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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま-1
2005年12月06日 (火)
「あ、あくっ。うん、ああっ」
 息苦しさに思わず口を離すと、すぐに髪をつかまれてねじこまれた。歯を立てないように大きく口を開ける。乱暴にのどの奥を突かれると吐き気がした。でも吐き出すことはあたしには許されてない。
「ほら、もっとちゃんと咥えろ」
 命令されるままにつるんとした表面に舌を這わせる。唇を締めるようにして首を振り、くびれの部分をこすると、彼はうっとうめいた。
「よしよし。だいぶん巧くなってきたな」
 荒い呼吸で言いながら彼が頭を撫でてくれる。褒められたのが嬉しくて、あたしはもっと首を激しく振った。顔をねじるようにしてひねりを加えながら、舌の裏のやわらかな部分で先端をにゅるにゅるこすると、彼のものがびくりと震えた。
「出すぞ! 飲めよ!」
 彼の言葉と一緒に、クリトリスに押し当てられているローターの振動が強くなる。頭の中がちかちかする。彼があたしの頭をつかんで、まるであそこに挿れているときみたいに激しく突き上げた。のどにまで入らないように必死で口をすぼめて強く吸い上げた瞬間に、彼のものがしゃくりあげるようにびくびくと大きく震えた。
「う、く、うおっ!」
 低く抑えられた彼の声と一緒に、苦くてどろっとした液体が何回も口の中に叩き出された。吐くと怒られることはわかっていたから、必死で飲み込もうとしたけれど、生臭い彼のミルクはいつもなかなか飲み込めない。あそこのローターが凄く気持ちよくて、あたしを喘がせようとする。口を開いたら彼のミルクが出ちゃう。そんなことしたら彼がどうするか、考えただけでぞくっとする。ちゃんと飲まなきゃ。
「はあ、はあ、はあ」
 彼が早くも呼吸を整えようとしているとわかって、口をすぼめたままゆっくりと彼のものから離れた。彼のものとあたしの口のあいだがてろっと伸びた糸で一瞬繋がる。
 一回出したくらいで彼が満足してくれる筈もなく、目の前のそれはあたしの唾液でぬらぬらといやらしく光りながら、赤黒くそそり立っていた。普段は優しい彼を否定するみたいに、グロテスクでたくましい。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-2
2005年12月07日 (水)
「ちゃんと飲んだか?」
 前触れもなくあごをつかまれて、無理やり上を向かされた。
 照明で影ができていて彼の表情は見えないけれど、その口元が残酷に歪んでいるのはわかった。彼のその笑みの理由もわかっていた。
「う、うう」
 なんとか飲み込もうと努力しながら頷くと、彼はにやりと笑った。
「嘘をつくな」
 ぴしゃりと手のひらで頬を叩かれて、口の中に残っていたのを吐き出してしまった。飛び散った白い液体がシーツに染みを作る。おそるおそる目を上げると、彼は低く笑っていた。イジめられる予感にぞくりとする。彼は、あたしが飲むのが苦手なのを知っていて、わざといつも口に出して、そして言いつけを聞かなかったとあたしをイジめて遊ぶ。
「ちゃんと全部飲めって、いつも言ってるだろ!」
「ああああーっ!!」
 彼が手の中のリモコンを操作したらしく、あたしのクリトリスにばんそうこうで貼り付けられたローターのうねりが最大限にまで大きくなる。強い痛みと快感に耐えられず、後ろ手に縛られて髪をつかまれて膝立ちをしたまま、あたしは大声を上げていた。
「い、ああ、いやぁ、あああー!」
 よだれと彼の放ったものが混じった液体を口の端から垂らしながら、あたしは胸をそらして身体をよじって腰を振った。あそこからとろとろといやらしいジュースが出ているのがわかる。
「あああ、ダメ! もうダメえー!!」
「イきたいならちゃんと『ご主人さまイってもいいですか』って訊けよ。勝手にイったらお仕置きだぞ」
「ご主人さまっ。イっていいですか? イかせてください!」
 彼に命じられるままにあたしは叫んだ。もう耐えられない。
「本当に、おまえは簡単だな」
 呆れたような意地悪な声にぞくぞくする。
「はい、イきます。千紗は千紗は、もうイきます!」
 あそこがひくひくする。気持ちいい気持ちいいっ! ああ、もうちょっと……ッ!
