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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-24
2007年03月28日 (水)
「すごく可愛かったですよ、今西さん」
 間欠的にぶり返してくる快感にひくひくと上半身を震わせながら虚ろなまなざしを天井へと向ける理香に、達也は穏やかな口調のまま早まった息遣いで低く囁いた。涙の跡のついた頬に音を立ててキスをすると、力なく投げ出された理香の手を取る。
「私も我慢できなくなってきました」
 くすくす笑いながら、達也はスラックスのジッパーを下ろした。隙間から固く勃ち上がった自らを引きずり出すと理香の手の中に押し付ける。快感に理性を吹き飛ばされたままの理香はさしたる抵抗もせず、達也の指に導かれて熱く火照ったそれを指に絡ませた。
「そう、そんな感じで」
 すでに薄く先走りの液でぬめり始めた昂ぶりを理香の指で包み込み、その上から自分の手を被せて強く握ると、達也はゆっくりと動かし始めた。じきにその息遣いが荒くなり、動きも激しくなる。
「気持ちいいですよ。今西さんの手って、すごくやわらかいんですね」
 耳元に囁いた低い声に理香が未だ理性の戻っていない視線を返す。まるで寝起きのように焦点の合っていない目にくすりと笑うと、達也は覆い被さるように半開きの小さな唇を奪った。細い身体を壁に強く押し付け手の動きに加えて腰を動かしながら、理香の胸へと舌を這わせて行く。治まりかけていた感覚を再び煽られた理香がぴくんと反応するのを確認しながら、痛々しいほどに赤く色づいた乳首へ歯を立てる。
「今西さん。私は……」
 荒い息遣いの合間に理香に何事かささやきかけたとき、卑猥な空気に満ちた非常階段の踊り場に似つかわない現実的な電子音が達也のスーツの胸ポケットから鳴り響いた。快感に熱い息を吐いていた達也は驚きに一瞬身体を強張らせ、けれど指先で携帯電話を引っ張り出した。通話相手の確認をするより先に理香の口を片手で塞ぎ、そして通話ボタンを押す。
「はい、井出です。あ、マネージャー」
 達也の言葉に理香がひくりと身体を震わせた。快感に流され虚ろだったまなざしに理性の色が湧き上がる。
「あ、はい。了解です。はい、はい、すぐに戻ります。はい。では」
 早口で会話を終えると、達也は溜息と同時に携帯電話をポケットに戻した。ぼんやりと見上げてくる理香に明るく笑いかけながら、その口を塞いでいた手を外した。次いで自らへと奉仕させていた理香のやわらかな指も抜き取り、ゆっくりと身体を離す。
「残念ですが、マネージャーからの呼び出しです。私は先に行きますので、今西さんは顔でも洗って、少し落ち着いてから戻ってください。この向かいに女性用のトイレがありますから」
 穏やかに言いながら達也は素早く身支度を整え、防火扉の向こうへと消えた。

 -つづく-
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