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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-18
2007年03月17日 (土)
「え、なになに。なんですか?」
 軽い口調で問いかけながら、理香は達也の手に引かれて扉をくぐった。防火扉の向こうは、どこのビルでも見るような緊急時避難用の階段の踊り場だった。普段は殆ど人の通らない非常階段は、常夜灯のスポット照明がぽつぽつと天井にあるだけで他には何もない、薄暗い空間が広がっていた。
「えーっと?」
 見上げるように達也へと疑問の混じった視線を向けると、変わらず穏やかな笑みが理香に返ってくる。そのことに安堵した瞬間、理香は強い腕に引かれてバランスを崩した。引き寄せられるようにその頬が達也のシャツに押し付けられる。
「えっ?」
 思わず上げた声も、笑みを湛えた視線に途切れてしまう。
「今西さん。ひとつ、確認していいですか?」
「え、あ……はい」
 その落ち着いた表情に、達也はふらついた自分を支えてくれているのではないかとさえ理香は思った。大きな手が理香の頭を撫で、そのまま髪の中へと入り込む。耳の形を確認するようにゆっくりとなぞられ、理香は知らずひくりと身体を震わせた。
「あなたは、マネージャーとお付き合いしているわけではない、と?」
「はい」
 耳をなぞり終えた指先が耳朶のピアスを軽く弾く。ゴツゴツした太めの指が意外なほどの繊細さで首を這う。それと同時に背に回っていたもう片方の手が腰を強く抱き、パンツスーツの上から腰骨を辿った。
「じゃあ、あのセックスは?」
「あ、あれは、あたしは……あ、ぁっ」
 小さな悲鳴を飲み込み、理香は間近の表情を見上げた。理解できない状況に混乱する理香を安心させるように、達也の唇の両端が吊り上がる。けれどその手は止まることなく、ショーツのラインを追って後ろへ回った手がふともものあいだへと入り込む。服の上から脚の付け根をさわられ、理香は驚きに身体を震わせた。
「……っや、だめ! だめです、井出さん」
「マネージャーとはしてたのに?」
 穏やかなままの声が卑猥な笑みを含んで、理香の耳を甘く噛んだ。
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この指を伸ばす先-19
2007年03月19日 (月)
「な……っ」
 達也の口から出てきた言葉に理香は絶句した。
「あれは、違いますっ。あたしそんなんじゃ……!」
 両手で達也の胸を押し返し腕の中から逃げようともがく身体を抱きしめると、達也は場違いなほどに穏やかな笑みを浮かべた。
「誤解しないでください、今西さん。そういう意味ではないです。あなたが誰とでも寝る女だとか、そんなことは思ってもないですよ」
 達也はやわらかな頬に唇を寄せ、軽く押し付けた。暴れる身体を抑えるように強く抱き寄せながら低く囁く。
「マネージャーはあなたを愛していると言っていました。それは私も同じです」
「え? だ、だってあたしたち、今日会ったばっかで……」
「あなたと出会うずっと前から、あなたに恋をしていました。変ですか?」
「ヘンとかじゃないけど、ええと、でも……」
 驚きと戸惑いに理香の腕から反抗のための力が抜ける。その隙を狙ったように、達也の指が理香のあごを捉え、軽く押し上げた。背を丸めて屈み込み、子どものように無垢な唇を奪う。
「んんっ? ん、ん……!」
 わずかな抵抗を達也は左手一本で抑え、開いた右手で理香の上着のボタンを外した。普段よりもさらに控え目なふくらみは、パッドの入っていないブラのせいだった。黒のレースだけで構成された薄いカップの上を達也の指がゆっくりと這い回る。全体をつかむように撫ぜ、人差し指の先でその頂きを軽く押さえた。
「んっ」
 顔をそむけたまま自分の腕の中でびくんと震える細い身体に達也の頬が緩んだ。
「これだけで感じるんですか? 敏感なんですね」
「や……っ、ダメ、だって……」
 微妙な振動を加えながら乳首の周囲に円を描く達也の指に応えて、レースの内側から赤みを増した小さな突起がその存在を主張し始めた。それを親指と人差し指で軽くつまみ、こよりを作るようにやわらかくねじる。
「やっ! あ、はっ」
 耐え切れず喘いだ理香の頬にキスを落としながら達也はくすりと笑う。
「可愛いです、すごく。暴走したマネージャーの気持ちもわかるなあ」