「ほらよ。イけ、淫乱猫のチサ」
 彼の指がぐちゅぐちゅに濡れた中に入ってきた。乱暴に二本の指で掻き回されると、にゅぷにゅぷと凄くえっちな音がする。手前の壁の、一番気持ちのいいところを強く圧すようにこすられて、身体がぶるぶる震えた。ローターと指がすごい。どっちもイイ。気持ちいい!
「あああーーッッ! ご主人さまーーッ!!」
 彼の指とローターに擦り付けるように腰を振りながら、あたしは大声で叫んで、そして何回もイった。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-3
2005年12月08日 (木)
 あたしと彼も、最初は普通だった。
 出会ったのはクラブの先輩に連れて行かれた合コンだった。普通よりちょっと高めの背をかがめるようにしてこんばんはと笑うと、左の頬に小さなえくぼが出た。ユーキさんとみんなに呼ばれていた。物凄くカッコよかったって訳じゃないけど、でもなんか可愛い感じで、なんとなくいいなと思った。
 彼は先輩の友だちの先輩ということで、頼まれて数合わせとして来ていただけだった。大学生ばかりの中で、唯一の女子高生という立場だったあたしを面白がってからかってきた。
 年齢は五つも違ったし、あたしには隣のクラスの彼氏もいたし、だから最初は彼にそんな気持ちはなかったけれど、二日に一度は電話をかけてきてくれて毎日メールしてくれて何度も誘われたことから、なんとなく遊びに行くことになった。
 三回目のデートのときに物凄く上手いタイミングでホテルに誘われて、お酒の入った勢いとそのときのムードで、ついうっかり頷いてしまった。本当は彼氏がいるのに、これじゃ浮気だと思ったけれど、でもそのときのあたしにとっては彼氏のことなんて、どうでもよくなってしまっていた。
「綺麗だよ。千紗ちゃん」
 別々にシャワーを浴びたあと、少しだけ灯りを落とした部屋で大きなベッドに並んで座ると、彼は手を伸ばしてきた。指先で弾かれてバスタオルがはらりと落ちる。手馴れてるなと思ったけど、でもなんだかいつもと違って新鮮だった。
「やだ。見ないで」
「なんで。こんなに綺麗なのに」
 言いながら彼はあたしを抱き寄せた。触れるだけのような軽いキスを何度も繰り返しながら、彼の手が肌をゆっくりと滑る。少しひんやりとした感触が気持ちいい。
「でも、あたし、胸ちっさいし。足もあんまり細くないし」
 キスの合間に息継ぎをしながら言うと、彼は眼を細めるように笑った。
「すごく可愛いよ。俺はこういうオッパイのほうが好きだな」
「あ、ん、んーっ」
 手のひらで擦るようにやわらかく左の胸を揉まれた。爪先で胸の先を引っ掻くように弄ばれて身体が震えた。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-4
2005年12月09日 (金)
 合わせた唇のあいだから彼の舌が入り込んできた。いやらしい音を立てて舌を絡められる。深く侵入してきた舌を吸い返しながら流し込まれた唾液を飲み込むと、強く乳首をつままれた。つーんとした快感が背を貫く。
 痛い。ちょっと痛い。でも、気持ちいい。
「敏感だね、千紗ちゃん。もう乳首勃ってきてる」
「やだあ。そんなこと言わないで」
 でも気持ちいい。指先でくりくりつままれると、びくびくしてしまう。
「ホント、可愛い」
 ちゅ、ちゅ、と音を立てながら、彼はあたしの胸に口づけた。長く伸ばされた舌がゆっくりと円を描いて、あたしの肌にぬるりとした跡をつける。
「あ、あん」
 もうすでに赤く腫れて、敏感になってしまっている乳首を強く吸い上げられた。彼の手がわき腹を通ってふとももまで滑り降りる。逃げることも抵抗することもできないままに、脚の付け根に彼の指がそっと当てられた。こするように触られて、びくびく震えてしまう。
「千紗ちゃん、もう濡れてるよ」
「うそ、ちがうもん」
「嘘じゃないよ、ほら」
「ちが、あたし、あうんっ」
 でもどんなに否定しても、彼の指でなぞられるとあたしのあそこはにゅちゅにゅちゅといやらしい音を立ててしまう。自分でも信じられないくらいに溢れてた。とろとろと流れ落ちているのがわかる。
