2ntブログ
R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
スポンサーサイト
--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-14
2005年12月19日 (月)
 たった三回会っただけでえっちしちゃっただなんて、嘘みたい。あんなに自分がいやらしかっただなんて、嘘みたい。えっちがあんなに気持ちよかったなんて、嘘みたい。
 でも、あんなに気持ちよかったって知って、なんか得した気分。そりゃあれだけ気持ちいいんなら、みんなだってしたがるわよね。あたしの今までの経験ってなんだったんだろう。ホントに全く、バカバカしいったらありゃしない。
「あのヘタ男が悪いんだ。あたし、不感症じゃないもん」
 そう、あたしは不感症じゃなかった。ちゃんと感じてた。いっぱい濡れてた。締まりがいいって褒めてもらった。ユーキさんの指があたしのあそこをぐちゅぐちゅって音を立てながら触ってくれて掻き回してくれて、すごく気持ちよくて、だからあたし……。
「あ、やだ」
 思い出しただけで濡れてきちゃった。どうしよう。
 替えたばかりのショーツがじわじわと湿ってきてるのがわかる。そっと触ると、もう信じられないくらいにそこは熱くなっていた。布越しに軽く押してみただけで、にゅるっと滑って勝手に指が埋もれて行く。強く押さえてこすると、じーんとした淡い快感が広がった。ユーキさんがしてくれたみたいに指でゆっくりなぞると、偶然にも一番感じるところに当たった。身体がびくっとする。
「あんっ」
 手をそっとショーツの中に入れて直接さわると、にゅるにゅるといやらしい液体がまとわりついた。指を動かすと、にゅちゅっとえっちな音が聞こえる。
 やだ。あたし、もうこんなになっちゃってる。
「あ、はあっ、はあっ」
 ぬるぬるしたのを指ですくうようにして、ひだひだの前後にすりつけた。小さなぽっちりに当たると背中に電流が走る。このちっちゃな尖ったとこがクリトリス。すごくいいところ。挿れられたまま触られるとすごくて、狂っちゃいそうにイイところ。
 あたし、ここをユーキさんに見られてイジられて舐められて、逃げようとしたけどユーキさんはあたしを押さえ込んだまま、イくまで放してくれなくて。恥ずかしくて恥ずかしくて、でもそれがすごくよくて……。
「あ、はあっ、あんっ」
 自分でも気付かないうちに、あたしはそこに指をこすりつけていた。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
六回目のお言葉いただきました!
2005年12月20日 (火)
 おはようございます、にゃおです!

 なんとなんと連日お言葉いただいちゃってます。身に余る光栄です。
 にゃおなんかに……ありがとうございます! 『にゃおさまの小説が日々の楽しみになってます。』ってお言葉、本当に本当に嬉しいです!
 お言葉くださるの三回目ですね(お名前はオフレコで)。そういうのってうれしいー。何回も着てくださってるんだなあ、気に行っていただけたんだなあっておもいます。
 えっちなしでもオッケーだって言っていただけて、ほっとしました。なにがなんでもえっちシーンを入れるってわけにもいかないし、なのでどうしようかと思ってたのですよ。この先えっちなしの話が続いちゃうし、でももともと「えっちな小説を書くぞー!」っておもってやり始めたのだし……ってジレンマしてました。
 でも、愛があるからえっちが素敵なんですよね。うん、にゃおもそう思います。愛があるからひどいことされちゃっても我慢できたり、この人にされるんなら逆に嬉しい、とか思うんですよね!(ちょっとマゾ?)
 これからもにゃおはにゃおなりに頑張ればいいのですね。そう仰っていただけたのかなあ? これからも気に入っていたけるようなものを書くぞ!って思いました。これからも、にゃおなりに頑張ります!
 そして、ご意見フォーム大きくしてみました。もっと大きいのがいいのにって思われたら、遠慮なく仰ってくださいね。その場合は『ごあいさつ』に置こうかな。