 -つづく-
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この指を伸ばす先-20
2007年03月20日 (火)
「違うわよっ。あの人はあたしのこと、そんなふうには……っ」
「まあ、マネージャーのことは今はいいです。また別の場所で話しましょう。今はせっかく私とあなたの二人っきりですから」
 言いながら達也は理香の肩から上着を抜き床へ落とした。次に、前面に細かなフリルが入った淡いピンク地のブラウスのボタンを外す。ブラウスの隙間から見える黒いレースのブラと、その下にわずかに透けて見える朱色の乳首に達也は目を細めた。
「いいなあ、すごく淫靡な感じで。こう、いけないことしてるって気分になりますよね?」
「だったら、もうやめて」
「もうってなんですか? まだ始めてもないですよ」
 くくっと意地悪く笑うと、達也は耳朶に吸い付いた。舌先でピアスを突付くように弄んだあと、唇はゆっくり下へ移動した。尖らせた舌が軟体動物を思わせる動きで、あごからのど元へと卑猥な唾液の跡を付けていく。
「首はだめ。跡……付いちゃう」
 逃げようとする理香の動きを利用して達也はその細い身体を壁へと押し付けた。いやいやと首を振る理香に構わず細いのどに唇を押し付け、執拗に舐め上げ何度も吸い上げる。同時にスラックスのポケットから、全長五センチほどのチューブ状のプラスティック容器を取り出した。小さな蓋を親指でひねるように器用にねじ切って外すと、理香に気付かれないよう手のひらに握り込んで隠す。
「大丈夫ですよ、マネージャーは自分が付けた跡だと思いますから。バレませんって」
「そういう問題じゃ……っ! あ、だめっ」
 ちゅっと音を立てて達也は薄いブラの上から乳首に吸い付いた。長く伸ばした舌を擦り付け、唇で軽く押し潰す。
「やぁん。だめ、ねえ、もう……」
 敏感なツボをつくような達也の攻撃に理香の声にわずかな甘みが混じる。限りなくレイプに近い状況だとは言え、穏やかに愛を囁かれながらの達也の愛撫に、感じやすい身体が反応しているのだった。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-21
2007年03月22日 (木)
 先ほど亮治に散々に弄られ煽られた性感がまだ治まりきってはいないのも関係しているのだろう、理香の目元は赤く染まり吐息も熱く震えている。そしてそれ以上に深いところで反応している自分を理香自身はまだ気付いてはいない。
「だめ。そこはだめ」
 パンツのベルトにかかった手に理香が慌てる。けれど細い指での抵抗は達也には無意味だった。逆に、それが男をムキにさせるのだとは理香にはわからない。
「だめ。ねえ、井出さん。おねがい、もう……」
「だから、これからですって。もうちょっと我慢してください」
 穏やかに倣岸な言葉を放つと、達也は細い両手首を左手だけで押さえた。両腕を戒められ無防備になった下半身をなぶるように撫で回す。
「やだ。ねえ、もうおねがい、やめて」
 許しを乞う理香の声を耳のないような顔で聞き流しながら、達也はパンツのホックを外しジッパーを降ろし、パンストと肌の狭い隙間に右手を滑り込ませた。手の中に隠したチューブを親指で握り潰すとジェル状の中身をたっぷりと指先に絡め、さらに奥へと手を進める。レースのショーツに覆われたやわらかな翳りを探し当て、そこへぬるりと指先のジェルを塗りつけた。
「あっ! やぁん」
 いきなり秘部に触れられた理香が声を上げる。それにも構わず、達也は女の身体中でもっとも敏感な小さな肉芽へ、くちゅくちゅと淫靡な音を立ててジェルを塗り込んで行った。わずかに熱を感じるそのぬるぬるした感触は、驚くほど理香の感覚を鋭敏にした。軽く擦り付けられるだけで腰がひくりと震え、内側から熱がこぼれようとする。
「あ、んっ。な……、なに?」
「ああ、これ、結構効くらしいんです。自分に使ったことはないのでわからないんですけどね、みんなそう言うんですよ」
 言いながら達也は再び理香の胸へと顔を伏せた。

