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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド-11
2007年08月23日 (木)
 透き通るような視線の先にあたしがいる。先生はあたしを、あたしだけを見ている。
「そんなに武志が気になる? 今こんなことをしている俺より?」
 長いまつげを伏せるようにゆっくりまばたきをして、そして先生は小さな溜息をついた。ふっと息を吐きだす唇の端がちょっとゆがんでいて、でもとてもキレイで。
 それに比べてあたしときたら、髪はぼさぼさで汗まみれで、手は後ろでブラウスに縛られてて、ブラはかろうじて肩から引っかかっているだけ。しかも、その胸も平均に比べても随分と小さい。
 ――こんな恥ずかしい格好のあたしを、先生が……。
 そう思った瞬間、かっと頬に血が上った。まともに先生を見返すことができなくて、逃げるように顔をそむけた。
「武志のほうがいい?」
 どこか苛立ったような口調で耳元に囁きかけながら、先生は剥き出しになってしまっている左胸の先端を、人差し指と中指で挟むようにつかんだ。そのままじわじわと力を加えていく。
「や、ちが……っ! せんせ、やめてっ」
 痛みのあまり身をよじっても、両手を強く後ろに引っ張られたまま縛られてるせいで、胸を突き出すような体勢から変えられない。逃げられない。
「先生、お願いやめてっ、痛いっ!」
 握り潰されそうな強さと恐怖に息が詰まった。視界がじわっと揺れて急激に涙が浮いてくる。
「これは罰だよ、芝口。悪いコにはお仕置きだ」
 少し怒ったような声でそう言って、けれど先生はちょっとだけ力を緩めてくれた。ぐにぐにと指先でよじるようにしながら、もう片方の手であたしのあご先をつかんでぐいと上を向かせる。先生の顔を見ようとまばたきしたとき、目の端から涙がこぼれた。
「わかったな?」
「はい、ごめんなさい。ごめんなさい……」
 先生の言葉の意味もわからないまま、あたしは冷たいまなざしに必死に謝った。
 何よりも、先生が怒っていることが怖かった。こんなひどいことをされていると言うのに、先生に嫌われたんじゃないかと思うだけでぼろぼろと涙が落ちてくる。

 -つづく-
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マスカレイド-12
2007年08月28日 (火)
 先生はそんなあたしの様子を観察するようにじっと見て、それからゆっくり頷いた。
「わかればよろしい」
 言いながら、ようやく先生は手を放してくれた。指先で押さえつけられていた乳首がみるみる赤く腫れ上がっていく。
「覚えておくように。素直が一番だよ」
 そう言うと、先生はふいと顔を寄せてきた。
 先生はもう怒ってない。キスしてくれる。そう思うと嬉しくてそのまま目を閉じた。
 でも、先生の唇が触れたのは目元だった。まぶたの上下をなぞるように、すうっと唇が当たる。まつげごと含むように涙をちゅっと強く吸い上げる。先生の熱い舌の感触にものすごくドキドキする。
「芝口は化粧してないからキスしやすくていいな」
「え……、だって……」
 あたしがお化粧をしていないのは、朝寝坊のくせが治らなくてそんな時間がないのと、子どもの頃から汗っかきで、ファンデーションを塗ってもすぐにドロドロになっちゃうからで、どちらかというと褒められることでもないんだけど。それでも何回か努力したことはあったけど、でも今っぽいエロカッコいいメイクは、たぬきに似ていると言われるあたしには全然似合わなかった。
 もっとおとなっぽい顔に産まれたかったな。そしたらきっと、流行りの巻き髪も似合ったのに。そう思うと哀しい。
 けれど先生は、真面目な顔のままあたしの言葉に頷いた。
「おまえたちは肌がきれいなんだから、化粧なんてする必要はないだろう?」
 言いながら先生は顔を伏せるようにしてあたしの胸に頬を寄せた。じんじんと痛みを訴える乳首に舌を伸ばして、ちろちろと下から舐め上げる。
