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2007年08月23日 (木)
透き通るような視線の先にあたしがいる。先生はあたしを、あたしだけを見ている。
「そんなに武志が気になる? 今こんなことをしている俺より?」
長いまつげを伏せるようにゆっくりまばたきをして、そして先生は小さな溜息をついた。ふっと息を吐きだす唇の端がちょっとゆがんでいて、でもとてもキレイで。
それに比べてあたしときたら、髪はぼさぼさで汗まみれで、手は後ろでブラウスに縛られてて、ブラはかろうじて肩から引っかかっているだけ。しかも、その胸も平均に比べても随分と小さい。
――こんな恥ずかしい格好のあたしを、先生が……。
そう思った瞬間、かっと頬に血が上った。まともに先生を見返すことができなくて、逃げるように顔をそむけた。
「武志のほうがいい?」
どこか苛立ったような口調で耳元に囁きかけながら、先生は剥き出しになってしまっている左胸の先端を、人差し指と中指で挟むようにつかんだ。そのままじわじわと力を加えていく。
「や、ちが……っ! せんせ、やめてっ」
痛みのあまり身をよじっても、両手を強く後ろに引っ張られたまま縛られてるせいで、胸を突き出すような体勢から変えられない。逃げられない。
「先生、お願いやめてっ、痛いっ!」
握り潰されそうな強さと恐怖に息が詰まった。視界がじわっと揺れて急激に涙が浮いてくる。
「これは罰だよ、芝口。悪いコにはお仕置きだ」
少し怒ったような声でそう言って、けれど先生はちょっとだけ力を緩めてくれた。ぐにぐにと指先でよじるようにしながら、もう片方の手であたしのあご先をつかんでぐいと上を向かせる。先生の顔を見ようとまばたきしたとき、目の端から涙がこぼれた。
「わかったな?」
「はい、ごめんなさい。ごめんなさい……」
先生の言葉の意味もわからないまま、あたしは冷たいまなざしに必死に謝った。
何よりも、先生が怒っていることが怖かった。こんなひどいことをされていると言うのに、先生に嫌われたんじゃないかと思うだけでぼろぼろと涙が落ちてくる。
-つづく-
「そんなに武志が気になる? 今こんなことをしている俺より?」
長いまつげを伏せるようにゆっくりまばたきをして、そして先生は小さな溜息をついた。ふっと息を吐きだす唇の端がちょっとゆがんでいて、でもとてもキレイで。
それに比べてあたしときたら、髪はぼさぼさで汗まみれで、手は後ろでブラウスに縛られてて、ブラはかろうじて肩から引っかかっているだけ。しかも、その胸も平均に比べても随分と小さい。
――こんな恥ずかしい格好のあたしを、先生が……。
そう思った瞬間、かっと頬に血が上った。まともに先生を見返すことができなくて、逃げるように顔をそむけた。
「武志のほうがいい?」
どこか苛立ったような口調で耳元に囁きかけながら、先生は剥き出しになってしまっている左胸の先端を、人差し指と中指で挟むようにつかんだ。そのままじわじわと力を加えていく。
「や、ちが……っ! せんせ、やめてっ」
痛みのあまり身をよじっても、両手を強く後ろに引っ張られたまま縛られてるせいで、胸を突き出すような体勢から変えられない。逃げられない。
「先生、お願いやめてっ、痛いっ!」
握り潰されそうな強さと恐怖に息が詰まった。視界がじわっと揺れて急激に涙が浮いてくる。
「これは罰だよ、芝口。悪いコにはお仕置きだ」
少し怒ったような声でそう言って、けれど先生はちょっとだけ力を緩めてくれた。ぐにぐにと指先でよじるようにしながら、もう片方の手であたしのあご先をつかんでぐいと上を向かせる。先生の顔を見ようとまばたきしたとき、目の端から涙がこぼれた。
「わかったな?」
「はい、ごめんなさい。ごめんなさい……」
先生の言葉の意味もわからないまま、あたしは冷たいまなざしに必死に謝った。
何よりも、先生が怒っていることが怖かった。こんなひどいことをされていると言うのに、先生に嫌われたんじゃないかと思うだけでぼろぼろと涙が落ちてくる。
-つづく-
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