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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド-15
2007年09月04日 (火)
「せんせ、なに、を……」
 藤元先生は戸惑うあたしを笑みを浮かべたまま見つめてくる。先生のその行動をどう判断していいのかがわからない。けれど、戸惑っているのはあたしだけだった。
「おまえも参加するか?」
 佐上先生のその言葉の意味がわからなかったのもあたしだけみたいだった。
「とりあえずは見てるだけでいいさ。いきなりで3Pは芝口が可哀相だろ。どう見てもあんまり経験なさそうだし」
 佐上先生のとんでもない提案に更にとんでもない言葉で応える表情からは、さっきまでの不機嫌そうな様子はすっかり消えていた。声もなく見つめるあたしにくすっと笑いながら、空いている左手がいやらしい手つきでつうっと足首からふくらはぎまでを撫でる。思わずびくんと震えたあたしに、藤元先生は明るく声を上げて笑った。
「子どもみたいな顔して、意外と感度はよさそうだぜ」
 笑みの形に細められた目は冗談には見えなかった。本気っぽかった。
「お、開き直ったな」
 からかうような佐上先生の言葉に、藤元先生が『まあな』と軽い溜息をついた。すくめられた小山のような肩ときゅっと歪んだ唇の端には、渋々っぽい雰囲気もちょっとだけあったけど。でも、その目は。
「ちっくしょー、巻き込まれちまったなァとは思うけどさ、こうなっちまったもんは今さら何を言っても仕方ねぇやな。最初に止められなかったのは俺にも責任あるし」
 いつだったか誰かが『藤元ちゃんってさ、笑うと左の頬っぺたにえくぼが出るときがあんのよ。ゴツい身体してあれって意外で可愛いよね』って言ってたなあ、確かにこれは可愛いかも、なんて、そんなことを考えるあたしもかなりおかしい。
「まあ、それなりに、楽しませてもらうぜ」
 それは多分、先生の仮面をかぶっていた藤元武志って男の人の素顔だと思う。
 佐上先生と同じように、藤元先生もあたしたち向けの教師の仮面を持ってて、あたしはバカ正直に仮面が本当の顔だと信じこんでて。男の人だと言うことを忘れてて。
 ううん、先生はどこまで行っても『先生』で男じゃないと侮っていたのかも。思いっきり油断してたのかも。だから、こんなに簡単に不意を突かれて、こんなに簡単に襲われて……?
「じゃあ見物代だ。あれ貸せよ」
「あれって、クスリ? 手枷?」
「どっちもだ。このままだと服がクシャクシャで着られなくなるだろ?」
「もう充分って気もするけどな」

 -つづく-
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