「あっ? あ、や……あっ」
 さっきまで苦痛を受けていたそこは、驚くほど敏感になっていた。
 ざらりと舐められるだけで全身が震える。先生がちゅっと吸い付くように口に含んで、突付くように舌でこねられると、耐え切れない声が出てしまう。歯を当てて軽く噛まれるとひくんと震える。優しく舌先を擦り付けるように舐められて――。
「んっ、ん、ん……あ、はっ」
 あたし、どうしよう。こんな、こんなの……。
「どうした、芝口。いやらしい声出して」
 あたしの胸と先生の舌が細く伸びる唾液で繋がっていた。赤くぷくりと腫れた乳首周辺がぬらぬらと光ってるのが見える。目をそらしたくなるほどいやらしい光景に、逆にまばたきもできない。
「そんな声を出すほど気持ちいいか?」

 -つづく-
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マスカレイド-13
2007年08月30日 (木)
「や、せんせ……」
 ホントのえっちはまだ未経験だけど、どんなことをするのかくらい知ってるし、友だちから借りた本を見ながらその真似みたいにひとりえっちをしたこともある。だからあそこが気持ちいいのはわかっていたけど、でもあたしは胸は全然感じなくて、だからどこがいいんだろうって思っていた。
 指先で軽くひねられると、背筋に電流が走る。優しく舐められると胸全体が張り詰めてくる。今まで知らなかった甘い感覚に意識が蕩けていく。自分でさわるのと人にさわられるのとでこんなに違うなんて、知らなかった。
「さっきも言っただろう? 気持ちいいなら、素直にそう言う」
「はい。気持ちいい……です」
 こんなことをしているのに、授業中みたいな口調で先生があたしをじっと見上げてくる。はぁはぁと口で息をしながら頷くと先生はくすりと笑った。
「素直になったな。いいコだ、芝口」
 嬉しそうにそう言ってくれるのを見ると、あたしも嬉しくなる。
「いいコにはご褒美をあげないとな」
 優しく細まった先生の目が近付いてくる。軽く重ねられた唇の隙間から舌がぬるりと入り込んでくる。くちゅくちゅと、奇妙なくらい生々しい音を立てて先生の舌があたしの口の中を這い回った。
「ん、んん……っ」
 後ろ手に縛られたままの初めての深いキスにうめくあたしを押さえつけて、先生はさらに覆い被さってきた。キスを続けたままの先生の手がスカートの上からあたしの脚を撫でた。そのままひざの辺りからゆっくりスカートの中に滑り込んで、そろそろと上がってくる。いったん一番上まで行ってショーツ全体をなでてから、ひざまで戻って、そしてまたふとももまで上がっていく。ショーツの上からスリスリと優しく撫でられてビクンと震えてしまう。
「ここも気持ちいいか?」
 素直に言えば先生が喜んでくれる。褒めてくれる。もしかしたら、もっとご褒美をくれるかも……。
「はい。気持ちいいです」
 先生の手がさわった場所が熱くなる。指先で辿られるたび、びりびりと身体の奥が痺れてくるのがわかる。もっともっと。早く、もっと。そう言っているのがわかる。
「そうか。もっと気持ちよくしてやるからな」
 まるであたしの心の声が聞こえたように頷くと、先生は肩越しに背後を振り返った。
「武志、用意は?」
「今できた」
 藤元先生の声がぶっきらぼうに返ってきた。

 -つづく-
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マスカレイド-14
2007年09月03日 (月)
「よし。じゃあそっちで本格的に始めるか」
 満足そうに頷くと、佐上先生はあたしをぐいと引っ張った。テーブルに軽く腰をかけていた体勢から起こされたあたしの目の前には、真四角の黒い空間が床に広がっていた。
「え、これ……?」
 それは通販雑誌かなんかで見たことのある、空気で膨らませるタイプのベッドだった。あたしの部屋のベッドよりかなり大きい。ちょっと詰めれば三人くらい寝られそう。
「さぁ、芝口」