「すごいよ。シーツに垂れて糸引いてる。いつもこうなの?」
「ち、ちがうの。いつもはこんな、ああんっ」
 指を擦り付けられて思わず声が出る。
「いつもは違うの?」
「だって、彼氏は、不感症なんじゃないかって、あ、くぅっ」
 彼の指先がすごくイイところをこすった瞬間、身体が痙攣した。多分、クリトリスに当たったんだと思う。そんなに詳しいわけじゃないけど、誰だって名前くらいは知ってる。恥ずかしいから口には出せないけど。
「こんなに濡れ濡れなコが不感症なわけないじゃない。クリもピンピンだよ」
 浅いところを抜き差ししながら、彼は敏感な小さなボタンを軽くつんつんと突付いた。耳のくぼみをゆっくりとえぐるように舐めながら、左手で胸全体を揉んでつまんで、そして時折、爪先で乳首を弾く。
「あ、あくっ、ああううっ!」
 痛みと快感が交互にあたしを攻める。今まで感じたことのない気持ちよさに、あたしはパニック寸前だった。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-5
2005年12月10日 (土)
 あたしの気分なんかお構いなしにその気になって、すぐに挿れようとする彼氏と違って、彼は丁寧に触ってくれる。どこをどうすれば女が気持ちいいのか、よく知っているんだと思う。
 年の差? 経験の差? それとも、この人ってそう言う人なの? 気持ちよくしてくれる人なの?
「あ、ん、ああっ。ゆ、ユーキさんっ」
 いつのまにか、あたしはベッドに仰向けに寝転んで脚を大きく開いていた。あいだには彼の肩が入り込んでいて、閉じることができない。
 耳に息を吹きかけられて、首すじにキスされて、胸を揉みしだかれて。ひざの裏からふとももを通って、お尻まで唾液をなすりつけるようにゆっくり舌を這わされて。あそこを舐められて、中までくちゅくちゅイジられて……。
 そして気がつくと、あたしはすっかりトロけていた。喘ぎながらぴくぴく身体を震わせることしかできなかった。
 指を深く挿れられると勝手に腰が浮く。じゅぶじゅぶってえっちな音を立てながら、緩急つけて出し入れされて、あそこがひくひくする。きゅっと乳首をつままれるのも、痛いけどすごくいい。
「あ、くっ、うっ、ああう、うううっ」
 どうしよう。あたし、あたし、すごく気持ちいい。もう身体中全部、どこを触られても舐められても気持ちいい。いいよ、気持ちいいよ、イイよおぉっ!
「千紗ちゃん、ここが凄いことになってるよ。そんなに気持ちいい?」
 子どもに話し掛けているような、穏やかで優しい声が耳元で聞こえた。囁きついでのように濡れた唇が耳たぶに吸いついて、そしてテロテロと首から胸元まで舐め回される。乳首を強く吸われて、身体が勝手にびくっと動いた。
「う、うん。すごく、いいっ。う、あううっ!」
 今まで、こんなことなんてなかった。
 彼氏は適当にあたしの身体を触って、感度が悪いとか濡れが足りないとか文句言いながら、ローションとかつばとか足して無理やりねじ込んで、そして自分だけさっさと終わらせてしまう。ロストバージンのときは痛いだけだったし、慣れてきてもたいして気持ちいいもんじゃないし。アダルトビデオの真似して、ひとりえっちしたときのほうが、よっぽど気持ちよかった。セックスなんてつまんない。なんで、みんなあんなに騒ぐんだろ。本気でそう思い込んでた。
 そう、あたしは知らなかった。セックスが本当はどんなものなのか、全然わかってなかった。
 大股を開かされた恥ずかしい格好のまま、あたしは快感と彼の手に弄ばれて、のどをそらすようにして喘ぎ続けていた。もっと触って欲しくてもっと気持ちよくして欲しくて、いつのまにか腰を振って彼の指を積極的に受け入れていた。彼はちゅぱちゅぱと乳首を吸いながら冷静な目で、あたしのいやらしい姿を眺めていた。
 見られてる。あたし、えっちなことされて、その様子を見られてるんだ。
 恥ずかしい格好であそこイジられて、気持ちよくなってる顔を見られてるんだ。どーぶつみたいに、はぁはぁって喘いでるのを見られてるんだ。そう思った瞬間、びくっと身体が震えた。びくびくびくっと、痙攣のように勝手に震え続ける。
 どうしよう、あたし、あたし、あああっ!