 そして勿論、『よかったよ♪』を押してくださったかたもありがとうございます!嬉しいですー! 昨日なんて、あんな中途半端なところで終わっちゃってたのに……感動です。うれしい。
 これからももしよろしければ、気が向いたら、ぽちっと押してやってください。にゃおの励みになります。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-15
2005年12月20日 (火)
「あ、あっ、ああっ」 
 いつのまにかあたしはパジャマのズボンもショーツも脱ぎ捨てて、体重を座椅子の背にかけるようにして、脚を広げて喘いでいた。
 クリトリスが一番いいけど、それ以外の場所も気持ちいい。ユーキさんは第二関節くらいまで浅く挿れて素早く抜き差しして、あたしをイかせてくれた。深く入れたときは中で指を曲げるようにして圧しながらずりずりこすられるのがよかった。今日はユーキさんにいっぱいしてもらったからヒリヒリするけど、でもこのヒリヒリの痛みもいい。
「んあっ、あっあっ」
 ユーキさんがしてくれたことを思い出しながら、ユーキさんの手を真似て自分でイジるなんて、あたしはなんてえっちなんだろう。今日はあれだけ何回もイって、動けなくなるくらいにヘロヘロになっちゃってたのに。
 でも、もっと。もっと感じたい。
「ひ、ああ、やぁあー」
 右手の中指を押し込んでぐちゅぐちゅと出し入れしながら、左手で胸をつかんだ。ちょっと痛いのが気持ちいいのは今日わかったから、強く乳首をつまんでぎゅっとひねるようにしてくりくりと転がす。
「あ、あああ、ああ、んあっ」
 じーんじーんと胸全体が痺れた。苦しいような痛いような熱いような、どれも違うのに、いっぺんに感じると気持ちよくなってしまう。こんなのが気持ちいいなんて、あたしってヘンなのかもしれない。
「あ、ああん。ユーキさぁん、すごいっ。すごいよおっ」
 指を二本に増やしてじゅぶじゅぶと突き上げる。腰を振って、親指の付け根のところにクリトリスをこすりつける。
「ユーキさんのがあたしの中で、あううっ!」
 あたしの手はもうあたしの手じゃなくて、ユーキさんのアレになっていた。赤黒くておっきくて、咥えるのが大変だった。びくびくってあたしの中で暴れながら、何回も何回もイかせてくれた。上手だった。気持ちよかった。
「あ、ああっ。イきそうっ! ユーキさん、千紗もうイきそうだよおっ!」
 こんなところでこんなことするなんて、なんていやらしいの。ママが帰ってきたらどうするの。こんな格好をママに見られたらどうするの。
 もう一人のあたしが警告するたびにどうしようもなく快感が増して行く。びくびくとあそこが震えているのがわかる。
 もうすぐ、もう少し。もう、もう、イきそうっ!
 ああ、イくっ。イく、イくイくうっ!
「あ、ああっ、ユーキさん! ああっ、あああっ!!」
 ケータイが鳴ってたこともその相手がユーキさんだったことも気付かないまま、あたしは痙攣しながら彼の名を叫んで、自分の指を使って浅ましい絶頂を貪った。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-16
2005年12月21日 (水)
「高見ー」
 放課後の教室で鞄に教科書を入れていると、名前を呼ばれた。振り返るとドアの向こうに見慣れた人影が立っていた。周囲を素早く見回して先生がいないことを確認してから、彼は教室に入ってきた。
 さらさらの前髪を綺麗に揃えてて、ちょっと細めであまり背は高くない。それほど目が大きいわけじゃないけど、どこか男になりきれてない感じの中性的な綺麗さがあって、美少年という表現が一番相応しい。あんな可愛い弟が欲しいと学園祭でアイドルに祭り上げられたこともある。もっとも、本人はかっこいい男に憧れているらしくて、自分の容姿について不満を漏らしていた。プロテインを飲もうかと悩んでいるらしい。前に一度、そんな話を聞いたことがあった。
「なに、安川くん」
 学校では互いに苗字で呼び合うこと。これが生徒間での暗黙のルールだった。
