。伸びてきた腕に抱き寄せられ、その胸に頬を埋めて身悶えた。
「あ、んぅっ! せんぱ、い……、もう、や……だぁ」
「イきそうか? イきたいか?」
 優しい亮治の声に尋ねられ、理香はシャツに額をこすりつけるように首を強く何度も横に振った。
「や、やだっ、やだぁっ」
「嘘をつけ。イきたいんだろう? ローターがそんなにいいか?」
「ちが……んんっ! あ、ああっ、あああっ」
 身体の反応とはうらはらの理香の否定の言葉に亮治は面白そうに唇の端を吊り上げた。手の中のリモコンが出力を変え、振動が一気に強まる。内心でずっと待ち望んでいた絶頂の予感に、理香の全身に力が入る。ひくっひくっと痙攣するように震えながら亮治のシャツに指を絡め、その背をしなやかにそらせた。
「や、あ、あっあっ……あああっ!」
 のけぞったまま、まばたきもせず天井を見つめる理香の目から、ぷくっと涙が盛り上がる。顔を伏せるように理香の目元に唇を寄せ涙を舐め取りながら、亮治は突如ローターのスイッチを切った。
「あ……あ、はあっ……?」
 苦痛寸前の痺れるような快感が頂点の直前で突然取り上げられたことに理香がうろたえる。問うような咎めるような、けれどこれ以上はないほど続きを熱望する濡れたまなざしが亮治に向かう。それを真正面から受け止め、そして亮治はそっと笑った。
「残念だがイかせてやれないな」
 涙目の視線にわざと優しく目元を緩めながら、手の中のカード型リモコンを一挙動で指先にはさんだ。理香に見せつけるように軽く左右に振り、にっこりと笑う。
「おまえをイかせるのは、こんなものじゃない」
 低い声が理香の耳を甘く噛む。濡れた舌が這う感覚にひくりと反応した身体に、抑えた響きが卑猥に囁いた。
「俺だ」

 -つづく-
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お言葉いただきました♪
2007年04月16日 (月)
 おはようございます、にゃおです☆今日はこれからママと会うのですv
 実はにゃおのママはお花の先生で、その関係で花展に行くので、にゃおもお付き合いすることになったのです。ママとお外で一対一で会うことなんてなかなかないので、ちょっと楽しみなのです。
 ランチ何を食べようかなあとか、どこへ行こうかなあとか、考えるとうふふです♪
 
 さてさて、お言葉いただきましたーっ
『理香ちゃんが亮治さんと別れた後に何があったのかも気になりますが、亮治さんの苛めっぷりにはニヤリvとしてしまいます!』
 ありがとうございますーっ
 理香ちゃんが何があったかというのは、例えば失恋した女の子がみんなある意味で経験するかもしれないような事態、と言う感じです。そのうち多分書くと思うので、もうちょっと待ってくださいねv
 そして亮治さんのいじめっぷりは、そうでしょ、すごく楽しいのですよっ!これでニヤニヤしてるにゃおってもしかしてS?とか思っちゃいますv
 でもみなさんにも少しくらいは楽しんでいただけてるみたいで、嬉しいですっ♪

『「あたしの彼は御主人さま」!!私もこんな恋してみたいですっっ!!』
 ありがとうございますーっ
 感じてもらえて、にゃおもとっても嬉しいですv
 あと年齢のことは、うーん一応18禁って表記してるのですが、でも書いてても読むコは読んじゃうだろうなあ、っていうか、ダメだって言われたものの方が欲しいものだし、それは仕方のないことだと思いますよ。にゃおだってそれくらいの年齢からえっちなものに興味あったし、読んでたし…(^-^)
 実際の行為そのものは別としてお話として楽しんでいただけたら、にゃおも嬉しいですv

