2ntブログ
R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
スポンサーサイト
--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-76
2006年12月01日 (金)
「じんぐるべーるじんぐるべーる、すずがーなるっ、っと」
 帰る道々鳴り響いていた音楽を口の中でなぞりながら、カンカンとヒールの音を立てて階段を駆け上がった。口元から上がる息で視界の一部がふわっと曇る。それがなんだか楽しくて、わたしは丸く口を開けてゆっくりと息を吐いた。
「エロい口」
 不意に降りかかってきた低い笑みを含んだ声に顔を上げる。
 本当は、顔を上げる必要はなかった。声だけで誰なのかはわかるのだから。けれど、わたしは顔を上げて相手を見た。ただ、その顔を表情を見るためだけに。
「シズくんっ」
 優しく細まったまなざしがわたしを見ていた。


「どうしたの、こんな時間に」
 午後六時半は、わたしには仕事が終わってからののんびりした時間だが、彼にとっては出勤前の忙しい時間だ。わたしのアパートへ寄るような暇はないはずだろう。ネクタイをきちんと締めたスーツ姿というのも珍しい。普段の彼はシャツこそピシリと着こなしているものの、ネクタイを締めることは滅多にない。
「何、どうかしたの?」
 けれど彼はわたしの疑問には答えず、部屋で話すからと言った。
 見慣れない彼のスーツ姿を眩しく思いながら差し込んだ鍵を回した。ドアを大きく開けて彼を見上げると、彼はにっこりと笑ってわたしの背を軽く押した。先に通るようにという仕草だった。
「珍しいよね、そんな格好」
「うん。ちょっとね」
 曖昧に答えながらも彼の笑顔は変わらない。これはかなり嬉しいことがあったなと思いながら靴を脱いで部屋へ入った。鞄を置いて脱いだコートをハンガーに掛ける。テーブルの上のリモコンでエアコンのスイッチを入れて振り返ると、彼は靴を脱いでいた。
 なんだろう、あれ。
 玄関口の床に見覚えのない小さな紙袋に置かれている。同じく見覚えのないロゴは、黒い流れるような英文字が薄い銀で縁取られたものだった。お洒落な、それでいて落ち着いた雰囲気の紙袋。
 シズくんが持ってきた、んだよね?

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉いただきましたっ
2006年12月01日 (金)
 おはようございます、にゃおです☆12月に入りましたね。
 みなさんクリスマスに忘年会とお忙しい時期なんだろうなーっ。
 ちなみに最近のにゃおは、プチフランスパンでサンドイッチを作ったら食べている最中にあごが疲れて疲れて…。ある意味ダイエットにいいかも?なんて思っていました。うふふ。


 さてさて、お言葉いただきました!
『相変わらずにゃおさんの書かれるエッチシーンにはぞくぞくさせられます。ちょっとイジワルなシズくんにドキドキです。』
 きゃー、ぞくぞくですか?ドキドキですか?ありがとうございますっ!!なんだか照れちゃいますねー
(≧.≦)
 やっぱりえっちのときのイジワルって重要よね!と思うわけですよ!と力説してみたり☆優しい言葉でのイジワルというのもなかなかこう、いいですよね!(笑)

『フフ(〃∇〃)ドキドキしましたぁ~♪』
 ドキドキですか?ありがとうございます!
 今回ちょっと話し全体が重くてエッチシーンが少なめだったかなあって気もするのですけれど、でもよく考えてみればにゃおの書くのっていつもちょっと暗いわよねーって(^。^;)
 にゃおが根暗だからかしら?困ったなーっ☆

 いつもたくさんの「よかったよ♪」やコメントやお言葉、ありがとうございますっ! にゃおの糧です!
 これからどんどん寒くなってきますけど、風邪を引かないように気をつけて、そしてせっかくですから寒い寒いって文句だけじゃなくて、この季節ならではの楽しみを見つけてみてくださいねっvにゃおもイルミネーションに誘われてフラフラと出歩こうかなって思ってますvv
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-77
2006年12月02日 (土)
 黙って見ていると、靴を脱ぎ終えた彼はその紙袋を指に引っ掛けた。中に入っているのが空気だけであるかのような軽い持ち上げかたに首をひねる。
 なんだろう、あれ。
 さっきと同じ問いを繰り返しながらその様子を眺めていると、なぜか少し恥ずかしそうな笑みが返ってきた。見られたという表情に知らん顔を続けるのも不自然かと、紙袋を指差してみる。
「なあに、それ」
「あ、うん。ええと」
 口ごもりながら彼は椅子の背に手を置いて、そしてわたしへとちらりと視線を向けた。それに頷いて見せると彼は軽く頷き返してから椅子を引いて座る。テーブルに紙袋を乗せて腕を組んで、そして真っ黒の瞳がわたしを見上げてきた。
「あのさ、全部終わったんだ。借金も、返してきた」
 彼の言葉に思わず息を飲む。
「えっ? でもだって、まだ一年でしょ?」
 わたしと彼と、そしてオーナーと有理の四人で話した日から一年――正確には一年と三箇月経っていた。八桁にも上るという彼の実家の借金は、バーテンダーとしての本職の月収に加えパトロンからの多額の影の収入を得ている彼であっても、最低三年はかかると聞かされていたし、わたしもそう思っていた。
「もう……返しちゃったの?」
「うん。俺、頑張ったもん」
 子どものような笑顔でそう言ってから、彼は少しだけ肩を落とす。
「まあ、その稼ぎはアレだからね、あんまり威張れたもんじゃないんだけど。あの人も結局、お金のために利用しただけだったし」
 俺って、サイッテー。
 小さく呟く彼の寂しそうな横顔に、奇妙なくらい優しい気持ちになる。彼の正面に座って手を伸ばして、俯き加減の頭を軽く撫ぜた。
「シズくんは頑張ってたよ。自分にできるだけのことをしてたんだから、あの人だってそれはわかってるんじゃないかな」
 心の底からそう言って、そして彼の髪を指でつまんだ。いつもよりワックスが少なめなのか、あまりキラキラしてないけれど、ハリネズミのように尖った髪の感触が楽しい。
「シズくんは優しいからね」