 あたしの通ってる高校はいわゆる進学校で、このご時世にも男女交際禁止を先生たちが堂々と言うようなお堅い学校だった。勿論、みんなそんなことを真面目に守っているわけはなくて、バレないように付き合ってるけど、でも公には誰も彼氏彼女はいないことになっていた。
「高見さ、今日このあと、予定ある?」
 訊かれてあたしは頷いた。
「図書館に行こうかと思ってたんだけど、なあに?」
 うちは片親でそんなに裕福な家じゃないから、塾とかは行ってない。貧乏なあたしが私立の高校に入れたのは、奨学生推薦枠のテストに運良く受かったから。奨学生はある一定の成績を維持することが義務付けられてたから、勉強は教科書と通信学習の教材でやってた。参考書はさすがに買うけど、それ以外は図書館で借りて済ませてる。雑誌なんかもできるだけ買わないようにしてる。ママはあたしが困らないよう気を使ってくれてて、お小遣いはそれなりにくれたけど、でも細々したものを買ってると、いつのまにかなくなっちゃう。
「あ、ああ、そうなんだ」
 彼氏はぱちぱちとまばたきをしながら頷いて、そしてちょっと意味深な眼をした。
「俺も、一緒に行くよ。ちょうど借りたい本があるから」
 言いながら、あたしの顔を覗き込むように笑った。
「そのあと、ちょっと付き合って欲しいんだけど」
 ああ、そういうことか。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-17
2005年12月22日 (木)
「あ、くう、あぁ。いいよ、高見」
 じゅぶじゅぶと音を立てて吸い上げると、彼氏は天を仰ぐように喘いだ。
「もっと強く吸って、サオもしごいて」
 言われるままに軽く沿わせていただけのものを握って、ごしごしと上下させる。顔も動かしながら口をすぼめるようにして強く吸った。
「う、くっ、いいよ。ああっ」
 無意識なのか意識しているのか、ぐいぐいと顔に押し付けるように腰を動かしてくる。毛が鼻の下をくすぐってこそばゆい。くしゃみが出ちゃいそう。
「ああっ、出る、出るよ! もうイくよ、うううっ!」
 びくびく震えながらびゅくびゅくと弾けて、口の中に苦い液が叩きつけられる。はぁはぁ喘いでいる彼氏からゆっくり離れると、ちょっと顔をそむけるようにして、あらかじめ足元に置いてたティッシュをしゃりしゃりと数枚抜き出して口に当てた。口腔内に溜めてた、どろっとした白い液体をティッシュに吐き出す。
 口の周りを丁寧に拭いていると、視界の端に半裸の彼氏が近づいてくるのが見えた。上は制服のシャツとネクタイで、下半身は丸出しというのは間抜けすぎる格好だと思う。今出したばっかりだけど、でも半透明の黒いのを被せられたそれは、シャツのすそを突き上げてその存在をアピールしていた。いつもはピンクか薄紫のなのにと眉をひそめてから、ロングプレイ用の箱があったことを思い出す。
 あれは箱も黒かったけど、中身も黒だったんだ。ああ、なるほどね。一応、気にしてることは気にしてるんだ。そんな醒めた目で見ていた。
 変だなあ。あたし、この人のこと好きだった筈なのに。バージンあげたくらいに好きだった筈なのに。確かに、彼のセックスそのものは好きじゃなかったけど、彼が求めてくるなら彼が気持ちいいのなら、別にあたしは感じなくてもいいかなと思ってた。彼に触れられたりキスされたりしただけでドキドキしてた。
 なのに、どうしてこんなふうに思ってるんだろう。どうして比べてるんだろう。
「なあ、もう挿れていい?」
 はぁはぁと荒い息を吐きながら訊いてくる。でも、あたしの意見なんか関係なく、もうすっかりその気なんだとわかっていた。だって、いつもそうだから。こっくり頷いて見せると、すぐにあたしに覆い被さってくる。これもいつもと同じ。胸を揉んでスカートをめくり上げて、汗ばんだ手がショーツの中に入ってくる。あそこをちょっとだけ触ってから、彼氏は溜息をついた。
「やっぱり濡れてないな。ローション取って来る」
 なんか、ムカつく。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いちまんヒットです!
2005年12月23日 (金)
 おはようございます、にゃおです☆