 -つづく-
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らぶらぶエッセンスですのv
2007年03月22日 (木)
 おはようございます、にゃおです☆久しぶりにラブコスメ使用感想ですv

 ええとですね、ちょっと前なのですけれどちょうど割引セールがあったのでそれを利用して、[AD-IMG]フレテ(Furete)を買っちゃいましたv
 これは前にお正月の福袋に入っていたのですけれどママに取られちゃったので、自分用にって買いなおしたのですね。やっぱりいい匂いで塗るたびにドキドキしちゃうくらいなのです。甘くて爽やかでフルーティ☆大好き♪

 そしてやっぱりヌレヌレファンとしては試さないと気がすまないよねっ☆ってわけで[AD-IMG]ピーチキッスも買いました。これはにゃおよりダーリンの反応がよくてびっくりしました。男の人って匂いにすごく敏感なんだなあって。
 ヌレヌレを塗っている時はダーリンが意味なくキスしてくるのですよ。ぷるぷる唇ってやっぱり男の人的にそそるそうなのです。うふv

 そして実はこっそりひっそり二袋目の[AD-IMG]チョコバナナシェイクですv
 飽きたってわけじゃないのですけれど、毎日[AD-IMG]くず抹茶(販売終了です)ってのもつまんないかなって思って、ちょっと気分転換に…と買ったのですけれど、これが思った以上に甘くて美味しくて大はまりなのですよ!
 ただ、これってちょっと溶けにくくて、なので100均のシェイカーに入れてしゃかしゃか振って溶かして飲んでいるのです。シェイカー振るのも結構おもしろくて「シズくんみたいーっ」とか思いながら一人で楽しんでますv

 そして今はこれですかね、[AD-IMG]フルーティーズバー・フレッシュでのダーリンとマッサージしあいっこv
 ただダーリンが[AD-IMG]ラブ・スウィート・タッチが大好きなので、それとフルーティーズバーを共用するとにおいが消えちゃってもったいないので、そのときには[AD-IMG]ハーバルロ-ション・ホットを使うのですよ。これでたまたまちゃんをぬるぬるってマッサージすると熱くて気持ちいいそうで、あっというまににゃおがびっくりするくらいにお元気サンになっちゃうのです。うふふv

 新しく買った物は今はこんなところかなー。
 最近さすがになんとなく落ち着いてきて、買う物が決まってきたのです。あ、でもせっかくだし、期間限定の[AD-IMG]グレープフルーツの香り付きプエラリアエクストラジェルは今度買おうって思ってますv

 あなたの素敵を見つけてくださいね☆
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お言葉いただきました&サイト内再構築のお知らせ
2007年03月23日 (金)
 おはようございます、にゃおです☆
 ええとですね、にゃおちょっと前にケータイを替えたのですよ。そしたら3Gっていうのにシステムが変わっててびっくりしたのです。
 にゃおは今までケータイで見られるWebページって5Kbまでが限界だと思っていたので、まとめ読み用サイトの小説ページも1ページ5Kb以内にしていたのですね。でも今はもう100Kbでも平気なんですって。
 ということで今まとめ読みサイトの小説ページの一枚あたりの分量を増やしているさいちゅうなのです。だってそのほうがページをめくる手間が減っていいかなあって思って。なので今サイト内のあっちこっちが変わっています。トップページだけは移動しないので大丈夫ですけれど、他のページは移動したりいきなり消えたりするかもしれません。ご了承ください。
 でもケータイのシステムが変わって、今までは出なかったCSSも画像も読み込んじゃうから、パソコンで見るのと同じ画面がケータイのあの小さい画面に表示されるのですよね。にゃお実際に自分で見て「これは読みにくいかも…」と思ったのです。ケータイ用のページを今とは別に作ったほうがいいかなあってちょっと考えているのですけれど。
 ケータイアクセスさまはどう思ってらっしゃいます?サイトでまとめ読みとか読み返しとかします?しません?今と同じでいいですか?それともケータイ専用のページがいいですか?
 ご意見ありましたらぜひぜひ参考に教えてくださいな。