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉頂きましたっ♪
2006年12月02日 (土)
 おはようございます、にゃおです☆
 ところで唐突ですけれど、みなさんうどん派ですか?おそば派ですか?
 にゃおはどっちもイケル口なんですけれど、ダーリンが断然うどん派なので、自然とそっちへ行っちゃうんですよね。最近近所にできたおうどん屋さんのおだしの味がかつおが強すぎるとか甘味が足りないとか文句を言いながら(結構味にうるさいみたいです)、それでも通いつづけてるみたいなので、やっぱり好きなんだろうなー。
 ということでちょっと気になったんですけど、インスタントのラーメンっていっぱいあるけど、うどんって少ないですよね。おそばになるともっと少ないですよね。あれってやっぱり「作りたて」とか「打ち立て」にこだわっているからなのかなー?
 それとも、純粋に需要の問題なのかなー?『おそば<うどん<ラーメン』なのかなー?
 最近ちょっと、気になってます(笑)


 お言葉いただきましたー!ありがとうございます!!
『終盤ですね。どんなエンディングかすごく楽しみにしてます。 』
 はい、終盤ですね。エンディングは……ちゃんとお気に召していただけるかしら、とか思うとドキドキですよね。
 もうちょっと頑張ります。最後までどうぞ応援してやってくださいな☆ 

『めちゃよヵったです☆彡』
 ありがとうございますっ♪ 楽しんでいただけたんだなーって思うと嬉しいです☆

 そしていつも「よかったよ♪」やお言葉、そしてコメント、ランキングへポチっと、などなど、ありがとうございます!とっても嬉しいです!にゃおの書く糧なのです♪ 
 「花を召しませ」も終盤です。もうちょっとでエンディング…なのかな?まだ全部書き終わってないのでわからないのですが、思っていたよりみなさんに受け入れていただけたみたいで、とてもうれしいです。
 さあ、エンディングまであとちょっと。にゃおもがんばります!最後まで見捨てずに、どうぞよろしくお願いします!!
m(_ _)m
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-78
2006年12月03日 (日)
 彼はきっと、わたしに接するときのように、その人にもちゃんとしてたと思う。彼女だって彼との関係はお金のことだけじゃなくって、セックスのことだけじゃなくって、きっと他の面でも大切なことだったのだろうと思う。会ったことはおろか、どんな人だかも詳しくは知らないけれど、同じ人を愛した者同士としてわかる。
 だから、彼女から彼を取り上げたことに対しての罪悪感が、わたしの中に少しだけある。心のどこかに刺さったトゲのようにチクチクした痛みを訴えてくる。でもそれは裏を返せば、彼女に自分が勝ったのだというエゴイスティックな優越感でしかなかったから、口には出さなかった。出せなかった。そんな女だと彼に思われたくはなかった。
「素敵な時間を過ごしたって思ってるよ、きっと」
「そう……かな?」
「うん。そうだって」
 それでも、恋愛ってそんなものだと思う。わたしは彼が欲しかった。たとえ彼が誰かのものであっても、その誰かから奪おうとしただろう。
「まあそれも全部、美雪さんのお陰だけどね。俺のことずっと信じてくれてたし」
「えっ……」
 彼の言葉に、思わず絶句した。
 この一年と三箇月の日々が全部が楽しいことだけだったわけでは決してなくて、それこそ山あり谷ありだったと言ってもいいと思う。それでも彼と一緒にやってこられたのは、ひとえに彼の努力の結果だった。
 恥ずかしげも人目があることも関係なく、彼はただひたすらにわたしを愛してくれた。愛していると言ってくれた。その素直でストレートな言葉にほだされた自分をあとから思い返して、騙されているのかもなんて疑心暗鬼になったり、そんな自分に嫌気がさして泣いたりもした。酔った弾みで有理に愚痴をこぼして、それならいっそ別れてしまえと怒られたことも、一度や二度ではなかったけれど。
「えーっと、えー……」
 彼の中ではわたしの言動も許容範囲内だったのだろうか。そんなわけはないと思う。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-79
2006年12月04日 (月)
 何度か平手打ちをした。着信拒否もした。部屋のドアを開けなかったこともある。嫌いだと言ったことは数え切れない。それでも彼はわたしを見捨てることはなかった。俺が悪いのだとそう言って、拗ねるわたしに何度でも謝った。
「わたし、でも……」
「と、言うわけで。これ」
 わたしの言葉を遮るように強く言うと、彼は紙袋に手を入れた。引っ張り出されてきたのは小さな正方形の箱だった。
「え? なに?」
「俺の、気持ち」
 歌うように言ってから、少し恥ずかしそうに彼は笑った。
「気持ち、って?」
 目の前に置かれた箱を手に取る。
 淡いピンクに濃い赤のリボンを掛けたようなデザインの包装紙だった。持ち上げてみると中身がないのではないかと思うほどに軽い。箱の裏を止めたリボンの形をしたシールをペリリと音を立てて剥がしてその包装を解くと、中からはやわらかそうなベルベットが貼り付けられた箱が出てきた。箱の一面に切れ込みが入っていて、おそらくはそこから中身を取り出すようになっているのだろう。
 小さな箱。小さな中身。アクセサリーだろうか。そう考えた瞬間、鼓動が早まった。
 折りしも季節はクリスマス間近だ。キリスト教の大切な祭を『恋人たちの聖夜』などという表現をするのは失礼ではないかとも思うこともあるけれど、それでもその華やかな響きに憧れるのは、それなりの年齢の男女ならば仕方のないことだろう。寂しいことに、今までのわたしには全く縁がなかったけれど。
「えっと……?」
 そっと目だけを上げて彼を見る。穏やかなまなざしが小さく頷いた。開けてみてと、声にならない声に急かされて、箱の切れ込みに指を引っ掛けた。ぱくんと小さな手応えがした。
「う……わっ」
 ハート型をした薄いピンクの宝石が、箱の中からわたしをじっと見上げていた。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉頂きましたっ☆
2006年12月04日 (月)
 おはようございます、にゃおです☆
 今日はすごく寒いですよねーっ。さすがにもう紅葉も終わりかなーなんて思いながらコートの用意しています。テレビ見てたら雪が降ったところもあるみたいで…。一気に冬になってきちゃったなあー。