 ふと見るとカウンターが一万超えててすごくうれしかったです。
 こんなにたくさんの人がにゃおの小説を読みに何度も(?)来てくださったんだーと思うと感動です。これからもにゃおなりに頑張りますのでよろしくおねがいします☆
 ということで、前から言ってたように今日の更新分からしばらくえっちなしのストーリィになっちゃうんですよー。ごめんなさい(-_-;)
 でもユーキさんのほうの事情とかもちょっと見えてきたりするので、『おはなし』としてたのしんでくださいね♪

 そして『よかったよ♪』ボタンを押してくださるかたへも、すごくすっごく感謝しています! 本当にありがとうございます、励みになります! これからも気が向いたら、今日のはよかったなと思われたら、またぽちっとおしてやってくださいませm(_ _)m

 毎日寒いですけどみなさんも頑張ってくださいね!
 にゃおも頑張ります☆
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-18
2005年12月23日 (金)
「もしもし、千紗です。今から会えませんか?」
 そう告げると、電話の向こうの相手は簡単にオッケーを出してくれた。

 彼氏の部屋から出てすぐ。
 駅のそばのセルフサービスのコーヒーショップに、彼はあたしより先に来て待ってくれていた。
 こないだ、別れてすぐにケータイにかけてくれたのを無視しちゃったことも、そのくせ突然電話をかけてきた理由も、何も訊かずに、ユーキさんは黙って呼び出されてくれた。あのときはひとりえっちしてました、だなんて言えないし、だからあたしも何も言わなかった。気付いてないふりをした。
「あの。急にお呼び立てしてすみません」
 ぺこりと頭を下げるとユーキさんは驚いたようにちょっと目を見張り、そして優しく笑ってくれた。
「たった三日なのに見違えるね。服のせいかな。それ、学校の制服?」
「あ、はい。着替えてくるの面倒だったんで……」
「うんうん。すごく可愛いよ。よく似合ってる」
 頷きながら笑ってくれる。お世辞だろうとは思うけど、でもやっぱり褒められたら嬉しい。それが人間心理だけど、中でも飛びぬけて女の子はその傾向が強い。いつだって褒められたい、見て欲しい、気付いてくれなくちゃイヤ。
 ユーキさんみたいなおとなの人はそのこともわかってるんだと思う。わがままだなと内心で苦笑しながらも、それも含めて受け入れてくれる。
「えへへ。あ、ありがとうございます」
 照れながらお礼を言って、彼に指し示されるままに真正面の席に座った。
「で、今日は急にどうしたの?」
 カップを置きながら、ユーキさんはいきなり本題に入った。
「あ、やっぱりなんかご用事ありました? そりゃありますよね。ごめんなさい、あたし何も考えてなくって……」
 慌てて謝りかけると、彼はそうじゃないよと笑った。
「千紗ちゃんに呼ばれるんなら、俺はいつでもどこへでも」
 おどけた調子でそう言いながら、テーブルの上に立てられていたプラスティックの小さなメニュをあたしの前に置き、なんか飲む、と訊いてくれた。
「あ、ええと。じゃあ、カプチーノで」
「かしこまりました。千紗ひめさま」
 すっと立ち上って芝居がかった仕草で仰々しく一礼すると、ユーキさんはそのまま注文用のカウンターに向かった。その後ろ姿は背が高くて肩幅が広くて、かっこいいかも。店員さんと話している横顔も男臭すぎない男っぽさで、短めの髪や少しゴツめのあごのラインなんか、いいかも。柑橘系の匂いも大きな手のひらも切れ長の優しい目も、上手なキスもすごいえっちも、やっぱりあたしは好きかもしれない。
 彼のこと、好きかもしれない。
「はい、お待たせしました」
 考え込んでいると、目の前に小振りのプラスティックのトレイが置かれた。ふわふわに泡立ったミルクの中から、あたたかいコーヒーの香りが漂ってくる。
「あ、あの。幾らでした?」
 鞄から財布を取り出そうとしていると、彼の腕が伸びてきてあたしの手をつかんだ。そのまま引っ張られる。そして彼は、あたしの手の甲に唇を押し付けた。
「あ、ちょ、ちょっ……」
 一瞬だったし、周囲はみんな自分たちの会話に夢中だし、誰も見てなかったと思う、けど。でも、こんなところで、いきなりなにを。
「カプチーノ代いただきました」
 慌てるあたしに彼は悪戯っぽく笑った。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
七回目のお言葉いただきました!
2005年12月24日 (土)
 おはようございます、にゃおです☆

 またもやお言葉いただいちゃいました! ありがとうございます! 本当にうれしいです♪
 二度目ましてですね、鈴さま。プッシーキャットに来て下さるのが日課だなんて、どうしましょう。嬉しすぎです! にゃおもがんばらなくっちゃですよね!
 それに『ユーキ&千紗ちゃんのラブ甘いお話が楽しみで仕方ありません。』って仰っていただいて、うわあ、もうどうしようかしらッ☆ 
 ええと、そっちもこないだ無事に書きあがりました!
 全11章で後ろ半分がえっちなシーンです。そして前半もそんなことばっかり考えてます。もう本当にユーキさんってえっちいわー(笑)。
 勿論ユーキさんは、普段は激甘のラブラブで、えっちのときには『ご主人さま』してますので、楽しみにしててくださいね! ――って言ってて「なーんだこのていどか」って思われたらどうしよう……(-_-;;)
 あと、更新は「あたしの彼は」が終わってからになるので来年になっちゃいます。ごめんなさい。気長に待っててくださいね。

 そして『よかったよ♪』を押してくださるみなさんもありがとうございます! にゃおがどれだけよろこんでいるか、お見せできればいいんですけど……。そしたらもっと押してくださるのかなあ?なんて、にゃおってやらしいですねー。
 でも喜んでるのは本当ですよー。これからも気が向いたらバシバシ押してやってくださいね。


 今日はクリスマスイブですね。みなさんはどんな風にお過ごしですか? 
 にゃおは五時半にダーリンが迎えにきてくれます。ダーリンも一緒にパーティ、みたいなものに行きます。そう、ダーリンも一緒に、であって二人っきりじゃないんですよー(笑)。まあ、楽しいからいいです。

