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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-26
2007年03月30日 (金)
 ペーパーを握っていた力が抜け、ぺちゃりと濡れた音を立てて、半ば以上溶け残骸と化したかたまりが小さな水溜りの中へ消えたが、理香はそのことにも気付いていない。背筋に走った一瞬の快感が、ようやく再生しかけていた理香の理性に、小さなくさびを打ち込んでしまった。
「な、なんで……こんな……」
 その理由を確かめるように、理香は赤く腫れ上がり卑猥にぬめる肉厚のフリルへと指を進めた。快感を与えすぎないように、ひだのあいだをゆっくりと辿る。動くたびに指にまとわりつくそのぬめりが立てる音を、理香は耳ではなく頭の中で聞いていた。ちゅぷちゅぷと奇妙なまでに生々しい音が、わずかにアイボリーがかった陶器で囲まれた丸い空間の中で反響し、さらにその音が理香の性感を高めていく。
「あ、あたし……、なんでこんなに……」
 はぁっと熱い溜息を吐きながら理香はためらいがちに探っていた中指を、上下に擦り付ける動きに変えて行った。痛みを与えないように包皮の上からそっとクリトリスに触れ、ゆっくりと円を描く。加えられた愛撫に応えるように、赤く腫れ上がった襞の奥から透明のしずくがあふれ出た。粘着質な光が指先を通ってポタポタと滴る。
「や……きもちいい、よぉ……」
 ひくひくと震えながら理香は空いた左手で胸元をまさぐった。先ほどまでの達也の仕草を辿るように、レース越しに乳首を爪でカリカリと引っ掻く。あっという間に赤く隆起したそれをつまみ、転がす。
「あ……、ど、どうしよう。あたし、あたし……」
 切なそうに眉をひそめ荒い息を吐きながら、理香は虚ろに呟いた。
 自分が何をしているのかはわかっていた。五年ぶりに会った昔の彼氏にレイプされたあと初対面の同僚に犯され、それでも足りず、トイレにこもって自分の指で快楽を貪っている。大学卒業と同時に、地元に帰って就職した同級生の彼氏とは遠距離恋愛になり、物理的な距離と新しい生活と仕事疲れに流されるように自然消滅をした経緯もあって、理香にとってオナニーはそれほどの禁忌というわけでもない。
 それでも、この状況は違う。間違っている。
 もしもこの現状を知られたら、誰もが自分を淫乱だと言うだろう。とんでもない女だと口をそろえ、それほどまでに男に飢えているのかと卑猥にはやし立てるだろう。そう思い、理香はぶるりと身を震わせた。

 -つづく-
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