「千紗ちゃん、そろそろイきそうなんだろ。イっていいよ。可愛い顔見せて」
「い、いやいやぁ」
 恥ずかしい。恥ずかしいけど、でも耐えられない。すごい、すごいよおーっ!
「ああっ、あ、あ、ああ、あああーっ!!」
 ぐちゅぐちゅと彼の指が立てるえっちな水音を聞きながら、あたしは初めて他人の前でイった。他人の指でイかされてしまった。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-6
2005年12月11日 (日)
「千紗ちゃんって、いやらしい顔でイくんだね。ぞくぞくしたよ」
 肩を揺らせて荒い息を吐いていると、彼が耳元に囁いてきた。聞こえているけど半分くらいしか理解できない。わかるのは、あたしはイっちゃったんだ、ってこと。すごく気持ちよかった。もっと気持ちよくして欲しい。もっとイかせて欲しい。
「ほら。千紗ちゃんがそんな顔するから、俺のがこんなになった」
 彼の手があたしの手首をつかんで押し当てた。言われるよりも先に握ってしまう。彼氏のよりおっきくて硬くて熱い。先っぽを指でなぞると、ボクサーブリーフのニットの布地が湿ってるのがわかった。彼、興奮してるんだ。あたしがイくのを見て興奮したんだ。そう思うとドキドキした。
 これを挿れられたら、あたしはどんなになっちゃうだろう。でも、こんなに大きいのって痛くないかな。考えると怖いけど、でも経験してみたい。すごかったらどうしよう。ビデオの女優さんみたいになっちゃったら。あんなになっちゃったら。
 そう考えた途端、反射的に思い出してしまった。
 喘ぎながら後ろから男の人にめちゃくちゃに突かれて、髪を振り乱して叫んでた女優さん。開いた口からよだれが流れてて半分白目剥いてて、ケモノっぽい声でわめいてて、もうホントに人間じゃないかもって思うくらいに狂っちゃってた。始まる前のインタビューで、なんでこの人がこんなことやってんだろうと思うくらい綺麗だった人が、とても綺麗だとは言えないような顔になってしまってた。
 でも、すごく気持ちよさそうだった。触ってもいないのに、見てるだけで濡れてきちゃうくらいにえっちで、つい彼氏とのあんまりよくないセックスを思い出して、あたしも一回でいいからこれぐらい感じてみたいなあ、なんて考えながらひとりえっちした。
 もしあたし、今日あんなふうになっちゃったら。あんな顔になるくらい、ユーキさんにめちゃめちゃにさせられちゃったら。
「さあ、どうして欲しい?」
 すごく優しい声で彼は意地悪く囁いた。耳に息を吹きかけられてぞくっとする。
「ユーキさぁん……、あたし……」
 熱く脈打つ彼のものに頬をすり寄せて、手のひらですりすりしながら上目遣いに見上げる。彼は目を細めて、口元に笑みを浮かべていた。あたしの顔を彼のに押し付けるように、反対側の頬を大きな手で撫でながら、少しかすれた声で言った。
「いいね、千紗ちゃん。その表情、たまらないよ」
 そう言いながらあたしの頬をもっと強くユーキさんのに押し付けた。そのままゆさゆさ腰を揺する。はぁはぁと熱い息を吐きながら揺すり具合が少しずつ早くなってくる。ユーキさんはあたしの顔を使ってしごいてるみたいで、そしてその状況に興奮してるみたいで、頬に押し当てられたニット地の湿った部分が徐々に広くなってきた。ぼこんと飛び出したその形がはっきりとわかるくらいに濡れてきた。
 ユーキさんが感じてくれてるのが嬉しくて、あたしは軽く触れてただけの手をぎゅっと強く沿わせて彼の動きに併せて布地の上からこすった。ぷくっと腫れた細い線を人差し指と中指ではさむようにしながら、手のひらで強く押し上げて小刻みに動かすと、ユーキさんは低くうなるような声を出した。
「やば。イきそう」
 慌てたように言うと彼はあたしから身を引いた。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-7
2005年12月12日 (月)
 彼はあたしに半分だけ背を向けて剥ぎ取るようにパンツを脱いだ。