 みなさんも楽しく素敵なクリスマスイブをすごしてくださいね☆
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-19
2005年12月24日 (土)
「や、やだちょっと。は、恥ずかしい、じゃないですか……」
「ごめんごめん」
 くすくすと笑いながら、ユーキさんは自分のカップを取り上げた。真っ黒な液体が入っていた。多分、ブラックコーヒー。彼にそんなつもりはないんだろうけど、なんだか年齢の差を見せ付けられたような気がする。ミルクが入ってないと飲めないあたしと違って、そういうのが美味しいって思う人なんだろうな。ユーキさん、おとなだもんね。
 どうしよう。あたし、どうしよう。
「あの、ユーキさん」
 声をかけると、彼はカップから眼を上げてあたしを見た。
「あたし、その。ええと……」
 スカートのポケットから取り出したミニタオルで手のひらの汗を拭きながら、あたしは懸命に考えた。どう言っていいのかわからない。どう言おう。どんなふうに言ったらわかってもらえるんだろう。そっと視線を向けると、彼は軽く首を傾けたままあたしをじっと見てくれていた。優しく細まったまなざしがどうしたのと問い掛けてくれている。
「あの、あたしっ」
 手の中のミニタオルを握って、絞るように握りしめた。
「あたし、ユーキさんのこと、好きになっちゃった、みたい、なんです」
「そうなの? それはありがと」
 そう言うと、ユーキさんはくすくすと笑う。どう見ても本気に取られているようには思えない。
「違うんです。本気で聞いてください。あたし、ユーキさんが好きなんです。好きに、なっちゃったんです!」
 小声で、でも勇気を振り絞ってちゃんと言った途端、彼の口からカップが離れてがしゃんとテーブルに置かれた。何も言ってくれなかった。その沈黙に耐えられなくて、でもそれ以上は何を言うこともできなくて、あたしは俯いて手の中で可哀想なくらいに握りしめられたクマを見つめていた。
 唐突に何を言い出すんだろうと思ってるんだろうか。からかってると思われてるだろうか。
 じゃあ、前に綺麗だって言ってくれたのも可愛いって言ってくれたのも、好きだって何回も誘ってくれたのも、嘘だったんだろうか。それとも、高校生なんて子どもだと思ってからかっただけで、こないだのことも遊びで、ちょっと気が向いたからとかで一回えっちしただけだったんだろうか。もしそうだったら、どうしよう。
 もう好きになっちゃったのに。
「千紗ちゃん」
 数十秒か、それとも数秒か。長くて短い沈黙のあと、彼は低い声であたしの名前を呼んだ。あたしをじっと見ていた。言葉にできない不安を感じるような暗い目だった。
「ありがとう、千紗ちゃん」
 ぽつりと呟くように彼は言った。言葉は『ありがとう』だけど、でも喜んでくれているようには見えなかった。あたし、断られるんだろうか。
 どうしよう、涙が出そう。
「でも、千紗ちゃん。俺はね、普通じゃないんだ」
 聞き取れないくらい低い声で、彼は言った。
「深入りしないほうが、いいと思うよ」
 どういう意味?

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-20
2005年12月26日 (月)
 場所を替えようか。俺の部屋でもいい?
 そう言われてあたしは頷いた。彼は黙って立ち上がって、あたしの鞄を持ってくれた。エスコートするようにあたしの歩く速さに併せてくれる。こういうのって彼氏なんかは絶対にしてくれない。だから一緒に歩く場合は、いつもあたしが彼氏について行った。
 ユーキさんって優しい。誰にでもそうなのかもしれないけど、あたしが特別じゃないだろうけど、でも優しい。そういうのって大切にされているようで嬉しい。
 でも、あたし、ちょっとわかった。なんとなくわかった。
 ユーキさんは、あたしが思い込んでたような、欠点のまるでない誰にでも優しい人当たりのいい完璧な人じゃない。彼にも短所も長所もあって、コンプレックスも悩みもある。人間なんだからそんなの当たり前だけど、でもあたしはわかってなかったかもしれない。彼のこと、ちゃんと見てなかったのかもしれない。
 そんなことを考えながら、何度か乗ったことのある彼の車で彼の部屋に向かった。そこはごく普通の、というにはゴージャスすぎるマンションだった。
 大理石のエントランスホールにはガラス細工の噴水があって、うちのアパートなんか丸ごと入っちゃうんじゃないかと思うくらいに広くて高い。エレベータに向かう廊下の絨毯は、ベッドの替わりになりそうなくらいにふかふかで。
「ユーキさん……ここ……」
「ん、ああ。家から大学はちょっと遠かったから、引っ越したんだ。ここで独りで暮らしてる」
 ここ、ユーキさんの部屋? 家じゃなくて、部屋?
 彼はなんでもないように軽く言うけど、これって学生の住むとこじゃないよ。大企業の社長さんとか大臣とか芸能人とか、そういうあたしなんかと住む世界の違う人たちのいるような場所だよ。
 どうしよう、もしかしてこの人って超お金持ち?
 そう言えば、今まで気にも留めなかったけど、ユーキさんの車は高級車っぽかった。今つけてる腕時計だって、なんか高価そう。そう思って見れば、服も靴も、持っている鞄だってブランド品っぽい。でかでかとロゴのついたものじゃなくて、もっとスマートでお洒落な良い物を選んで身につけてる、って感じ。
 うわ、どうしよう、どうしよう!!