 さっきのしゅーって音はこれを膨らませてる音だったんだ。なんとなくそう納得しながら、先生の手に導かれてその上に横たわった。と言っても、手が使えないからイモムシのように転がるだけ。見えない場所で上履きが脱がされ、スカートのホックが外される。
 思っていたよりふわふわしたやわらかな感触がなぜか嬉しい。それがとても不思議。今のあたしはそれどころじゃないのに。学校で先生に、こんなことされてるのに。そう思ってもどうしてなのか危機感は沸いてこない。するすると脚を滑って行くスカートを感じながら平然としている自分におかしくなる。
「かわいいパンツ履いてるんだな」
 スカートが抜かれて丸出しになったショーツが大きな手でさわりとなでられた。
 こないだ通販カタログで見つけて買ったブラとお揃いの白いコットンのショーツは、お尻のところはラインが出にくいように型抜きのレースになっていて、両サイドには端っこだけが薄いピンクに染まった小さなリボンがついている。どちらかと言うと子どもっぽいデザインだけど、履き心地がいいから好き。『可愛い』ってことはセクシーじゃないって意味なのかもしれないけど、それでも褒められると嬉しい。
「ここも可愛いな」
「えっ、あっ……やんっ」
 お尻からすうっと辿って降りてきた指先に強く突付かれて思わず身をよじったとき、閉じようとした脚がベッドに押し付けられた。ひざ裏をすごい力で押さえる手のひらは、ざらりと分厚くて指も太い。
「え、あ……ふじもと、せんせ……?」
 後ろ手に縛られたまま首をねじって背後を振り返ると、そこには藤元先生があぐらをかいて座り込んでいた。あたしと目が合うと、にやりと笑った。
 日焼けした肌からまぶしいくらいに白い歯がこぼれる、それはいつもの先生の笑顔だけど、でも。

 -つづく-
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マスカレイド-15
2007年09月04日 (火)
「せんせ、なに、を……」
 藤元先生は戸惑うあたしを笑みを浮かべたまま見つめてくる。先生のその行動をどう判断していいのかがわからない。けれど、戸惑っているのはあたしだけだった。
「おまえも参加するか?」
 佐上先生のその言葉の意味がわからなかったのもあたしだけみたいだった。
「とりあえずは見てるだけでいいさ。いきなりで3Pは芝口が可哀相だろ。どう見てもあんまり経験なさそうだし」
 佐上先生のとんでもない提案に更にとんでもない言葉で応える表情からは、さっきまでの不機嫌そうな様子はすっかり消えていた。声もなく見つめるあたしにくすっと笑いながら、空いている左手がいやらしい手つきでつうっと足首からふくらはぎまでを撫でる。思わずびくんと震えたあたしに、藤元先生は明るく声を上げて笑った。
「子どもみたいな顔して、意外と感度はよさそうだぜ」
 笑みの形に細められた目は冗談には見えなかった。本気っぽかった。
「お、開き直ったな」
 からかうような佐上先生の言葉に、藤元先生が『まあな』と軽い溜息をついた。すくめられた小山のような肩ときゅっと歪んだ唇の端には、渋々っぽい雰囲気もちょっとだけあったけど。でも、その目は。
「ちっくしょー、巻き込まれちまったなァとは思うけどさ、こうなっちまったもんは今さら何を言っても仕方ねぇやな。最初に止められなかったのは俺にも責任あるし」
 いつだったか誰かが『藤元ちゃんってさ、笑うと左の頬っぺたにえくぼが出るときがあんのよ。ゴツい身体してあれって意外で可愛いよね』って言ってたなあ、確かにこれは可愛いかも、なんて、そんなことを考えるあたしもかなりおかしい。
「まあ、それなりに、楽しませてもらうぜ」
 それは多分、先生の仮面をかぶっていた藤元武志って男の人の素顔だと思う。
 佐上先生と同じように、藤元先生もあたしたち向けの教師の仮面を持ってて、あたしはバカ正直に仮面が本当の顔だと信じこんでて。男の人だと言うことを忘れてて。
 ううん、先生はどこまで行っても『先生』で男じゃないと侮っていたのかも。思いっきり油断してたのかも。だから、こんなに簡単に不意を突かれて、こんなに簡単に襲われて……?