 ベッド脇に手を伸ばして、ちいさな陶器のお皿の上に置いてあったスキンを取る。パッケージを破って取り出したものを慣れた手つきで素早く付けて、そしてあたしに向き直った。
 目の前に薄いピンクに透けた大きいものがある。それは、優しそうなユーキさんの顔からは想像もつかないほどに、強く鋭く屹立していた。
「本当はもっとイロイロと試したかったんだけど、千紗ちゃんがえっちだから我慢できなくなってきたよ」
 でも言葉とは裏腹にその表情は穏やかなまま変わってない。
 さっきイきそうとか言ってたのに、なんでそんなに余裕あるんだろう。だってあたしはさっき一回イっちゃって、そして今はもうこんなにトロトロになっちゃってるのに。ユーキさんだけ余裕あるなんて、ずるい。
 でもあたしのそんなつまんない内心の呟きに彼が気付く筈もなくて。
 彼は、ほうけたように見上げているあたしをゆっくりベッドに押し倒した。両手を回してウェストをつかんで、軽く持ち上げるようにして引っ張る。ずるっと背中でシーツをこすりながらあたしは軽々と彼の元へ連れて来られた。開いた脚でできた二等辺三角形の中心に座ると、彼はあたしを数秒眺めて、そしてにっこり笑った。
「ゆ、ユーキさん……」
 ひざで立ち上がると、彼は広げさせたあたしの脚の付け根の部分と高さを併せるように自分の腰をかがめて、ピンクの薄いゴムを被った先端をあたしのあそこに押し当てた。右手で握ってにゅるにゅると押し付けてくる。先っぽが少しだけ入り込んで、入り口付近をこすりながらぐちゅぐちゅ音を立てた。往復するごとにクリトリスをぬるってこするから、そのたびにあたしはビクビク震えてしまう。
 すられてるだけでも気持ちいい。このまま続けてもらったらもう一回イけそう。クリトリスを触られてイくのはすごく気持ちいいことだった。もっとされてみたい。もっとイってみたい。でも、でもでも。
 あたし、もっと、もっとユーキさんの……。
「ああん、ユーキさぁん……」
 知らず知らずのうちに、あたしは誘うように身体をくねらせていた。
「挿れて欲しい? 俺のチンポでズボズボして欲しい?」
 優しそうな笑顔ですごいことを言う。でももうあたしには、それをどうこう思うような理性なんて、残ってなかった。
「うん、挿れて欲しい。千紗のここに、ユーキさんのが欲しい」
 指でトロトロになったあそこを広げながら、腰を浮かせて彼を誘った。
 自分でもこんなことをしちゃうなんて信じられない。今まで軽蔑してた筈の、ウリしてるコたちと変わらないくらい、ううん、それよりずっとすけべだったんだ、あたし。だって普通のコはこんなこと、自分で広げておねだりしちゃうなんてこと、絶対にしない。
 でも、欲しい。今すぐ挿れて欲しい。ユーキさんのおっきいのが欲しい。どうしよう、あたし淫乱かも。変態なのかも。
 けど彼は、そんなあたしの仕草を見て、とても嬉しそうに笑った。
「じゃあ、これでたっぷり犯してあげるよ。えっちな千紗ちゃん」
 くくっとのどの奥で笑いながら、彼はその体勢のまま、ゆっくりとのしかかってきた。ごつごつした彼のたくましいのが、上も下も右も左も同時にこすりながらゆっくり入ってくる。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-8
2005年12月13日 (火)
「あ、ああ、ああっ!」
 反射的に逃げようとするあたしを押さえ込みながら、馴染ませるように小刻みに動かせる。ムリにねじ込まずに、抵抗を取り除くようにじりじりと、彼は少しずつあたしの中へ入ってきた。
「う、くうっ。あ、はあ、はあ」
「痛い?」
「あ、く。ちょ、ちょっとだけ」
 本当はすごくキツかった。無理やり押し広げられてる気がする。彼氏のより、ずっとおっきい。どっかが裂けちゃいそうな気がする。でも、ムリに押し込むんじゃなくて、ゆっくり入れてくれてるから我慢できる。あたしが痛がってるのがわかってて、気遣ってくれてるんだと思う。すごく優しい。酷いことも言うけど、でも優しい。彼氏の自分勝手なセックスとは大違い。
