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2007年03月17日 (土)
「え、なになに。なんですか?」
軽い口調で問いかけながら、理香は達也の手に引かれて扉をくぐった。防火扉の向こうは、どこのビルでも見るような緊急時避難用の階段の踊り場だった。普段は殆ど人の通らない非常階段は、常夜灯のスポット照明がぽつぽつと天井にあるだけで他には何もない、薄暗い空間が広がっていた。
「えーっと?」
見上げるように達也へと疑問の混じった視線を向けると、変わらず穏やかな笑みが理香に返ってくる。そのことに安堵した瞬間、理香は強い腕に引かれてバランスを崩した。引き寄せられるようにその頬が達也のシャツに押し付けられる。
「えっ?」
思わず上げた声も、笑みを湛えた視線に途切れてしまう。
「今西さん。ひとつ、確認していいですか?」
「え、あ……はい」
その落ち着いた表情に、達也はふらついた自分を支えてくれているのではないかとさえ理香は思った。大きな手が理香の頭を撫で、そのまま髪の中へと入り込む。耳の形を確認するようにゆっくりとなぞられ、理香は知らずひくりと身体を震わせた。
「あなたは、マネージャーとお付き合いしているわけではない、と?」
「はい」
耳をなぞり終えた指先が耳朶のピアスを軽く弾く。ゴツゴツした太めの指が意外なほどの繊細さで首を這う。それと同時に背に回っていたもう片方の手が腰を強く抱き、パンツスーツの上から腰骨を辿った。
「じゃあ、あのセックスは?」
「あ、あれは、あたしは……あ、ぁっ」
小さな悲鳴を飲み込み、理香は間近の表情を見上げた。理解できない状況に混乱する理香を安心させるように、達也の唇の両端が吊り上がる。けれどその手は止まることなく、ショーツのラインを追って後ろへ回った手がふともものあいだへと入り込む。服の上から脚の付け根をさわられ、理香は驚きに身体を震わせた。
「……っや、だめ! だめです、井出さん」
「マネージャーとはしてたのに?」
穏やかなままの声が卑猥な笑みを含んで、理香の耳を甘く噛んだ。
軽い口調で問いかけながら、理香は達也の手に引かれて扉をくぐった。防火扉の向こうは、どこのビルでも見るような緊急時避難用の階段の踊り場だった。普段は殆ど人の通らない非常階段は、常夜灯のスポット照明がぽつぽつと天井にあるだけで他には何もない、薄暗い空間が広がっていた。
「えーっと?」
見上げるように達也へと疑問の混じった視線を向けると、変わらず穏やかな笑みが理香に返ってくる。そのことに安堵した瞬間、理香は強い腕に引かれてバランスを崩した。引き寄せられるようにその頬が達也のシャツに押し付けられる。
「えっ?」
思わず上げた声も、笑みを湛えた視線に途切れてしまう。
「今西さん。ひとつ、確認していいですか?」
「え、あ……はい」
その落ち着いた表情に、達也はふらついた自分を支えてくれているのではないかとさえ理香は思った。大きな手が理香の頭を撫で、そのまま髪の中へと入り込む。耳の形を確認するようにゆっくりとなぞられ、理香は知らずひくりと身体を震わせた。
「あなたは、マネージャーとお付き合いしているわけではない、と?」
「はい」
耳をなぞり終えた指先が耳朶のピアスを軽く弾く。ゴツゴツした太めの指が意外なほどの繊細さで首を這う。それと同時に背に回っていたもう片方の手が腰を強く抱き、パンツスーツの上から腰骨を辿った。
「じゃあ、あのセックスは?」
「あ、あれは、あたしは……あ、ぁっ」
小さな悲鳴を飲み込み、理香は間近の表情を見上げた。理解できない状況に混乱する理香を安心させるように、達也の唇の両端が吊り上がる。けれどその手は止まることなく、ショーツのラインを追って後ろへ回った手がふともものあいだへと入り込む。服の上から脚の付け根をさわられ、理香は驚きに身体を震わせた。
「……っや、だめ! だめです、井出さん」
「マネージャーとはしてたのに?」
穏やかなままの声が卑猥な笑みを含んで、理香の耳を甘く噛んだ。
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