 さてさて、お言葉いただきましたーっ☆
 「花を召しませ」が終盤だからでしょうか、ここのところいただける回数が増えてて、とっても嬉しいですvありがとうございます!!
『もう終わってしまうのが寂しいです・;・。毎日の楽しみなのに・・・(≧Д≦)』
 あうーっ!そんなこと言っていただけるなんて、感動です!!
 そうですよね、終わりが見えてくるとちょっと寂しいですよね。にゃおも書き始め当初に思ったより苦労したなあ、なんてしみじみしちゃいます。
 そして、最初に思っていたよりシズくん大人気で…。にゃおの中ではユーキさんが不動の一位ってイメージがあったので、なんで?って気分ですけど。
 やっぱりちょっと可愛いところかなあ、なんて。


『完結後で良いので、いつか空白の1年3ヶ月の事を書いて下さい!Hしてたと思ってたら、1年以上経過していて、読みこぼしたのかと焦りました。』
 あ、ごめんなさいっ! そうですよね、いきなり年月跳んじゃいましたもんね、びっくりしますよね。そりゃそうです。うん、にゃおも読み手だったらきっとそう思うと思います。ごめんなさい(;_;)
 でも…空白の一年三箇月…。なんにも考えてない…どうしよう…どうしよう…どうしよう……
(>_<。)
 え、ええと、とりあえず考えてみます。「書いたらラッキー」くらいの軽い気持ちで、あんまり期待せずに待っていてくださると…ええと…う、うれしい、です
m(_ _)m

 いつも「よかったよ♪」や一言メッセージ、コメント、ランキングなどなど、ありがとうございます!にゃおの書く糧ですv
 これからも「さあ書け~!」って呪いをこめてぽちっとv(いやーっ><)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お口でえっちv
2006年12月04日 (月)
 きゃーvなんてタイトルでしょ!と思いつつ。
 お久しぶり!のにゃおのラブコスメ使用感想記ですvこのところあんまり書いてなかったので、一気に三つですv

[AD-IMG]ラブシロップ
 とにかく、今回大ヒット!!です!イチオシ!です!!
 お味はダーリンにはちょっと甘すぎたみたいなんですけど、にゃおにはちょうどいいかんじでした。メープルシロップの甘味もそうですが、ナッツの香りがすごーく好みだったんですよ。なので、ダーリンは自分ではあまり使ってくれないのですが(残念ー)、にゃおがお口でするときに「あれ使って」って言うんです。
 さらっとしていてべたつかないってラブコスメさんのHPで書かれてますけど、でもやっぱりちょっとベタつきます。じゃあどうすればいいかって?そんなの、舐めまくって全部舐め取っちゃったらいいんですよっv
 と言う事で、にゃおは徹底的に舐めるんですけど、そうやってペロペロ舐めている様子が視覚的にエロくていいんですって(笑)。だから、使っているときと使っていないときで舐め方が全然違うっってダーリンが言ってます。当然「使ってるときのほうが気持ちいい」そうで、すごく喜んでくれます♪
 ダーリンお気に入りということで、リピ決定☆とりあえず、三つ買いだめしました。だってだって、いつ品切れになっちゃうかわかんないんですもの!