「じゃあ見物代だ。あれ貸せよ」
「あれって、クスリ? 手枷?」
「どっちもだ。このままだと服がクシャクシャで着られなくなるだろ?」
「もう充分って気もするけどな」

 -つづく-
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マスカレイド-16
2007年09月06日 (木)
 よっと、なんて言いながら藤元先生は黒い鞄に手を伸ばした。外についた大きなポケットから、赤い大きな二つの筒がくっついたものを取り出す。それとほぼ同時に、あたしの手首を縛ったブラウスを佐上先生の手が解いて行く。強い手に抱き起こされて、ひざを立てて座らされた。
 目の前には、憧れていた佐上先生と、毎日のホームルームで見慣れていた藤元先生が並んでいる。恥ずかしい格好のあたしを見ている。思わず痺れかけた両手のひらで肌を覆うと、二人はちらりと顔を見合わせた。
「前? 後ろ?」
「とりあえずは前でいいだろ」
 佐上先生に指を舐められたとき、これ以上びっくりすることなんて世の中にそうそうないだろうなって考えたのは、あたしの早とちりだった。嵐のような大波に放り込まれた今のあたしは、次から次へと襲ってくる大津波に何に驚けばいいのかもわからない。けれどそんなあたしに構うことなく、先生たちはあれこれと話しながら手にした赤い筒をバリっと割って開けた。
「おまえ、ホント縛るの好きな」
「こんなものを持ってるおまえに言われたくない」
「あ、じゃあおまえは何使ってンの?」
「別に、特別なものとかはないな」
 手枷と言うのは、大きなマジックテープで開け閉めする作りになっているみたいで、その力の入れ具合からすると、普通のテープよりも接着力が強いような感じ。そりゃあこういう状況で使うんだから簡単に外れちゃうようなものだと困るよね。
「さあ、芝口」
 優しい佐上先生の笑顔に促されておずおずと両腕を身体の前に回すと、両方から伸びてきた手にがちりと捉まれた。佐上先生のきれいな指が右手首に赤い筒の片方を、もう片方は藤元先生の太い指が左に嵌める。
「細い手首だな。本当に悪いことしてるって気がする」
「充分してるよ。自覚しろよ、この犯罪者」
 呆れたような藤元先生の声にくすくす笑いながら、佐上先生は筒の両脇についた細いベルトをきゅっと引っ張った。あたしの手首の太さにまで締め付けて、すっぽり抜けてしまうなんてことがないようにしてるんだと思う。
「そうか、犯罪者か」
「バレりゃ完璧な」

 -つづく-
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マスカレイド-17
2007年09月13日 (木)
 筒の真ん中辺りから下がった三センチくらいの短い鎖の先端はフックになっていた。ちゃらりと涼しげな音を立てて両側を噛み合わせると、手枷という少し昔ふうの表現がぴったりくるような見た目になる。佐上先生が慎重な手つきで手首を締め付けるベルトに小さな南京錠を、鎖の繋ぎ目には藤元先生が慣れた様子で大きな南京錠を掛けて、これでどうやらできあがりらしい。
「そのときは武志も同罪だろ」
「残念なことに、そうなる」
 なんでこれって赤いんだろう。なんでこんなにてかてか光ってるんだろう。汗かいてるせいもあって肌にぺったりくっつく感じがして、そういう意味ではイマイチだけど、痛くも何ともないから、縛られてるって気がしない。それより佐上先生の楽しそうな明るい笑顔に、先生もこんな顔するんだなぁって、そっちのほうが気になってしまう。
「痛くないか?」
「あ、はい。大丈夫です」
 頷くと、佐上先生はさらさらの前髪をきれいな指で掻き上げてくすっと笑った。その横で藤元先生が大きな溜息をつく。二人の反応の違いに目をパチパチさせながら交互に見返すと、『まったく』と藤元先生が大きな肩を落とした。
「あのな、芝口」
「はい?」
 片ひざをベッドについてあたしを見おろす先生のその顔は、さっきまでの楽しそうな感じとちょっと違った。なんていうか、授業中の先生っぽいカンジ。