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
八回目のお言葉いただいちゃいました!
2005年12月26日 (月)
 おはようございます、にゃおです☆

 みなさんクリスマスはいかがでしたか? にゃおはみんなで飲んで騒いでました。ダーリンも一緒だったけど、勿論(?)えっちしてません。だってそれどころじゃなかったんですものー(笑)
 一度、そういうロマンティックな状況になってみたいなあとちょっと思うのでした。

 ということでまたもお言葉いただいちゃいました! エントリ立てなくていいって言われちゃったんですけど、にゃおの感謝の気持ちはそのていどでは塞げないのです! 絶対にお礼を言いたいのです!(笑)
 いつもお言葉をありがとうございます!(お名前はオフレコで)『千紗ちゃんがユーキさんを好きになる描写がリアルで』なんて、どうしようかしら。本当に嬉しいです!
 こう言う部分って大切かなあってにゃおはおもうのですよ。特に千紗ちゃんの気持ちでストーリィが進んでるわけですし、なので読んでくださるかたに「ん、んん? なんでそうなるの?」っておもわれちゃったら困るなあ、って。なので、とっても嬉しいです。えへへ♪『もしかしたら』のことも、こっそりひっそり楽しみにしておきますね♪
 そして、いちまんヒットも何度も(かどうかはわからないのですが)着てくださってるみなさんの、そしてあなたのお陰です♪ 本当に嬉しいです! どうぞこれからもよろしくお願いします!!

 そして勿論いつも『よかったよ♪』を押してくださるみなさんへもありがとうございます! 本当に嬉しいです。ひとりでにまにま笑ってます!
 これからも頑張って書きますので、またよければ気が向いたらにゃおはがんばってるなと思われましたら、ぽちっと押してやってくださいv すっごく励みになります☆
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
九回目のお言葉いただきました!
2005年12月27日 (火)
 おはようございます、にゃおです☆

 またまたまたお言葉いただいちゃいましたー! うれしいうれしい! いつもありがとうございます、りかさま。出張お疲れ様です☆
『んー続きが楽しみですねぇ(゜ー゜)』って、本当にうれしいお言葉です! これからはですねえ……ってネタバレしちゃうとたのしんでいただけないとおもうので、言いませんが(笑)。
 でもユーキさんが王子様……うーん、こんな鬼畜な王子様ってイヤだなあ(笑)。あ、でもみなさんはS男おっけーなので大丈夫なのかもしれませんね。にゃおも嫌いじゃないですけど。
 これからも『もしかしたら』と思っていただけるようなリアリティを追求していきたいなあとおもっていますので、どうぞ応援してやってください! よろしくお願いします!