 お言葉いただきましたっ☆
『この指を伸ばす先の21話、タイトルがこの指を伸ばす「指」になってますよ!』
 きゃーっ全く気付いてませんでしたーっ!うわ、恥ずかしーっ(><)
 教えてくださってありがとうございます。早速なおしますっ

 いつも「よかったよ♪」やお言葉、メール、ランキングへの一票などなど、本当にありがとうございますvにゃおの糧ですv
 今回の「この指を伸ばす先」は今までと随分と雰囲気が違うせいか、みなさんも戸惑ってらっしゃるんじゃないかなあって心配なんですが…大丈夫でしょうか?ちゃんと楽しんでくださってるんでしょうか?ホントにドキドキです。
 今回はなにせ『俺様系上司に昔の彼氏に三角四角の複雑な関係で言い寄られでレイプもの』が初期設定でしたので、ムリヤリなえっちしーんが多いのですよ。話がややこしくなりすぎるので残念ながら「昔の彼氏」の存在は削っちゃったのですが、とりあえず言い寄られとムリヤリでちょっぴり鬼畜なカンジでGOGO!なのです☆
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この指を伸ばす先-22
2007年03月23日 (金)
 ちゅぱと音を立ててレース越しに乳首を攻めながら、引っ張られたレースがきしりと悲鳴を上げるのにも構わず、達也は大きな手をショーツにもぐりこませた。薬の効果を早く出すためにと、理香のもっとも敏感な肉芽へとジェルを擦り込む。電流のように身体を走った快感に理香は知らず腰を揺らした。
「あ、やああんっ」
「ちょっとだけ待ってくださいね。すぐによくなりますから」
 にっこりと笑いながら達也はごつごつした指に似合わない優しさで理香を擦り続けた。非常階段の壁と達也の身体に挟まれた理香は身動きさえできない。ちゅくちゅくと卑猥な水音が聴覚からも理香を犯した。粘膜から吸収されたジェルの効果か、あるいは達也のテクニックか、理香のその部分がじきに熱を持ち始めた。
「あ……、や、ぁ……?」
「効いてきたみたいですね。すごくいい感じでしょう?」
 甘い声を上げる理香は、笑みを含んだ達也の卑猥な問いかけにも胸をそらして喘ぎ続けるだけだった。拒絶の言葉さえ思いつかないまま、深いところから揺らされるような快感にひくひくと身体を震わせる。達也の指に応えるように、理香の身体の奥へと続く秘めやかな入り口がひくひくと震えながら透明な液をこぼした。それを察した指が素早く愛液をすくい取り、クリトリスの上でぬるりと円を描く。
「ああっ! あっあっ、あ、ん……っ!」
「ね、気持ちいいでしょう?」
 くすりと笑みを漏らしながら、達也はわずかに口を開いた秘部の奥へ続く道へ、指を差し込んだ。ひくんと震える理香の唇を覆い被さるように塞ぎ舌をねじこむ。身体の奥から湧き上がる快感に弄ばれる理香を食い尽くすように、絡めた舌を吸い上げた。不可解な快感に涙を浮かべ肩で息をする理香の頬に首すじにあごに胸元に唾液の跡をつける。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-23
2007年03月26日 (月)
「あっ、ん……、く、ぅっ」
 ゆっくり抽送を始めた指に理香が押し殺した喘ぎ声を上げる。涙目で背をそらし快感を否定するように首を振る理香の様子に目を細めながら、達也は指のスピードと押し上げる場所を微妙に変える。ひくひくと震える身体を押さえつけるように抱きしめ、口づけるように舌先で軽く耳を舐めた。
「今西さんが一番気持ちいいのってどこですか? ここ? それともこっち?」
「あっ! あ、んん……っ! あ、はぅん!」
 突くように何度も押し上げられた箇所に反応して理香の内部がびくんと震える。知らず知らずのうちに腰が激しく揺れ、さらに達也の指を誘ってしまう。のけぞるようにそらした胸に達也が強く吸い付いた。黒いレースを透かして赤く立ち上がった乳首に軽く歯を立てられ、理香はガクガクと全身を震わせた。ぐいと強く差し込まれた指に悲鳴に近い声を上げる。
「あぁっ! あ、ふ……、も、もう、やぁ……っ!」
「イきそうですか? イってもいいですよ」
 興奮にわずかに乱れた息遣いでそう囁くと、達也は差し込んだ指を増やし、親指をクリトリスに当てた。