「だろうなあ。キチキチだよ。普通は、こんだけ濡れてたらもっとユルいんだけど」
 小さく腰を揺すりながら彼は嬉しそうに言った。
「ほら、これで全部入ったよ。当たってるの、わかる?」
 ぐいと押された瞬間に、奥のほうがドンと殴られたように痛んだ。
「うん、わかる、くっ、ううっ」
 彼のが大きすぎるのかそれともあたしの深さが足りないのか、彼がちょっとでも動くと身体の奥の奥に食い込むように当たる。内臓をじかに押されているような重苦しい痛み。息するのもつらいくらいに痛いけど、でも。
「いいよ、千紗ちゃん。痛がってる顔が処女とヤってるみたいで興奮するよ」
 そう言うと、彼は低く笑った。その言葉通り興奮してるみたいで、さっきよりも呼吸が早くなってる。ときどき、ごくっとツバを飲み込んで、唇を湿らせるように舌で舐める。それがすごく卑猥に見える。痛くて苦しいけど、でも彼のそんな様子を見たら、なんか嬉しくなっちゃう。
「ああ……」
 溜息のようにかすれた声を吐きながら、あたしのふとももを、まるでバッグを持つときのように左腕にかけて、そして足首をつかんだ。胸にくっ付くくらいに押し付けて無理やり広げさせる。上半身を斜めの位置で固定して、あたしの中を大きなストロークでずりずりとこすりながら、彼からは丸見えになってしまっている、彼のを受け入れているあたしのあの部分を、空いているほうの指でなぞった。
「すごい、えっちな眺め。俺のチンポ、ずっぷり咥え込んでる」
「やだ、恥ずかしい!」
 髪を振り乱して、見ないでとお願いしたけれど、彼は愉しそうにくすくすと笑うだけで聞いてくれなかった。
「なんで? ピンクで綺麗だよ。濡れてぴくぴくしてて、可愛い」

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-9
2005年12月14日 (水)
「ひ、ひゃっ。あ、くうっ!」
 挿入されたままクリトリスをつんつん突付かれて、びくんと身体が震えた。その瞬間を見計らったかのように、彼は奥まで入ってたのをずるりと一気に引いた。
「あうっ」
 びくびくと勝手に身体が揺れる。あたしの反応に彼がくすりと笑った。ゆっくりと浅く抜き差しをしながら、彼の指はクリトリスの上で時計回りに円を描き続ける。
「く、ああっ! く、うっ、うん、ああっ」
「本当に感度いいね。凄いよ、ビクビク締め付けてくる」
「い、ああっ、いやっ!」
 触られながら入り口すぐのところを突き上げられると背中に電流が走る。抑えつけられて殆ど動かせない身体の替わりに手で彼を押し返そうとしたけれど、逆につかまえられた。簡単に片手でひとまとめにされて、万歳のように頭の上でシーツに押し付けられる。
「可愛いよ、ホントに」
「あうっ、むぐっ? うううっ!」
 覆い被さるようにキスをされた。舌を絡められて吸い上げられると、訳がわからなくなる。下から彼が腰を揺すると密着したあたしの腰も一緒に揺れる。奥に当たったままこすり上げられると、一瞬息が止まるほど痛い。痛いけど、痛いけど気持ちいい!
「ああん、ユーキさん。あん、あうん、あくっ!」
 揺すられるたびにあそこがぴくぴくしてしまう。気持ちいい。気持ちいいけど、でもなんか物足りない。もっと欲しい。もっと強くして欲しい。
「どうしたの、千紗ちゃん」
 卑猥な響きの声に訊かれて、あたしはどうしようもなくなって髪を振り乱した。
「ゆ、ユーキさん、ユーキさんの、もっと……!」
 言葉にならない。どう言っていいのかわからない。口に出せない。でも彼はあたしの言いたいことを簡単に理解してくれた。
「もっと突いて欲しい? 乱暴にしていい?」
「あう、そうっ! もっと欲しいのっ。――ねえ、もっとっ!」
 なにを言ってるのか自分でもわからないうちに、あたしは彼をねだっていた。腰をいやらしく揺すって、言葉だけでなく身体でも彼を求める。
「じゃあ、酷いことするよ。千紗ちゃんを壊しちゃうよ?」
「ああん、ユーキさん!」
 もっと突いて、ぐいぐいこすって、クリもイジって、気持ちよくさせて、イかせてイかせて、いっぱいイかせて!!