 そして『よかったよ♪』を押してくださったかたもありがとうございます! 本当に励みになります! これからも頑張りますので、また気が向いたらぽちっとよろしくです☆


 ちなみに、今は「あたしの彼は」を書き終えて次作に取り掛かってるのですが、どうも『千紗ちゃん&ユーキさんがにゃおの中で実際に生きてる』くらいのカンジになっちゃってるので、新しいキャラに馴染めずに筆の乗りが悪くて困っちゃってます。
 このままじゃ二月の更新どーすんのよおっ!!(T◆T)/
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-21
2005年12月27日 (火)
「散らかってるけど、適当に座ってて」
 そう言い残すと彼はドアを開けて隣の部屋へ消えた。
 あたしが残された『ユーキさんの部屋』は、地上二十二階の、窓の外にすごい展望が広がる広々としたリビングだった。部屋の片隅の、カウンターの向こうの四畳半くらいありそうなキッキンが、嘘みたいにこじんまりと見える。
 ぐるりと周囲を見回しながらあたしは着ていた制服の上着を脱いだ。
 彼の部屋は、というより、マンション全体が隅々まできちんと暖房が効いていて汗をかきそう。こんな完全な空調なんてもったいない。ついそう考えてしまうのは貧乏人根性が染み付いた悲しさかもしれない。
 あたしが中学に入る前にパパが交通事故で死んだ。保険とかはパパもママもまだ若かったから、ちゃんとしてなかったらしい。それでマンションの家賃が払えなくなって、今のアパートに引っ越した。パパは優しくていい人だったけどちょっと抜けてるとこがあったのよね。ママはそう言って笑う。
 みんな可哀想にって言ってくれたけど、でもあたしとママは仲良く楽しく暮らしてた。パパがいないのは寂しいけどママが帰ってくるまでの静かな部屋は寂しいけど、でもママはとてもあたしを可愛がってくれてるから、あたしはあたしが可哀想だなんて思ったことがない。ただちょっと寂しいだけ。くよくよしたって仕方ないもん。
「こんな部屋で一人で暮らしてて、ユーキさんは寂しくないのかな」
 どう考えても、ここに一人って広すぎると思うけど。
 リビングの家具は、カップとグラスと酒瓶が並んだ大きな飾り棚が一つ。
 うちの居間のテレビとは比べ物にならないくらいに大きいけど、でもこの部屋ならこれくらいは必要かなと思うサイズのテレビとビデオと、スピーカらしきもの、そしてビデオと文庫本と雑誌がつまった大き目の本棚が並んで、壁を丸々一枚占領していた。テレビの真向かいのセンターラグの中央に、ソファセット。
 部屋が広いから本当にがらんとしてる。それでもフランス製のダイニングテーブルとか高価そうな油絵とかシャンデリアなんてものがあったらどうしようかと思ってたあたしはほっとした。これなら少しは落ち着ける。
 ソファセットは、なんとなく丸っこい感じとカスタード色が可愛い。ソファとカウチが組み合わされたL字型で、二人くらいなら並んで寝転べそうな大きさ。テレビを見たり昼寝したりするのに使い勝手よさそう。ユーキさんの使ってる家具なんだからいいものなんだろうとは思うけど、でもものすごく高価そうには見えないから安心する。
 ソファと同色の背もたれのない小さなスツールと楕円形のテーブルもある。こっちのちっさいほうになら、勝手に座っちゃってもいいかな。座ってて、って言われたんだし別にいいと思うけど、でもちょっと悩んじゃうな。
 立ったままそんなことを考えてると、さっき閉まったドアが開いて、彼が戻ってきた。あたしと同じように上着を脱いでいた。白いシャツがチェックのカーキ色に、黒のスラックスがかすれた色合いのブラックジーンズに変わっていた。
「まあ、座って」
 そう言いながら彼はカウチのほうに腰を下ろした。多分そこが彼の定席なんだろう。そういう感じの、慣れた座りかただった。
「はい」
 言われるまま、ユーキさんの斜め向かいの位置にあるスツールに座った。顔を上げると彼のまなざしがあたしに向けられていた。口元は笑ってるけど、眼は間違いなく笑ってない。じっとあたしを観察しているような、そんな怖い目。
 どうしよう。あたし、どうしよう。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-22
2005年12月28日 (水)
「千紗ちゃん」
「はいっ」
 低い声で名前を呼ばれて、反射的に背筋が伸びた。
「彼氏となんかあったの? 俺とセックスしたのがばれてケンカになった?」
「ユーキさんのことは何も言ってませんし、ばれてもいません。彼氏とは別れるつもりです。あたし、ユーキさんを好きになっちゃったから」
「じゃあ、まだ別れてないんだ?」
「はい。まだ、です」
「ふうん」
 軽く頷きながら彼は軽く背をかがめて手を伸ばして、テーブル下から黒い箱を取り出した。ぽんとテーブルに置いて、そして蓋を開ける。ノートやレポート用紙くらいのサイズの革張りっぽい箱は、片側が蝶つがいの付いた跳ね上げ式の蓋になっていて、あたしからは立ち上がった蓋の表面が見えるだけで、中に何が入っているのかはわからない。彼は箱の中身に一瞬だけ視線を落とし、そしてすぐにあたしに戻した。
「あれから、彼氏と会った? セックスした?」
「ええと、その。一回だけ……」
 嘘をついても仕方ないから、本当は言いたくなかったけど素直に答える。さすがに、ついさっきしてきたとこですとは言えなかったけど。
「なるほどね。一回だけ、ね」
 溜息をつくように言いながら、彼は箱全体をくるりとあたしのほうに回してくれた。だから見えた。中身が見えちゃった。
「これ、なんだかわかる?」
「え、ええと……」
 手錠が見えた。サイズ違いの手錠が幾つかと、丸く縛ってまとめられた赤い紐。何に使うのかわからない、ハタキみたいに先がばらばらに割れた黒い棒と、それから、あれ、これって……。
 固まっているあたしに構わず、彼は箱の中からひとつをテーブルに置いてもうひとつを手に取って、あたしに向かってそれを軽く振ってみせた。
「こっちがローターでこれがバイブ。実物、見たことある?」
「え、い、いえ。ない、です……」
「だろうな」
 あたしの答えを聞くと彼はひとつ頷いて、そしておかしそうにくすりと笑った。その笑顔はどこか別人みたいで、妙に暗く澱んで見えた。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-23
2005年12月30日 (金)
『暴れるな、このっ!』
『やめて! いや、酷いっ、いや、いやあっ!』
『ほら、ちゃんと咥えろ! 気合入れてしゃぶれ!』

