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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-43
2007年04月24日 (火)
「ん、きもちい……あ、はぁっ」
 クリトリスに与えられた快感に、理香の表情と内側から余分な力が抜ける。それを確認し、亮治は浅くゆっくりした抽送を始めた。
「理香。セックスは久しぶりか?」
「う……、ん。ひさしぶり、なの」
 亮治の問いかけに理香がこくりと頷く。その子どものような仕草に亮治は満足げに唇の端を歪めた。
「どれくらいしてない?」
「もう一年くらい……誰とも……」
「なるほどな。それでこんなに締まりがいいわけだ」
 納得したような低い響きに、曖昧な表情で理香が亮治を見上げた。
「いい……の?」
「ああ、ギリギリ締め付けてくる。高校生の頃なら耐えられなかったな」
 おどけた口調で笑うと亮治は音を立てて理香の頬に口づけた。そのまま背を丸めるように身体の位置をずらしながら舌先でなめらかな肌をゆっくりと辿る。
「や、せんぱ、い……」
「おまえはオッパイも好きだったな?」
 低く笑いながら亮治は尖がり始めた先端に軽く歯を当てた。ちゅぱちゅぱと音を立てて何度も吸い上げ、同時にクリトリスへの攻撃を再開する。
「んっ、あ、や……あぁっ」
 指先で撫でるごとにひくひくと震える理香の粘膜のひくつきを直接感じながら、亮治は赤く腫れ上がった乳首を口に含んだ。ちろちろと舌先で刺激し、赤く勃ち上がった根元を強く弾く。丁寧な愛撫に理香は短く何度も息を漏らし、その度にひくんと亮治を締め付ける。
「せんぱ……やっ、あ、はっ……あっ、あっあっ」
 のどをそらせ息を弾ませて喘ぐ理香の表情からは苦痛の影は完全に消えていた。こわばっていた身体が与えられる快感に震えながらゆるやかに体温を上昇させ、関節の隙間にじわりと汗を滲ませる。細かい抽送に押し出されるように短い息が吐き出され、切なげに眉が歪む。その吐息に含まれる淫らな響きに、亮治は密かに胸を撫で下ろした。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-44
2007年04月26日 (木)
「理香、そろそろこっちもよくなってきたか?」
「や、だ……やだぁ……」
 照れ隠しにわざと揶揄する亮治に理香は恥ずかしげに首を振る。けれど理香の思いとはうらはらに、繋がった部分からぐちゅぐちゅと湿った音が立つ。亮治に応えるように内部がひくりと震える。そんな理香の反応に、亮治は徐々に普段の余裕を取り戻していた。
「いやじゃないだろう? いいんだろう?」
 言葉でなぶりながら亮治は円を描くように腰を回した。理香の壁にこすりつけるように細かく突いて敏感なスポットを探す。
「あっ! あ、ん、んんっ」
「ここか?」
「あ、んん……は……ぁっ」
 くいと軽く突き上げると亮治の下で小さな身体が驚いたように震える。その反応を楽しみながら、亮治は先端をすりつけそしてゆっくりと引いた。引き抜かれる感覚に理香が切なく声を上げる。頼りなげに薄く開いた唇が亮治をそそった。
「ここだな? 気持ちいいか?」
 上半身を倒すように理香に覆い被さると亮治は小さな唇を塞いだ。侵入させた舌で口内をまさぐり唾液を流し込みながら、腰を密着させるように揺さぶり続ける。
「んっ……、ん、んんっ」
 流し込まれた唾液を飲み切れず、開いた唇の端からヨダレのように垂らしながら、理香は焦点の定まらない虚ろな瞳をそっと開けた。潤んだまなざしを自分を組み敷いた男へと向ける。
「あ、はぁっ……せんぱぁい……」
 理香が喘ぐたび震えるたび、理香の内部も同調して震える。ねっとりとうねるように絡みついてくる熱い襞に亮治も知らず知らず息を乱す。乱暴に突き込みたい気持ちをぐっと抑え込み、亮治は表情を変えないまま穏やかなピストン運動を続けた。

 -つづく-
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花を召しませ・番外編3~ライクネスラブ~1
2007年04月27日 (金)
 初めて見た瞬間、目が離せなくなった。
 この人だと思った。この人が欲しいと思った。誰かを好きになったことは何度もあったけれど、あれほど強く一人の女性に固執したことはない。本人の意思を無視してもとさえ思ったし、実際にそれを行った。
 ここまで入れ込んだ理由は、本当はわかっていた。けれど、気付きたくなかった。言いたくなかった。思い出したくなかった。
 ――絶対に。