「おまえは襲われてるんだから、もっとこう、暴れたりとかしていいんだぞ。そんなカッコでおとなしく縛られたりするから――」
 真面目な口調でそこまで言うといったん言葉を切って、そして横目でちらりと佐上先生を見た。藤元先生の視線に気付いた佐上先生が左眼を細めるみたいにふっと笑う。
「そういう雰囲気を嗅ぎつけて、こういう変態が出てくる」
「変態とは失礼だな。じゃあ、拘束しながらおっ勃たててるおまえはどうなんだ?」
「う、うるせーっ! このロリコン!」
 なんか……漫才見てるみたい。
 のんきに笑ってる場合じゃないことはわかってるんだけど、でもおかしくて。

 -つづく-
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マスカレイド-18
2007年09月14日 (金)
「ほら、芝口」
「きゃっ!」
 クスクス笑っていると、視界の端からひょいと伸びてきた佐上先生の手が鎖をつかんできゅっと引っ張った。しゃらりと鳴る音と同時に身体ごとぐいとそっちに引っ張られてバランスを崩してしまう。倒れ込んだ先には藤元先生がいて、ええとその……男の人のあの部分にさわってしまった。
「う、く……」
 藤元先生の低くうめくような声を聞いたのと、手のひらの下に当たったそれがびくんと跳ねたのは、ほとんど同時だっだと思う。藤元先生はいつものだぼっとしたジャージを着ていたから見た目では全然わからなかったけど、でもそこにはびっくりするくらいごりっとした感触があった。それが何かとか、どうしてそんなふうになっているのかとか、いくら経験がなくてもわかる。
「あ……」
 思わず顔を上げると、藤元先生はきゅっと眉をひそめていた。薄く開いた唇の隙間からちろりと覗いた赤い舌にどきっとしてしまう。あごにぽつぽつと残った剃り残しのひげがなんだかすごく色っぽい。あたしが憧れていたのは佐上先生だけど、でも藤元先生もいいなって思っていたのも事実で、だから、その……。
「きゃあぁっ!」
 いつのまにか背後に回っていた佐上先生の手がぐいとあたしの腰を押し上げた。藤元先生のそこを両手でさわったまま、で四つん這いでひざ立ちにさせられてしまう。
「やっ、佐上せんせ……あ、んんっ」
 佐上先生の手がショーツの上からそこを押さえて、くにくにと左右に動かした。全身に響くような衝撃にひくんひくんと腰が揺れる。布地の隙間からするりと入り込んできた指が直接ぬるりとさわった。
「やっ、やだ、ぁ……」
「もうだいぶ濡れてるが、まあいいか。武志、クスリ」
「まったくおまえは……ほいよ」
 クスリって何だろう。さすがに、すごく危ないものとかじゃないと思うけど……なんて考える暇もなく、あたしのあそこに何かがぴちゃっとかけられた。

 -つづく-
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マスカレイド-19
2007年09月21日 (金)
「やっ、な、なに……?」
 思わず振り返ろうとしたけれど、それより先に藤元先生の手が肩を抱くみたいに回ってきて動けなくなった。
「や、せんせ、なにを――」
「気持ちよくなるだけだ。心配するな」
 にっと笑うと藤元先生はあたしの手の甲に自分の手のひらを被せた。そのまま先生が力を入れると、あたしはその……先生のを握ってしまう。指を回すようにしてぎゅっと握らされたまま顔を上げると、藤元先生はちょっとだけ笑いながらあたしのほっぺたに唇を押し付けるようにしてキスをした。その息が少しだけ早い。
「怖がらなくていいぞ。すぐに効いてくるからな」
「え、で、でもぉ……あ、あんんっ」
 先生の舌が耳たぶをちゅっと吸った。ふっと息を吹きかけられ舌先でくすぐられると、腰の辺りから首まで背すじをぞわぞわが這い上がってきて、身体の力が抜けてしまう。
「ん、んんっ!」
 クスリをかけたっきり何もしてなかった佐上先生が、いきなりショーツの上からそこをさわった。ちょっとざらざらした布越しに、先生が指をこすりつけてくる。