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま-10
2005年12月15日 (木)
「千紗ちゃんっ!」
 彼はさっきまでとは比べ物にならないくらい、激しく強く突き始めた。
「あ、くぅ、うあっ、あうううっ!!」
 内臓を殴られているような、吐き気さえするような重苦しい痛みは、ロストバージンのときに似てるけど、でも全然違う。あのときは痛いだけだった。今も痛いのはすごく痛いけど、でもイイ。気持ちいいっ!
 彼の手のひらに、身体を半分に折られるように抑えつけられてるふとももが、彼の動きに併せて胸を押さえてくる。その刺激がもっと欲しくて、あたしは背をそらして胸と腰を別々の方向にくねらせて、自分のふとももに乳首をこすりつけた。
「ああ、いいよ、千紗ちゃん。すごく締まる。食いちぎられそう」
 うめくように彼が言うのが嬉しい。あたしだけじゃなくて、彼も気持ちいいんだと思うと嬉しい。とっても嬉しい。
「千紗も、千紗も気持ちいい。痛いけど気持ちいいっ。あう、ユーキさぁんっ!」
「痛いのに気持ちいいの?」
 訊かれてあたしは何度も頷いた。
「奥に、ガンガン当たって痛いの。痛いけど、でもこすれて、あああっ」
 ずるずると引き抜かれて押し込まれて、びくっと身体に電気が走る。彼のが入ってるあそこがびくびくする。ひざがあたしの意思とは関係なくぶるぶると震え始めた。
「よしよし、いつでもイっていいからね。何回でもイっていいからね。でもイくときにはちゃんとイくって言うんだよ。いいね?」
 細かく震わせた指先をクリトリスに当てられて、あたしはもう耐えられなかった。
「はい、千紗イきそう、イきそうですっ!」
「そう、ちゃんと言えたね。いいコだ」
 ご褒美のように、彼はクリトリスを指の腹に軽く押し当てたまま、ゆっくりと手を動かしてくれた。ずるずると指全体を使って、行ったり来たりしてこすってくれる。堪らなくなって、あたしはガクガクと腰を振った。もっとして欲しい。自分がひくひくしてるのがわかる。
「あっイくっ、イっちゃうっ! あ、ああっ、ああああ!!」
 強くつむった目の前が白くちかちかと光った。身体がビクビクッと痙攣する。ひとりえっちのときの感覚とは比べ物にならない、おかしくなりそうな快感。頭の中が星でいっぱいになる。真っ白になる。なにを言ってるのかわからない。どうなっているのかもわからない。
「ああ、すごいっ! こんなすごいの、こんなの、あ、あっ、あああっ!!」
「いいよ、すごくいいよっ」
 彼の声が切羽詰ってきてると、どこかで思った。彼も気持ちいいんだ、イくんだ。あたし、ちゃんと男の人を気持ちよくさせることができるんだ。不感症じゃないんだ。
「ああ、ユーキさぁんっ!」
「千紗ちゃん、出すよ、出すよっ」
 叫ぶように言うと、彼はうおっと低く吼えるようにうめいた。
「千紗っ!」
 びくびく震えながら、ユーキさんは乱暴にぐいぐいと突き続ける。あたしの中で暴れ続ける。そんな彼の動きが、これ以上はないと思ってた快感の更に上の嵐に、あたしを放り込んだ。
「ああっ、イく、またイく、ああうぅっ!! うそっ! またっ、またイっちゃう! あくっあくっ、あう、イくイく、イくよおっ! またイく! うあっ、あああっ!!」
 あごをそらせて胸を揺らせて腰を振って、彼のをぐいぐい締めつけて、叫んで叫んで、初めてのセックスの頂点に声を嗄らして叫び続けて、そしてあたしは糸が切れたように意識を失った。

  -つづく-
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