「さあ、可愛い顔見せてください」
 細かい振動をクリトリスに加えながら、達也は理香の内側を犯した指の抜き差しを繰り返す。白く泡立った液体が達也の手のひらを通ってショーツへと垂れた。吸収されきれなかった愛液が薄いレースのあいだからこぼれ落ち、理香の白い内ももに卑猥な跡を付けながらぬめぬめと流れた。
「だ……だめ、だめぇっ!」
 一気に激しさを増した達也の攻撃に耐え切れず、理香は快楽の淵へと転がり込んだ。上半身をくねらせる背を反らせ、跳ねるように腰を振り、強くつむったまぶたの隙間から涙を流しながら、息も絶え絶えに声を上げる。
「ああっ! あっ、あ……、ああああっ!」
 達也の指を食い締めて、理香は快楽に全身を硬直させた。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-24
2007年03月28日 (水)
「すごく可愛かったですよ、今西さん」
 間欠的にぶり返してくる快感にひくひくと上半身を震わせながら虚ろなまなざしを天井へと向ける理香に、達也は穏やかな口調のまま早まった息遣いで低く囁いた。涙の跡のついた頬に音を立ててキスをすると、力なく投げ出された理香の手を取る。
「私も我慢できなくなってきました」
 くすくす笑いながら、達也はスラックスのジッパーを下ろした。隙間から固く勃ち上がった自らを引きずり出すと理香の手の中に押し付ける。快感に理性を吹き飛ばされたままの理香はさしたる抵抗もせず、達也の指に導かれて熱く火照ったそれを指に絡ませた。
「そう、そんな感じで」
 すでに薄く先走りの液でぬめり始めた昂ぶりを理香の指で包み込み、その上から自分の手を被せて強く握ると、達也はゆっくりと動かし始めた。じきにその息遣いが荒くなり、動きも激しくなる。
「気持ちいいですよ。今西さんの手って、すごくやわらかいんですね」
 耳元に囁いた低い声に理香が未だ理性の戻っていない視線を返す。まるで寝起きのように焦点の合っていない目にくすりと笑うと、達也は覆い被さるように半開きの小さな唇を奪った。細い身体を壁に強く押し付け手の動きに加えて腰を動かしながら、理香の胸へと舌を這わせて行く。治まりかけていた感覚を再び煽られた理香がぴくんと反応するのを確認しながら、痛々しいほどに赤く色づいた乳首へ歯を立てる。
「今西さん。私は……」
 荒い息遣いの合間に理香に何事かささやきかけたとき、卑猥な空気に満ちた非常階段の踊り場に似つかわない現実的な電子音が達也のスーツの胸ポケットから鳴り響いた。快感に熱い息を吐いていた達也は驚きに一瞬身体を強張らせ、けれど指先で携帯電話を引っ張り出した。通話相手の確認をするより先に理香の口を片手で塞ぎ、そして通話ボタンを押す。
「はい、井出です。あ、マネージャー」
 達也の言葉に理香がひくりと身体を震わせた。快感に流され虚ろだったまなざしに理性の色が湧き上がる。
「あ、はい。了解です。はい、はい、すぐに戻ります。はい。では」
 早口で会話を終えると、達也は溜息と同時に携帯電話をポケットに戻した。ぼんやりと見上げてくる理香に明るく笑いかけながら、その口を塞いでいた手を外した。次いで自らへと奉仕させていた理香のやわらかな指も抜き取り、ゆっくりと身体を離す。
「残念ですが、マネージャーからの呼び出しです。私は先に行きますので、今西さんは顔でも洗って、少し落ち着いてから戻ってください。この向かいに女性用のトイレがありますから」
 穏やかに言いながら達也は素早く身支度を整え、防火扉の向こうへと消えた。

 -つづく-
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お言葉頂きました♪
2007年03月28日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆桜が咲き始めたらしいですね、楽しみです♪
 とはいってもにゃおの近くではまだまだ咲いてないみたいなのですが。だって見かけないんですもの。早く咲かないかなー、でもあんまり早く咲き始めると早く終わっちゃって寂しいしなー。難しいところです。