「はい、お疲れー」
 朝の四時、お客さんが全員帰ったクラブは、異様なまでの静けさを取り戻す。全ての音と派手なカクテルライトが消えたのを確認し、片耳にだけ入れていた耳栓を抜く。
「お疲れさんー」
 いつのまにか流しの中でちょっとした小山になっていた洗い物を一つ一つ片付けながらふと顔を上げると、ナチュラルハイ丸出しの声で挨拶をしながら幾人かのスタッフがカウンターに近寄ってきていた。どうやら掃除が終わったらしい。仕事明けのその表情は、見る者の頬を緩めるほどに間抜けだった。
「シズー。こっち、ミネラルウォータとジンジャエール二つずつ」
「ウーロン茶ちょうだい」
「俺、ビールね」
 カウンタに張り付くように並んで口々に叫ぶ様子は、親鳥にエサをねだる雛に似ているような気がする。思わず漏れそうになった笑いを笑顔にすり変えて頷き、それぞれの手に望みの物を渡して行く。
「はいどうぞ。お疲れさまでした」
「さんきゅー」
「んじゃ俺は、ビールと……、あ、なんかすっげー腹減ったんだけど、なんかない?」
 基本的にスタッフの飲食代は全品半額だが、ラストまで残った場合はオーナーが自腹分の半額を持ってくれることになっている。食べ放題飲み放題と言うわけだが、さすがにそこまで厚かましいことを言い出す者はそうそういない。大抵はのどを潤す程度、小腹を宥める程度だ。

 -つづく-
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花を召しませ・番外編3~ライクネスラブ~2
2007年04月28日 (土)
「今日は結構出ちゃったんですよ。明日のこともあるんで、出せるのはカレーと、今日のまかないの残りくらいですかね。あとは……ホントに軽いものしか」
 最近はレストラン顔負けのメニュを揃えるクラブもあるらしいが、普通は酒の肴になるスナック類が中心だ。レトルトや冷凍食品メインの簡単な料理ではあっても、一皿五百円均一というのは他店に比べればリーズナブルだ。そのせいもあってか、女性客を中心に軽食の注文もそこそこの数が出る。カウンタ内に立つ者の権限で、あるもので作るのならば勝手にメニュを変えて構わないとも言われている。その辺りは割と自由だ。もしかしたらオーナーと昔からの知り合いということで、多目に見てもらっているのかもしれない。
「今日のまかないって何?」
「鶏の照り焼き丼ですよ。あれ、リョウさん食べてません?」
「食ってないんだよね、これが」
 派手な色遣いのオープンシャツを着たDJは軽く肩をすくめると、じゃあそれ出してよ、と甘えるように言った。
 彼女が相手ならばともかく、男に甘えられても嬉しくもなんともない。わかりましたと短く答えて、冷蔵庫に積み上げられた薄いプラスティックの保存容器の小山から、いくつか引っ張り出す。
「あー、疲れた」
 溜息混じりに呟きながらカウンタにもたれてタバコに火を点ける男を横目に、水切り籠の中からまだ少し濡れた皿を一枚取り出し軽く拭いて、保温ジャーの中に残っていたご飯を丸く盛る。薄く切った鶏肉を円周状に丸く並べて甘辛いたれを掛け、上に貝割れ大根を散らす。
「あ、マヨネーズいっぱい掛けてー」
「はい」
 俺の手元を覗き込むように身を乗り出してくるDJに目で軽く頷き返しながら、網目状に交差するように全体に普段よりも多目にマヨネーズを掛けた。

 -つづく-
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花を召しませ・番外編3~ライクネスラブ~3
2007年04月29日 (日)
 赤黒い鶏の上に緑の貝割れ大根、そしてざっくりとかかったアイボリーのマヨネーズの対比が鮮やかだった。残り物にしては上出来だろう。そう納得してカウンタに置き隣にグラスビールを並べ、そして割り箸を手渡す。
「お待たせです、リョウさん。どうぞ」
「お、うまそうじゃん。さんきゅー」
 ぱちりと箸を割る音を聞きながら取り出したタバコに火を点けた。できあがった丼をぱくつく横顔を眺めながらゆっくりと煙を吹き上げる。
「うん、うまい」
「ありがとうございます」
 些細なことではあるけれど、それでも自分が作ったものを美味しそうに食べてくれると気分がいいものだ。どこかくすぐったいような不思議な達成感がある。
 これは、自分で作っておいてなんだけど結構いい感じだ。美味しそうに見えて意外に簡単で、材料もすぐに揃うものばかりだ。今度、美雪さんに作ってあげよう。いつもコンビニのお弁当食べてるみたいだし……。
 ふとそう思った瞬間、自然と口元が緩んだ。
「やらしいよシズ、ニヤニヤ笑っちゃって。このあとなんかイイコトの予定でもあんの?」
「違いますよー。帰って寝るだけです」
 逢えればいいなとは思うけれど、美雪さんは今頃は気持ちよく夢の中だろう。
 彼女はいわゆる普通の時間帯で仕事をしているのだから、深夜型の俺につき合わせるのは気が引ける。それなら早く寝て早く起きて、俺が彼女の生活サイクルに併せるほうがいい。健康的だし、何より彼女に負担を掛けずに済む。
「えー、ホントに?」
「本当ですよ」
 それでも、彼女のことを思うだけでその名前を思うだけで、嬉しい。

 -つづく-
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