「や、あ……っ」
 びくんと震えた瞬間、藤元先生の手がゆっくり動き始めた。自分では何もしなくても、ゴツい手にくるまれたあたしの手はムリヤリ動かされてしまう。佐上先生にあそこをさわられながらジャージの布越しにゴツゴツしたのを握っていると、ときどき先生のそれがびくっと動くのがわかる。そしてそのとき、藤元先生は一瞬だけ息を止める。
「あ、せんせ……?」
「ん、ああ」
 あたしと目が合うと、藤元先生は優しい顔で唇を緩めるみたいに笑った。あたしの手の上からかぶってムリヤリ握らせていた大きな手のひらが離れて、あごに指先がかかった。そのまま首が折れそうな角度で真上を向かされる。そおっと触れるだけみたいなキスを二回してから、ゆっくり先生の舌が入り込んでくる。
「ん、んん……っ!」
 ざらりと当たった舌先から苦い味がする。多分、煙草の味だと思う。さっき、ゴミ捨てに行ったときに吸ってたのかもしれない。
 学校内は全面禁煙だから、隠れるようにして校庭の隅で何人か集まった先生たちが煙草を吸っているのを見たことがある。その中に藤元先生が混じっていたのも覚えている。あたしが見てるのに気付いた藤元先生が照れたように笑って、先生というより生徒みたいだなぁ、なんて思って……。
「やっ、あ、んんんっ!」
 のんびり考えていると、ゆっくりとただ上下になぞっていただけの佐上先生の指があたしの一番感じる場所――クリちゃんをつんと軽く突付いた。

 -つづく-
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マスカレイド-20
2007年09月22日 (土)
「そろそろ効いてくる頃か?」
「そうだな。そろそろだな」
 藤元先生が壁際の時計をちらりと見上げながら頷くと、佐上先生はあたしのそこに指先を擦り付けた。指をくいくいと押し付けられると、全身がビクビクしてしまう。ショーツの中が、そこだけ温泉に浸かっているみたいにとろとろになって行くのがわかる。
「やっ、あっあ……」
「ぐちょぐちょになってきたな」
 言いながら佐上先生がさっきよりも強めに指を押し付けた。爪で引っ掻くみたいにきゅっと弾かれて目の前にぱちっと花火が飛ぶ。
「やあぁっ!」
 びくんと震えた瞬間、先生の指がショーツの隙間から入り込んだ。二本の指でクリちゃんを挟むみたいにぬるぬるとなぞられて腰が揺れる。
「やあっ、あっ、ああぁっ!」
 ぬるんと佐上先生の指が入ってくる。ぐちゅぐちゅと音を立てて指が出入りする。さっきの、温泉みたいなとろんとした感覚がそこを中心にお腹の中に広がって行くような気がした。先生の手が一瞬でも止まると、耐えられないようなジリジリした感じがする。
「やっ、せんせ……」
 ぬるんと引き抜かれた指に思わず声を上げると、佐上先生はくすっと笑ったみたいだった。お尻からショーツが引き下ろされて、あっと思う暇もなく、先生の手がそこをぐいっと開いた。
「すごいな」
「やだっ。見ちゃ、やだっ」
 思わず振り返ろうとしたとき、さっきと同じに藤元先生の手があたしを押さえつけた。ぐいとあごをつかまれて上を向かされて唇をふさがれてしまう。
「ん、んんっ」
 タバコの味のする、ちょっと苦い唾液がトロリと流し込まれた。一瞬逃げようとしたけれど、分厚い舌にぬるぬると口の中を舐められると抵抗ができなくなる。上あごの歯の付け根に舌先を擦り付けるようになぞられるとなぜかびくんと身体が震えた。
 息ができなくなるようなキスをしながら藤元先生の手があたしの胸をつかんだ。胸の先端を指先できゅっとつままれるとあそこがひくっとする。それを待っていたように、佐上先生が指をつぷりと突き刺した。タイミングを微妙にずらしながらくちゅくちゅと奥まで差し込んでくる。
「んんっ! ふぅんんん……っ!」
 口の中と胸とあそこの三箇所から広がって行く痺れるような快感に、あたしはあっけなくイってしまった。

 -つづく-
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