[AD-IMG]くず抹茶
 にゃおはくずきなこよりこっちのほうが断然好きですねーvお茶好きだからかもしれないんですけど。パッケージにも書いている「ミルクで割ってクズ抹茶オレ」が超おすすめです!
 そして、パンフレットに載っていた「くず抹茶マーブルケーキ」にちょっとハマっていますvこないだ朝食にってホットケーキとして焼いてみたんですが、それもかなーり美味しかったです。普通のホットケーキより腹持ちがいいかんじ♪これもリピートしてます。今回で三回目、かな。美味しいですvv

[AD-IMG]クズ・スウィートポテト
 んー、ちょっとイマイチでした。くず抹茶大好きだから、それと比べちゃって、ちょっと…なのかな。おまけで頂いた「ジョイスリムBアサイー&バナナ」のほうが好きな味でした。でも遊びに来たお友だちに出してみたら「抹茶よりスウィートポテトのほうがおいしい」って言ってたので、人によるのかも。
 でも、これもホットケーキに混ぜ混ぜして食べるとおいしいです。クズ抹茶よりもちもち感が強くて、腹持ちがいい感じです。

 あと、[AD-IMG]2006年ハッピーピンククリスマス[AD-IMG]ヌレヌレ・ベリーラブリーキッス[AD-IMG]シャイニングベリーローションも買いましたv
 こっちはまだあんまり使ってないので、もうちょっと回数使ってから感想を書きますねv楽しみしててくださいvって…楽しみにしている人っているのかなーって思いながらっ☆

ラブコスメティック
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-80
2006年12月06日 (水)
「えーっと、これ……?」
 金とプラチナが混じった枠を指先でそっとつまんでみる。きっちりとはまった切れ込みから外れまいとするように一瞬の抵抗をしてから、それはわたしの手の中に転がり込んできた。手のひらに乗せて眺める。ころんとしたピンクのハートが肌の色を透かして、蛍光灯を薄いピンクで反射した。金の地に入ったプラチナのラインがやわらかく光の波を流して見せる。
「これ、わたしに? もらっていいの?」
「そりゃそうでしょ。じゃなきゃここに持ってこないよ」
 おかしそうに彼が笑う。
「でも、残念だけどピンクトパーズ。安物だよ」
 残念という言葉の意味がわからなかった。安物かどうかも関係なかった。彼から指輪をもらったという事実が嬉しかった。
 指輪を男性にもらうなど、今までの人生であっただろうか。それも男の人に。お付き合いしている彼に。そんなふうに考えた瞬間に涙が出そうになって、慌てて声を上げる。
「ううん、そんなの全然! すごく嬉しい、ありがとう!」
「本当はピンクダイヤとかパパラチアを贈りたかったんだけど、俺あんまり金持ってない……というか、今はすっからかんだからね。完璧、手が出ない」
 軽く肩をすくめて申し訳なさそうに彼は言う。
 パパラチアってなんだろう。宝石の名前かな、そういう名前の石があるのかな。宝石類に詳しくないわたしには理解できなかったけれど。
「気に入ってもらえたみたいでよかった。美雪さんの好みがわかんなかったから、結構悩んだんだ。これじゃ子どもっぽすぎるかな、もっと落ち着いた感じのほうが好きかなとか、思ったんだけど」
 安堵したように軽い溜息をつきながら彼は笑った。軽く笑い返してから手の中の小さなハートに目を落とす。
 彼は、わたしの好みがどんなものだろうかと、考えてくれたのだろうか。華やかなアクセサリーショップの店先で、あるいは店内で、いろんな品物を見ながらわたしのことを、わたしに似合う物をと考えてくれたのだろうか。どれならばわたしが喜ぶのかと考えたのだろうか。脳裏にそんな彼の姿を描いた瞬間、一気に視界が歪んだ。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
一周年なのですよっ☆
2006年12月06日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆
 ええとですね、なんと本日「プッシーキャット☆テイル」一周年記念なんですーっ!
 うわーい、ばんざーい! すごい!にゃおすごい!えらい!一年間頑張った!!
 ――なーんて自画自賛してみるわけですけれど。
 勿論、にゃお一人で頑張ったわけじゃなくって、リンクしてくださる心優しい方々&読みにきてくださる読者さまのお陰なのですけれど。本当にありがとうございます!そしてこれからもどうぞよろしくお願いしますvv

 ついでなので、こないだ実施してみたアンケート結果を公表してみます。あ、得票数は公表しません。悲しくなるから(笑)
 一位 シズくん
 二位 ユーキさん
 三位 有理
 四位 司&美雪