 さてさて、お言葉頂きましたー…って、実はいただいたのは土曜日なんですけれど(^^;)お返事遅くなってしまって、すみません!
『応援してますYO!! ちょっといけない感じがGOODだと(*´∀`*) 』
 いつもありがとうございます、リンさん♪とっても嬉しいですvvイケナイ感じを楽しんで頂いてるみたいで、ホッとしました(^。^)
 今回またまた進みが悪くて…って思い出せばいつもそんなことを言ってるような気もするのですけれど(^^;)でもでもがんばります!ありがとうございます!

 そしていつも「よかったよ♪」やお言葉、メール、ランキングへの一票などなど、本当にありがとうございます!にゃおの糧ですv
 これからもまた気が向いたら、いいな☆って思っていただけたら、またよろしくお願いしますv
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この指を伸ばす先-25
2007年03月29日 (木)
「どうしよう、あたし」
 達也に言われるまでもなく、理香は乱れたままのブラウスの前を隠すように両手で掻き抱くと、非常階段の斜め向かいにあった女性用のトイレに駆け込み、そのままの勢いで素早く個室に滑り込んだ。ウォッシュレットが標準完備された上品な温かみにベルトを緩めて腰を降ろし、ペーパーが溶けるほどに濡れそぼった自らの秘所を清める。
「どうしよう。こんなことになっちゃうなんて」
 きゅっと強く拭くと、奥からさらにぬるりと流れ出てくる。軽く触れるだけで背筋に軽い電流が走る。痺れに近い感覚は先ほどまでの強い快楽に通じる。その事実が理香には怖かった。
「初対面の人と、あんなこと……しちゃった……」
 しかも、抵抗もしないで。
 それを思うたびに後悔に近い震えがくる。もっとはっきり『やめて』と言えばよかったのだと理香は唇を噛んだ。達也の暴挙もそうだが、それに流されてしまった自分にも腹が立つ。
 優しい人だと思ったのに。
 ううん、あの人たちに比べればずっと優しかったけど。優しく……してくれたけれど。
 達也の指遣いを言葉をどう感じたのか、それに自分の身体がどう応えたのか。思い出すだけで理香のずっと奥から熱が湧いてくる。震えるようにひくりと口を開けたそこからトロっと熱く滴るものが溢れてくる。
「あ……や、だ……」
 長く糸を引くように身体からこぼれ落ちたそれに気付き、羞恥心に理香の頬がカッと染まる。些細なことにも激しく反応してしまうのは、達也に使われた薬の効力が残っているだけなのだが、理香にはそれとわからない。自分がひどく淫らな女になってしまったようで、そんな自分にうろたえながら、さらにペーパーを引き出してそこを強く拭った。けれどやわらかな紙がこすれるたびに、達也が残して行った小さな炎が、理香の中で燻り続けた。
「あっ! あぁ……っ?」
 執拗に拭いていた紙の溶け始めた部分を、力の入ってしまった理香の人差し指がつぷりと突き破った。次々と内側から流れ出る熱い潤みが、触れただけの指先をやわらかなフリルから女のもっとも敏感な芽へとぬるりと滑らせる。その事実への驚きと自分へ与えてしまった一瞬の感覚に、理香は思わず声を上げた。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-26
2007年03月30日 (金)
 ペーパーを握っていた力が抜け、ぺちゃりと濡れた音を立てて、半ば以上溶け残骸と化したかたまりが小さな水溜りの中へ消えたが、理香はそのことにも気付いていない。背筋に走った一瞬の快感が、ようやく再生しかけていた理香の理性に、小さなくさびを打ち込んでしまった。
「な、なんで……こんな……」
 その理由を確かめるように、理香は赤く腫れ上がり卑猥にぬめる肉厚のフリルへと指を進めた。快感を与えすぎないように、ひだのあいだをゆっくりと辿る。動くたびに指にまとわりつくそのぬめりが立てる音を、理香は耳ではなく頭の中で聞いていた。ちゅぷちゅぷと奇妙なまでに生々しい音が、わずかにアイボリーがかった陶器で囲まれた丸い空間の中で反響し、さらにその音が理香の性感を高めていく。
「あ、あたし……、なんでこんなに……」
 はぁっと熱い溜息を吐きながら理香はためらいがちに探っていた中指を、上下に擦り付ける動きに変えて行った。痛みを与えないように包皮の上からそっとクリトリスに触れ、ゆっくりと円を描く。加えられた愛撫に応えるように、赤く腫れ上がった襞の奥から透明のしずくがあふれ出た。粘着質な光が指先を通ってポタポタと滴る。
「や……きもちいい、よぉ……」
 ひくひくと震えながら理香は空いた左手で胸元をまさぐった。先ほどまでの達也の仕草を辿るように、レース越しに乳首を爪でカリカリと引っ掻く。あっという間に赤く隆起したそれをつまみ、転がす。
「あ……、ど、どうしよう。あたし、あたし……」
 切なそうに眉をひそめ荒い息を吐きながら、理香は虚ろに呟いた。
 自分が何をしているのかはわかっていた。五年ぶりに会った昔の彼氏にレイプされたあと初対面の同僚に犯され、それでも足りず、トイレにこもって自分の指で快楽を貪っている。大学卒業と同時に、地元に帰って就職した同級生の彼氏とは遠距離恋愛になり、物理的な距離と新しい生活と仕事疲れに流されるように自然消滅をした経緯もあって、理香にとってオナニーはそれほどの禁忌というわけでもない。
 それでも、この状況は違う。間違っている。
 もしもこの現状を知られたら、誰もが自分を淫乱だと言うだろう。とんでもない女だと口をそろえ、それほどまでに男に飢えているのかと卑猥にはやし立てるだろう。そう思い、理香はぶるりと身を震わせた。

