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2006年12月13日 (水)
「や、あ……、シズ……くんっ」
名前を呼ぶと唇を塞がれた。舌を強く絡めて吸い上げる濃いキスに、頭が朦朧としてくる。流し込まれた苦い唾液を飲み込んで目を開けて顔を上げると、彼と目が合う。
「ヤバいよ、美雪さん。その目、すげーそそられるんだけど」
くくくと低く笑うと、彼は脱ぎ捨てた上着に手を伸ばした。内ポケットから取り出したピンク色の物体に身体が硬直した。
「や、やだ! やだぁっ!」
それには見覚えがあった。何度か使われたことがあった。彼の思うままに、卑猥なポーズで責められたときのことを思い出し、恐怖に身を震わせる。
「なんで、そんなもの持ってるのよっ!」
「んーと、なんでだろうね? 不思議だよね?」
そう言って彼は首を傾げて見せたけれど、でも間違いなく確信犯だと思う。普段に持ち歩くようなものでは決してないのだから、最初からそのつもりで持ってきたのだろう。
「それより、なんでそんなにイヤなの?」
素早く話題をすり替えると、彼はわざとらしく顔を覗き込んできた。そのあまりにも真っ直ぐな視線に眼をそらしてしまう。
「なんで、って……」
気持ちよすぎておかしくなっちゃうから、すごいことを口走っちゃうから、なんて言えない。
「これ、気持ちいいでしょ? 好きでしょ? こないだだって感じまくってたじゃん」
だから、イヤなのっ!
けれど、本当のことを言うわけにはいかない。認めるわけにはいかない。適切な言葉を見つけられずにいるわたしを見て、彼は楽しそうに笑った。
「そうやって、いつまでも恥じらいを忘れないところは初々しくていいけどね、でも今日はぐちゃぐちゃに乱れる美雪さんが見たいんだ」
「いやっ! シズくんの変態!」
どんなに拒絶したところで彼は聞く耳を持っていない。むしろ、わたしの抵抗をおもしろがっている。それはわかっていたけれど。
「変態って、失礼だな。普通だよ。みんなこんなもんだって」
くすりと笑うその余裕の表情は普段よりも爽やかな感じで、悔しいけれど見とれてしまう。
-つづく-
名前を呼ぶと唇を塞がれた。舌を強く絡めて吸い上げる濃いキスに、頭が朦朧としてくる。流し込まれた苦い唾液を飲み込んで目を開けて顔を上げると、彼と目が合う。
「ヤバいよ、美雪さん。その目、すげーそそられるんだけど」
くくくと低く笑うと、彼は脱ぎ捨てた上着に手を伸ばした。内ポケットから取り出したピンク色の物体に身体が硬直した。
「や、やだ! やだぁっ!」
それには見覚えがあった。何度か使われたことがあった。彼の思うままに、卑猥なポーズで責められたときのことを思い出し、恐怖に身を震わせる。
「なんで、そんなもの持ってるのよっ!」
「んーと、なんでだろうね? 不思議だよね?」
そう言って彼は首を傾げて見せたけれど、でも間違いなく確信犯だと思う。普段に持ち歩くようなものでは決してないのだから、最初からそのつもりで持ってきたのだろう。
「それより、なんでそんなにイヤなの?」
素早く話題をすり替えると、彼はわざとらしく顔を覗き込んできた。そのあまりにも真っ直ぐな視線に眼をそらしてしまう。
「なんで、って……」
気持ちよすぎておかしくなっちゃうから、すごいことを口走っちゃうから、なんて言えない。
「これ、気持ちいいでしょ? 好きでしょ? こないだだって感じまくってたじゃん」
だから、イヤなのっ!
けれど、本当のことを言うわけにはいかない。認めるわけにはいかない。適切な言葉を見つけられずにいるわたしを見て、彼は楽しそうに笑った。
「そうやって、いつまでも恥じらいを忘れないところは初々しくていいけどね、でも今日はぐちゃぐちゃに乱れる美雪さんが見たいんだ」
「いやっ! シズくんの変態!」
どんなに拒絶したところで彼は聞く耳を持っていない。むしろ、わたしの抵抗をおもしろがっている。それはわかっていたけれど。
「変態って、失礼だな。普通だよ。みんなこんなもんだって」
くすりと笑うその余裕の表情は普段よりも爽やかな感じで、悔しいけれど見とれてしまう。
-つづく-
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