 なんで有理?とかちょっと思いましたけど(^_^)まあいいや。


 あと、まとめ読みもUPしました。えっと今回美雪さんの処女喪失のとこまでですね。もしも読み直したいって人がいらっしゃったらどうぞ、ですv
 サイト版プッシーキャットテイル
 花を召しませ 一話/二十話/二十六話
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-81
2006年12月08日 (金)
 慌てて眼をそらしてまばたきを我慢する。このままだと泣いてしまう。
「まあこれは仮のものってことで。ちゃんとしたのはまた後日……というか、何年か先になっちゃうだろうけど。でも俺――、頑張る、から」
 その言葉に息が止まった。
 彼の言いたいことは明白だった。女ならば誰でも一瞬でわかることだし、男の人もそういう意味でしか使わないだろう。そういう相手にしか言わないだろう。けれど、わたしは指輪を見るのに懸命で、彼の言葉が聞こえなかった……ふりをした。
 彼はわたしとは違って、まだ若い。二十三歳にもなっていないほどだ。今からそんな先のことを考える必要はないと思う。もしも彼とのことがダメになったとしても、この一年と少しの時間が全てムダだったとは、……。
 ううん。多分、ムリね。
 どこまでも強がろうとする自分自身に、わたしはそっと溜息をついた。
 こんなに好きなのにあきらめられるはずがない。そんなこと、わかっているのに。
「ね、嵌めてみて。――あ、いや、俺が嵌めてあげる」
 おどけた口調で言うと、彼はわたしの手の中から指輪を取り上げた。わたしの左手を取ると、それを薬指にゆっくりと差し込む。意外なほど引っかかりもなく、指輪はするすると入って行く。根元にピンクのハートをひとつ飾っただけで、爪の短い子どものような手が急に華やいで見えた。
「んー、ちょっと緩い、かな。美雪さんならこれくらいだと思ったんだけど」
 指輪を左右に揺らしながら彼は困ったように言う。確かに、ぴったりと言うには少しぐらつく感じがするけれど、でも指には関節があるのだから、いきなりすっぽりと抜けてしまうことはないだろう。
「ちょっとくらい動いちゃうかもしれないけど、でも大丈夫だと思う」
「そっか、そうだね」
 考え込むような仕草をしながら、彼は小さく頷いた。
「次は一緒に行って、サイズ合わせようね。美雪さんが気に入ったものが一番だし、やっぱそういうの買ってあげたいし」
 ――せっかく、さっき聞こえないふりをしたのに。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉頂きましたーっ!!
2006年12月08日 (金)
 おはようございます、にゃおです☆
 昨日、すっごく寒くてコート着て行ったんですけれど、傘を忘れましてー。だって出て行くときにはちょうど止んでたんだもん!
 お陰で、帰りにずぶ濡れになりました(笑)。全くもうっ!にゃおのバカっ!
(><。)

 一周年おめでとうのお言葉頂きましたっ!すっごく嬉しかったです!ありがとうございます!!
『1周年おめでとうございますッ!!これからも頑張ってください(*´ω`*)』
『一周年おめでとう御座います! いつも楽しく読ませていただいてますv』
『一周年おめでとうございます! いつも楽しみにしています^^ 』
『おめでとうございますヾ(*'∀'*)これからも頑張ってくださぃねえ☆彡 』
 ありがとうございますv これからもマイペースに頑張って行くつもりですので、どうぞ応援してやってくださいなv
 さあ次はどうしようかなーとか考えてにまにましています。どんなシチュエーションでどんな関係の恋愛を…とか考えるとウキウキしますよねv
 これからもにゃおはがんばりますっ☆

『にゃおさんすごい!えらい!一年間頑張った!!』
 にゃお、えらい?すごい?頑張った? わーい、ありがとうございますっ!これからも地味にえっちくv頑張るつもりですので、どうぞよろしくお願いしますっ☆

『全然経験のない職種へ転職して心身共に疲れて帰って来る私はにゃおさんのお話に元気をもらってました。』
 うわー、なんか感動です! 
 新しくお仕事始めたときって、本当に大変ですよね。そんな、新しい環境や慣れないことで疲れていたときににゃおがお役に立ててたなんて、本当に嬉しいです。
 にゃおはこれからもがんばりつづける(と思い)ますので、生活のひとつの楽しみにしていただけると、嬉しいです☆

『一年毎日のように頑張られてお疲れ様でした!・・でもこれからも頑張って書いて下さいねっ(鬼だ!) 』
 あ、ご無沙汰しておりますhanaさん!お言葉ありがとうございます!こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!!
 鬼って、あははは。はい、頑張って書かないとですよねえ。
 もう一年も経ったんだなーって思うとしみじみです。二年ってあるのかなあとか思いつつ、とりあえず一日一日の一歩を大切に…ってすごい真面目コメントですねー(^-^; これからもみなさんに楽しんでいただけるような、ちょっとえっちな恋愛を書けるといいなーって思います。がんばるぞー。

 本当にたくさんの「よかったよ♪」やコメント、ランキングへの一票、ありがとうございますvにゃおの糧ですv
 これからもできれば(^-^;)二年三年と書き続けて行きたいなーと思っていますので、また気が向いたときにでも応援してやってくださいな♪