 -つづく-
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この指を伸ばす先-27
2007年03月31日 (土)
 今までに、これ以上の行為を強要されたことがなかったわけではなかった。亮治に捨てられた直後は、快楽そのものと言うよりは愛されることを求めて、男からの誘いに簡単に乗った。その行動の結果として、しなくてもいい後悔も悪夢も涙の夜も経験した。そんな無様な自分に嫌気が差したこともあった。それでも、これほどまでに自分自身が汚れていると実感したことはなかった。
 あたしって、やっぱり淫乱、なの……?
 耳の奥に残る言葉をうわ言のように呟きながら、理香は身悶えるように否定するように強くかぶりを振った。それでも、蕩けた身体は停まらなかった。中指と人差し指をそろえると、ずぷりと脚の付け根のその奥へ、ゆっくりと沈めて行く。
「やっ、あ、やあ……っ」
 理香の意思とはうらはらに、ぬるぬるした粘膜は嬉しげに蠢きながら指に絡み付いてくる。その中のさらにもっとも感じる部分を探して、細かく抜き差しを繰り返す。程なくその一点を捉えると、理香は大きく腕ごと動かして自らを犯し始めた。
「あっ、あ、あ、ああ……っ」
 狭い個室に、苦しげな吐息と卑猥な抽送音が響く。指に合わせて腰を揺らし、もっと奥へと誘い込む。快感を貪るように腰を繰り出しながらもさらなる悦楽を求めて、乳首を弄んでいた左手を下ろしクリトリスをやわやわとつまんだ。
「んんっ! ん、あ、あ、んんん……っ!」
 伝って流れ出てきた蜜がかき回される勢いに白く泡立ち、指のあいだからぽたぽたと落ちて行く。左手が痛みを与えるほどに肉芽を強くつまみひねり上げる。一刻も早くこの自慰行為を終わらせたいとの思いを体現する激しい自分の指遣いに、あっというまに理香は追い詰められた。ぐうっと仰け反りながらその先を求めて加速して行く。つま先を浮かせ、痙攣するようにガクガクと腰を揺らす。喘ぐ唇のあいだから、つうっとひとすじヨダレが流れた。
「あっあっあっ……あ、あああ……っ!」
 早く早く。あと、少し。あと……。
 コンコン。
 何の前触れもなくすぐそばで聞こえたノックの音に、理香はビクンと身体を硬直させた。

 -つづく-
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