 いつも「よかったよ♪」やお言葉などなど、本当にありがとうございますvにゃおの糧ですv これからもまた気が向いたときにでもぽちっとよろしくです♪
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この指を伸ばす先-39
2007年04月19日 (木)
「んっ、ちゅぶ、ちゅっ……」
 執務室の続きの間に置かれたマットレスの上、黒いレースの下着だけを身に着けた姿で理香はひざまずき、亮治の股間に顔を伏せていた。
「上手になったな、理香」
 軽く息を乱した亮治が優しく理香の髪を撫でる。その言葉に気をよくした理香はさらに熱心に男の昂ぶりに舌を絡めた。スラックスのあいだから突き出た固く張り詰めた幹の根元を右手で握り締めてしごきながら、頭を振って小刻みに出し入れを繰り返して穂先のくびれを軽くすぼめた唇の内側にこすりつける。弾力のあるグミのような先端をやわらかな舌の裏側で刺激し、滲み出た苦い液を唾液と一緒に勢いよく啜り込む。
「ん、……うっ」
 思っていたより激しく巧みな口技に亮治が低くうめいた。優しく髪を撫でていた手が止まる。
「随分と馴れたようだな。あの頃は咥えるだけでゲーゲー言ってたくせに」
 亮治の言葉に理香が奉仕を止めないままそっと視線だけを上げた。唇を犯されながらもさらなる暴挙を請うようなまなざしで見つめ返してくる理香の上目遣いに、亮治の内側に暗い小さな火が灯る。
「あれから何人の男を咥え込んだ? 何人をしゃぶってきた?」
「んんっ?」
 呪詛のように低く囁きかけながら脱ぎ捨てていた上着を引き寄せ、その胸ポケットからカードリモコンを取り出した。驚きに目を見張る理香に薄笑いで応えながらスイッチを入れる。
「んんっ! んんんんっ!」
 未だ理香の秘部に貼り付けられたままのローターが、亮治の指の動きに正確に反応した。緩やかに治まりかけていた性感を叩き起こされびくりと全身を震わせた理香の口から、唾液にぬらぬらと光る長大なものが吐き出された。
「や……せんぱ、い……。それはもう、しないって……あっ、あっあっ」
 抗議の言葉をこぼしながらも、理香は凶悪な角度でそそり立つペニスに頬をすり寄せ、握りしめたままの右手を動かす。送り込まれる振動に喘ぎ腰を振りながらもすがりつかんばかりに擦り寄ってくる理香に、亮治の中の暗い炎がさらに煽られる。けれど亮治の内心など知る由もない理香は、振動に弄ばれつつも指での奉仕を必死に続けた。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-40
2007年04月20日 (金)
「これがそんなに好きか?」
 喘ぐ理香の頬をリモコンで軽く叩きながら亮治は酷薄な笑みを浮かべる。
「ほら、自分ばかりよがってないで気合入れてしゃぶれ」
「ふっ、ふぶっ!」
 乱暴にあごをつかんで引き寄せられ、そのまま口へ突き込まれた理香が声を上げようとするが、唇を塞がれては言葉を紡ぐことができない。握りしめた右手に力を入れ、のどの奥だけは直接突かれないよう自己防衛するのが理香にできる精一杯だった。
「これからおまえの中に突っ込むんだからな。気持ちよくして欲しいんだろう?」
 低く笑いながら、亮治は乱れた髪のあいだに指を入れるように鷲づかみ、荒っぽく揺すった。吐く寸前の苦痛に停止した理香の頭を押さえつけ、腰を引くようにその口から半ばを抜き、再び突き込む。赤黒くぬらぬらと濡れ光る凶悪なペニスが小さな口へむりやりねじ込まれる様は、亮治の加虐心を更に煽った。
「んっ、ぶ、う……ぅっ」
 激しく抜き差しされるたび、飲み込みきれない液体が理香の嗚咽と共に唇の隙間からぬるぬると流れ出る。こみ上げてくる嘔吐感に苦しげにうめく理香の表情が、亮治の先端から透明のしずくを滲ませる。苦痛に顔を歪めつつも、理香は強められたローターの快感に陶然と亮治を見上げた。熱く濡れたまなざしがすうっと細まり、目じりからひとすじの涙がゆっくりとこぼれ落ちる。ひくひくと揺れていた身体が収縮するようにきゅっと停止した。
「ふぅ……ん……ん、んっ、んんん……っ!」
「おいこら! 勝手にイくな」
「ふ、わ、ぁ……っ」
 理香の変化を読み取った指が慌ててオフスイッチを押す。またもや取り上げられた絶頂に理香が情けなさそうに声を上げる。その唇からぬるりと吐き出された先端と舌先が、理香の唾液と亮治の幹液の混じった細い糸で一瞬繋がり、やがて溶けるように消えた。
「もうちょっとだったのにぃ……ひどい、よお……」
 唇からあごまでを濡れ光らせた無残な表情のまま、理香は恨めしそうに顔を上げた。

 -つづく-
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お言葉頂きました♪
2007年04月20日 (金)
 おはようございます、にゃおです☆
 ええと、このところちょっと忙し気味で…更新は遅れるわ、楽しみにしている小説の続きも読めないわで、なんだかうまく行かないなあって気分です。しかもようやく半分くらい終わったので、今日あたりダーリンと逢えたら…って思ってたら、女の子期間に突入しちゃったしっ!
 なんだかなーってカンジです。とほほほほ…(+_+)

 さてさて、お言葉いただきましたっ☆
 とっても嬉しいですvありがとうございますv
『亮治さん、嫉妬ですか(笑)』
 そうなのですよ、嫉妬なのですよ。こういう状況の男の人の嫉妬って当人たちは楽しくもなんともないでしょうけれど、周囲から見てると可愛いですよね♪とか思っちゃうのはにゃおだけでしょうか。
 でもこういうのも大好きなので、にゃおはとっても楽しんでます☆