 ということで質問です。
 やっぱり「花を召しませ」最終話までにえっちなシーンって…要ります?
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-82
2006年12月09日 (土)
 気持ちを切り替えようとしたときには、もう遅かった。
「そのときはこんな安物じゃなくって、もっといいの買おうね。色はどうしようか。ピンクは美雪さんによく似合うけど、同じ色ばっかりって言うのもつまんないかなって気もするし。やっぱダイヤかな。基本だもんね」
 彼の優しい言葉に、堪えていた一線を簡単に越えてしまう。堰を切ったように一気に涙が溢れる。テーブルに次々と小さな丸い水滴の跡を作ってしまう。
「――美雪さんはどんなのがいい? ねえ、美雪さん?」
 ぽろぽろと涙が落ちてくる。どうしようもなく落ちてくる。
「美雪さん?」
 慌てた手がわたしの頬を撫でる。泣き顔を見られまいと、上を向かせようとする指に抵抗したことが逆効果だったのか、彼の声が更に上ずった。
「ど、どうしたの? こんなのイヤ?」
 動揺した声音に慌てて頭を振って、その心配が無用であることを伝えようとした。けれど彼はそれさえも反対の意味に取ったようだった。おろおろした声が続く。
「これ、気に入らなかった? ごめん、俺全然わかってなくて」
「ちが、う……違うのっ」
 普段はどちらかと言えば楽天的な彼が、どうしてこんなときだけマイナス思考なのだろうと思う。
「わたし、今まで指輪もらったことないの。初めてなの」
 ぐすぐすと啜り上げながら、手探りでカラーボックスの中のティッシュの箱を取り上げた。抜き取った一枚で目と鼻を押さえる。
「すごく嬉しい。ありがとう」
 今まで何度も泣いた。彼の前で、また彼に隠れて。それは彼を責める涙だったこともあったし、彼を信じきれない弱い自分への自己嫌悪だったこともある。そうやって泣くことに更に嫌気が差して、また泣いて。
「ありがとう、シズくん」
 こんなに幸せな涙があったなんて。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉頂きましたv
2006年12月09日 (土)
 おはようございます、にゃおです☆
 エッチシーンに関して、たくさんのご意見いただきました!ありがとうございます!
 全体的な雰囲気から「エッチシーンはあってもなくてもいいけど、ちょっと期待v」と言うカンジだったのですね。んーと、どうしようかな。もうちょっと考えさせてください。
 もし今回入らなかった場合は、番外編で書いちゃおうかなとか考えてます
(^^)

『エッチシーン希望!!』
 あははは。はい、希望してくださってありがとうございますv にゃおもえっちいの大好きですvv

『うぅ・・泣きそうになりました・・・。シズ君いい人・・・。....(ノД`)・゜・ 』
 うわ、『泣きそうに』とかって言われると、とっても嬉しいです、ありがとうございます!
 そう、シズくんって結構イイでしょ? まだ若いからね、突っ走っちゃうんだよね、とか思ってうふふしちゃいます。いやいや、にゃおだってまだまだ!とか頑張って主張しちゃうところがもうダメなカンジ?(^▽^;)
 ラブコスメは、はい、にゃおも激ハマリです☆
 ハッピークリスマスセットにも入っている[AD-IMG]ラブリーキッス[AD-IMG]ベリーローションは超オススメです!
 にゃおはベリーローションを香水替わりに使っているのですが、ふわっと甘~い香りがしてて、本当にヒットです!期間限定品なのでちゃんと買いだめしとかないと!!って思っているのですが(^^)
 ただ、現在ベリーキッスは欠品中らしいのです。予約受付はしてるみたいなので入荷次第発送、ということなのですけれど。うーん、やっぱり大人気なんだなー。

『にゃおさんが大変じゃなければ(笑)』
 にゃおはえっちを書くのも大好きなので、大変とかそういうのはないですよ~。お気遣いくださりありがとうございますv
 にゃおは美雪さんって無自覚だけれどMっぽいなーと思っているのですよ。なのでその辺ちょっとこう、うふふふふvってカンジのを書いてみたいなあ。ちょっとイジワルなシズくんも素敵♪

『えっちはなくてもよいですけど、あったらあったで』
 あ、なんか、にゃおのえっちいの楽しみにしてくださってる?のかな?
 とても嬉しいです、ありがとうございますv多分、どっちにしても書くと思いますので、楽しみにしててくださいねv

『最終回のえっちはなくてもいいと思います。ピュアでイイ感じな雰囲気ですしv』
 一周年への言祝ぎコメントもありがとうございますv嬉しいですvはい、これからもがんばります☆どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
 んー、確かに雰囲気はこのままナシで終わった方が自然かな、とも思いますよねー。悩むところです。

 いつもたくさんの「よかったよ♪」やお言葉、コメント、ランキングなどなど、とても嬉しいです、ありがとうございますvv
 これからもがんばろーって思っていますので、どうぞ応援お願いしますv
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-83
2006年12月11日 (月)
「ここまで喜んでもらえるとは予想してなかった。俺が初めてなんて、感激」
 まだ少し動揺が残ったような表情で、それでも嬉しそうに彼は頷いた。
「でも、次もちゃんと喜んでもらえるようなものって、ハードル高いなー」
 カリカリと頭を掻くと、彼はわざとらしく溜息をついてみせる。その様子に笑ってしまう。
「いいのを買ってくれるのよね?」
 わたしの軽口が珍しかったのか、彼は一瞬驚いたように目を見開いて、そしてくすりと笑った。
「うん、勿論。いいの買おう。一番いいの。俺、頑張るから。今度は美雪さんのために頑張るから」
 指輪の嵌った指を彼が手に取る。軽く押し付けられる唇。指のあいだにふと触れた舌にゾクゾクする。
「楽しみにしてるからね。嘘ついたらいやだからね」
「嘘ついたら刺していいよ。期待してて」
 見つめ合って、笑い合う。やわらかく細まっていた彼のまなざしが、一瞬ひどく真面目になった。
「ね、美雪さん」
 握っていた手を引き寄せられて、抱きしめられる。細い指にあごを押し上げられた。軽く開いた唇が寄せられて口付けられる。
「んっ……」
 軽く胸を押し返すと、むきになったように抱きしめてくる。ぬるりと入り込んできた舌に絡め取られて息ができない。遊ぶように強く吸い上げられていた舌が解放されて大きく息をついた瞬間、ひざ裏に回った手に軽々と抱き上げられた。
「え、あっ? ちょ、ちょっと! シズくん、仕事はっ?」
「今日は九時入りだからまだ大丈夫。というか、そんな目で俺を煽っておいて、このまま帰れって?」
「煽ってなんか……」
 反論しかけた唇も塞がれる。声ごと絡め取られて抵抗ができなくなる。
「すごいね、美雪さんって。相変わらず無自覚」
 くすくす笑いながらも彼の脚は真っ直ぐベッドへ向かう。一歩進むごとに左右に揺れる不安定さに、思わず彼の首にしがみつく。そんなわたしに彼が低く笑った。
「美雪さん、かわいい」
 ゆっくりとベッドに下ろされる。身動きすることさえもできないまま、じっと彼を見上げた。逆光で影になった中で薄く光る彼のまなざし。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-84
2006年12月12日 (火)
「美雪さん……」
 軽いキスを繰り返しながら彼は器用に上着を脱ぎ捨てた。ネクタイをつかんで軽く揺さぶって、そして一気に引き抜く。第一ボタンを、そして二番目と三番目のボタンを素早く外す。その仕草に見とれてしまう。こういうのを男の色気というのかもしれない。そのまなざしで見つめられると抵抗できなくなる。
「や、ん……」
 首すじを舌先でなぞりながら、彼の指はブラウスのボタンを外して入り込んできた。焦らすようにブラのレース越しに撫でて、そして親指を擦り付ける。
「美雪、さん」
 肌に吐きかけられる息に身体の芯から熱くなる。彼を受け入れる準備を身体が勝手に始める。それがたまらなく恥ずかしい。
「あ……、やぁ……」
 ブラの上から器用にその場所を探り当てると、彼はきゅっと強くつまんだ。パッドに阻まれて指がするりと滑ると、もう一度、そしてもう一度。それを何度も繰り返されると、固く尖ってきてしまう。
「ん、んっ……」
「ほら、勃ってきた」
 言いながら彼は強く爪を擦り付けた。軽い痛みと、それとは違う感覚に身体が小さく震える。わたしの反応に気をよくしたように、彼は低く笑った。
「ホント感度いいよね。おっぱい、気持ちいい?」
「や、だ……っ」
「ヤダじゃないでしょ。イヤならこんなにならないでしょ?」
 指先で素早くブラカップをずらすと、直接つまむ。こよりを作るときのように指先でやわらかくねじられて息が止まった。
「もうこんなになってるの、わかる?」
 指先を細かく動かして、彼は先端を刺激し続ける。時折きゅっと強くつまんで、そして軽く弾く。断続的に襲ってくる痛みと快感に息が荒くなってしまう。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-85
2006年12月13日 (水)
「や、あ……、シズ……くんっ」
 名前を呼ぶと唇を塞がれた。舌を強く絡めて吸い上げる濃いキスに、頭が朦朧としてくる。流し込まれた苦い唾液を飲み込んで目を開けて顔を上げると、彼と目が合う。
「ヤバいよ、美雪さん。その目、すげーそそられるんだけど」
 くくくと低く笑うと、彼は脱ぎ捨てた上着に手を伸ばした。内ポケットから取り出したピンク色の物体に身体が硬直した。
「や、やだ! やだぁっ!」
 それには見覚えがあった。何度か使われたことがあった。彼の思うままに、卑猥なポーズで責められたときのことを思い出し、恐怖に身を震わせる。
「なんで、そんなもの持ってるのよっ!」
「んーと、なんでだろうね? 不思議だよね?」
 そう言って彼は首を傾げて見せたけれど、でも間違いなく確信犯だと思う。普段に持ち歩くようなものでは決してないのだから、最初からそのつもりで持ってきたのだろう。
「それより、なんでそんなにイヤなの?」
 素早く話題をすり替えると、彼はわざとらしく顔を覗き込んできた。そのあまりにも真っ直ぐな視線に眼をそらしてしまう。
「なんで、って……」
 気持ちよすぎておかしくなっちゃうから、すごいことを口走っちゃうから、なんて言えない。
「これ、気持ちいいでしょ? 好きでしょ? こないだだって感じまくってたじゃん」
 だから、イヤなのっ!
 けれど、本当のことを言うわけにはいかない。認めるわけにはいかない。適切な言葉を見つけられずにいるわたしを見て、彼は楽しそうに笑った。
「そうやって、いつまでも恥じらいを忘れないところは初々しくていいけどね、でも今日はぐちゃぐちゃに乱れる美雪さんが見たいんだ」
「いやっ! シズくんの変態!」
 どんなに拒絶したところで彼は聞く耳を持っていない。むしろ、わたしの抵抗をおもしろがっている。それはわかっていたけれど。
「変態って、失礼だな。普通だよ。みんなこんなもんだって」
 くすりと笑うその余裕の表情は普段よりも爽やかな感じで、悔しいけれど見とれてしまう。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉いただきましたv
2006年12月13日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆
 えーっとですね。前に『花を召しませ』で最後えっちしーんを入れるかどうかで悩んでいるのと言っていましたが。
 シズくんが……暴走始めてしまいましたっ!にゃお的にはもっとらぶらぶvなえっちでーとか思ってたのにっ!もう本当に、もうっ!(笑)でも、にゃおもこういうの好きv
 ということで、[AD-IMG]ローターをお持ちのかたは手元に用意しながら読んでみたりなんかしてみると、ちょっと楽しいかもしれません☆お持ちでないかたはこの機会にどうでしょうv
って、きゃーっ!(≧∇≦)えっちーっ!!