『す、すごい展開・・・ 続きを楽しみにしています♪』
 すごい展開ですか、楽しみですか、うふふふふ(^v^)喜んでいただけて、にゃおもとっても楽しいですv
 前にも「花を召しませ」でそういうのありましたけれど、今のシーンもローターを持ってらっしゃる方はそばに用意して読むとまた違って楽しいかもしれませんねv
 どうぞみなさんも気持ちよくなっちゃってくださいな(≧∇≦)



 いつも「よかったよ♪」やコメント、お言葉などなど、本当にありがとうございます☆前からずーっと言ってることなのですけれど、みなさんにとっては単なる一回クリックなのかもしれないのですけれど、にゃおにとっては本当に頑張って書くぞって糧なのですよ。
 なので、また気が向いたときにでもぽちっとよろしくお願いしますv
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この指を伸ばす先-41
2007年04月21日 (土)
 半開きの唇からトロトロと透明なしずくをこぼしながら、熱のこもった視線が亮治を見つめる。それは言葉よりも鮮明に亮治に快楽をねだっていた。
「もう、あたし、あたし……」
 誘うように揺れるふとももの行き止まりの奥、黒いレースのあいだから押し出されるように長く糸を引きながら、ひとすじの愛液がシーツへ落ちる。それを見た瞬間、亮治の理性が音を立ててぶつりと切れた。
「せんぱ……きゃあっ?」
 突き飛ばされた小さな身体がシーツに転がる。何が起こったのかを理香が理解するよりも先に、薄いレースで構成されたショーツを亮治は半ば引き千切るように剥ぎ取った。理香の髪と同じく細く頼りない茂みの上には、ローターを固定するためのばんそうこうが貼られている。茂みを半ば覆い隠すかのようなそれを、亮治は容赦のない手つきで一気に引き剥がした。
「あうっ!」
 突然の痛みに硬直する身体を押さえつけ、亮治は無遠慮に肉の花びらを開いた。ばんそうこうに遮られていた愛液が出口を得て、一気にどろりと流れ出てくる。
「ひ、ひどいぃ……」
「こんなにぐちゃぐちゃに濡らしやがって……」
 むりやり脱毛させられたやわらかな丘は、見る見るうちに哀れに腫れ上がった。半分以上の茂みを失ったそれは、もはや秘所を隠す役目を果たすことはできない。けれど亮治は自らの行為の結果も涙を浮かべた理香の訴えも完全に無視した。口の中で憎々しげに呟きながら乱暴にひざをつかんで開かせる。赤く剥き出しになった割れ目に握りしめた自分自身をすりつけた。応えるようにねだるように、理香の奥へと続く口が卑猥にぱくぱくと開く。
「おねがい、早くぅ……」
「こ、の……っ!」
 自分でもわからない苛立ちに声を荒げながら、亮治はされるがままの理香に圧し掛かった。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-42
2007年04月23日 (月)
「あああっ! は、あ……ん、んんっ!」
 大きく口を開けた理香の濃いサーモンピンクの中央に、グロテスクに勃起したペニスがめり込むように挿入されて行く。内側に溜まっていた蜜が行き場を失って隙間から押し出される。糸を引きながらシーツにこぼれて行くその眺めは、亮治から日頃の余裕を失わせるに充分だった。
「あっ……は、あ……っ! あ、はうっ」
「く……うっ」
 赤黒い幹に身体の奥を犯されながら理香が背をそらすように喘ぐ。もっと欲しいと言わんばかりに、ぬるぬると締め付けながら奥へ奥へと誘い込む熱い肉ひだの感触に、亮治は思わず息を詰めた。
「せ、んぱ……すご……おっき……あ、ああっ、あっあっ!」
 うわごとのような理香の言葉にはまったく応えず、亮治は唐突に抽送を開始した。身悶える理香を強く押さえつけ、乱暴に腰を叩き付ける。
「せんぱ……っ、ダメ、キツいよおっ」
「何を言ってる。こうして欲しかったんだろうが!」
 怒鳴るように言いながら片ひざを浮かせて理香を貫く。パチパチと肌同士が打ち合う音が響く。身体の奥に強く叩き込まれる痛みに理香は硬直した。十二分に潤っていたとは言え数箇月ぶりのセックスは苦痛が占める割合も大きい。
「だって、痛いのっ! おねがい……、や、だぁ」
 すがるようなまなざしと涙声の訴えと、そして荒っぽい突き上げをやめせようと無意識にギリギリと締め付ける理香に、亮治はその動きを止めた。大きく息を吐き、わずかながら思考の余裕を取り戻す。
「痛いのか?」
「うん……、あんまり強くしたら、痛い……」
「そうか、わかった」
 眉を歪め泣きそうに頷く理香の頬を撫でながら、亮治は未だクリトリスにぴったりと張り付いていたローターを軽くつまんだ。左右に揺さぶって隙間に空気を送り込むと、そのままねじって外す。替わりにたっぷりと愛液をまぶした指で小さな肉芽を優しく押さえ、やわらかくこねるように刺激し始める。
「あっ……う、んん……っ」
「ここは気持ちいいだろう?」

 -つづく-
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