 ええと、お言葉いただきましたーっ
『とっても良かったですWW こんな恋愛もいいなぁと思いました』
 わーい、ありがとうございますv
 楽しんでいただけたんだなって思うとにゃおもとっても嬉しいですv

 そしていつもたくさんの「よかったよ♪」やお言葉、コメント等々、ありがとうございますvにゃおの糧ですvv
 これからもどうぞ気が向いたときにでもぽちりと押してやってくださいなv
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
花を召しませ-86
2006年12月14日 (木)
「そうは言うけどさ、イきまくってる美雪さんって超セクシーなんだよ。喘ぎ声も最高だし。想像しただけでチンポ勃つって」
「やだ、もう! やだっ!」
 あからさまな彼の言葉がどうしようもなく恥ずかしい。わたしの反応に、彼はわずかに眉をひそめた。
「なんで、そんなに嫌がるの。褒めてるのに」
「そんなの、褒めてないよ!」
 もっと違うことで褒めてくれれば嬉しいのに。
 けれどわたしの主張は彼には受け入れられないようだった。頑固だねと困ったような顔で呟いて、そして軽い溜息をつく。
「まあ、そのお堅いところとのギャップがいいんだけどさ。……ムリヤリするか」
 独り言のように怖いことを言うと、彼は右手でわたしの両手首をつかんだ。そのままシーツに押し付けて、左手を上着の近くに伸ばす。戻ってきた手がネクタイを握っていることに気付いたときは遅すぎた。
「やっ! やだやだ、そういうの、やだっ!」
 けれどわたしの声など聞こえないような平然とした顔で、彼は手首にやわらかなすべすべの感触を巻きつけた。どこがどうなっているのかもわからないまま、簡単に両手を縛り上げられる。それは不思議なほど肌に優しく、どこも痛くない。その慣れすぎた手順が少し怖いときもある。彼は今までどんなことをしてきたのだろうと、それは誰にしてきたのだろうと、考えなくてもいいことにまで思考が流れそうになって、慌ててわたしは目の前の笑顔に視線を固定した。
「怖がらなくても大丈夫、痛いことはしないから。俺は美雪さんに喜んで欲しいだけなんだ」
 彼のその言葉に嘘はないだろうとは、思うけれど。
「それでもやだ。お願い、許して」
 彼は許してはくれなかった。穏やかな笑みを浮かべたまま、モーターにひどく似た低い音を肌に軽く押し付けた。指先が腰を通ってゆっくり下の方へ降りて行く。スカートの上から、ショーツのラインをなぞるように往復する。
「いや、シズくん。やだ……、やだよぉっ」
 布越しの焦らすような弱い振動に、ひざを擦り合せて半泣きで訴えた。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
お言葉頂きました☆
2006年12月14日 (木)
 おはようございます、にゃおです☆
 今、にゃおですって打とうとして違えて「にょあです」って打ちました。にょあ…ちょっとイヤ(笑)

 さてさて、お言葉いただきました~v
『きゃぁ~♪暴走して! 』
 いやーん、えっちv 喜んでいただけてるみたいで嬉しいです☆

『さあ書け~!(うふふ) 』
 はーい、書きまーす♪(えへへ)

『いい人のシズくんのいじわるっぷりがたまりませんww 』
 ね!にゃおもびっくりしたのですけれど、やさしいイジワルってかなりイイですよね!にゃおもこんなふうにされてみたいのですっ♪

 いつもたくさんの「よかったよ♪」やお言葉ありがとうございますv
 ラストまでもうちょっと!ってこないだからずっと言ってるような気もするのですけれど…でも本当にもうちょっとですからっ(^∇^;)そして、今はちょっとこーイケナイ感じにえっちいですけれど、最終話はちゃんとらぶらぶなので安心してくださいね。
 ということでまた気が向いたらぽちっと「よかったよ♪」押してやってくださいなっ☆
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++