 目の前の大きなディスプレイに映っているのは、どこかホテルのような部屋で、一人の女の人を三人の男が犯しているビデオだった。女の人は半分裸の状態で縛られてて、男の人は全員服を着たまま、あそこだけを出していた。
 モザイクとかがかかってないから、男の人のがギンギンになってるのも、女の人のから泡立った白い液体が流れ出てるのも、全部見えちゃう。女の人は泣き叫びながら三人に殴られたり髪を引っ張られたり、身体中をいじりまわされたり、挿れられたりしていた。
 男の人のうちの一人はユーキさんだった。
 壮絶なその光景をあたしは硬直したまま見ていた。
「――つまり、俺はこういうヤツなんだよ」
 ユーキさんの言葉がどこか遠くから聞こえる。あたしはなにも考えられないまま、悲惨な映像をただじっと見続けていた。
「一応言っとくけど、これは合意だよ。秘密クラブみたいなのがあってね、そこの会員のマゾっ娘ちゃんを彼女の要望でレイプしてあげたんだ。他にもマゾ男をイジめて愉しむ女王さまや、オナニーを眺めて愉しむ人の集まりなんかもある。まあ、趣味だな。趣味」
 あんまり誇れた趣味じゃないけどね。
 そう言うと彼は低く愉しそうに笑った。
「俺は見ての通り親が金持ちだったせいでこういう世界との接点があってね。初体験は十三歳で、高校生になるくらいには普通のセックスよりこんなプレイのほうが多かった」
 くすくすと明るい笑い声を立てながら唇を歪ませると、ユーキさんはあたしを見た。
「今まで、奴隷女を飼ったことはあっても、普通の恋愛関係を持ったことはない。普通の付き合いってものがどういうのか、それもよくわからない」
 手の中で銀色に光る手錠を弄びながらそう言うと、彼は深く溜息をついた。
「だから、千紗ちゃんにもどういう態度を取っていいのか、よくわかってない。勿論、好きだけど可愛いと思ってるけど、でも俺の好きってのは――」
 言葉を切ると、彼はあたしから画面に視線を移した。女の人が縛られた手足で不自由にもがきながら、男の人に後ろから犯されていた。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま-24
2005年12月31日 (土)
『そんなにイイか、この淫乱!』
『ほら、ちゃんと吸え。顔振って口でしごけ!』
『もっと力入れて締めろ。ヤリすぎでユルいんだよ、おまえのは』

 三人分の怒号が聞こえてくる。
 映像の中のユーキさんは、女の人の髪をつかんで仰向かせて無理やり咥えさせていた。顔に腰を叩きつけるようにして激しく抜き差ししていた。酷い言葉を吐きながら、唇を歪めるように笑っていた。あとの二人も同じような残酷な笑みを浮かべながら、女の人を犯していた。
「俺は、こういうのが一番興奮するんだ。女を縛ったりなぶったりするのが好きなんだ。それは多分、相手が千紗ちゃんでも一緒だと思う」
 おかしそうにくすくすと明るく笑う。なんで、そんな笑い方するの。
「これが千紗ちゃんだったらと考えただけで勃起するよ。千紗ちゃんを縛ってめちゃめちゃに犯すところを想像して、中坊みたいに何度もマスかいて……」
 ユーキさんは、あたしを、こんなふうにしたい、の?
「――帰りなよ、千紗ちゃん。今なら帰れるよ。俺のことは忘れて、明日彼氏と仲直りすればいい。それで全部元通りだから」
 口元の笑みを消すと軽く溜息をついて、そしてユーキさんは真面目な顔をした。
「もう会わない。電話もしない。約束する、から……」
 彼は目を伏せるように、あたしから視線をそらせた。
「ごめんね。酷い目に遭わせて」
 哀しそうな顔だった。
「さあ、鞄持って。上着も忘れずにね。忘れていっても届けないからね。あと、これタクシー代とここまで来させちゃったお詫びと……」
 そう言いながら、彼は手錠を脇に置いて、テーブルの小さな引出しを開けた。そこから取り出した一万円札の何枚かの束をあたしに差し出す。その手を強く振り払って、あたしは立ち上がった。
「ユーキさんのバカっ!」
 耐えられなかった。

  -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
10回目のお言葉いただきました!
2005年12月31日 (土)
 おはようございます、にゃおです☆

 今日は大晦日です。今年もこれで終わりです。
 にゃおにとっては「プッシーキャット」を作った年です。思ってたよりもたくさんの人に読んでいただいて、たくさん「よかったよ♪」って言っていただけて、そしてたくさんお言葉をいただいた、忘れられない年になりました。
 何もかもみなさんのお陰です。ありがとうございます! 心から感謝しています!!
 そしてらいねんもどうかどうか、にゃおと「プッシーキャット☆テイル」をよろしくお願いします!!

 なんと記念すべき10回目のお言葉をいただきました。二桁です、うわーい!
 ということで、本当に本当にいつもありがとうございます、りかさま! 『正直ここまで歪んでる人とは思ってなかったです(ノ゜⊿゜)ノ』って驚いていただけて、にゃおはとっても嬉しいです♪
 ですよねー、歪んでますよねえ。イヤですねー。ユーキさんが実はこんな人だったってみなさん的にはおっけーなんでしょうか。みなさん今思いっきり引いてるんじゃないでしょうか。そう考えると心配です(T_T)
 でもこんな鬼畜系エロなノリで年末年始って……。我ながら本当にイヤですね☆ こんなことでいいのかしらとちょっと人生考えちゃいますよね!(笑)
 あと、更新はできるだけしたいなあと思っているのですが、にゃおにもご挨拶回りとかお酒の席のお付き合いとか、あと勿論ダーリンともまったりしたいなvとかも思うので、どうなるかはわかりません。でも、お正月とかはえっちホテルも割高になっちゃうしなあーって。えへv
 こんなこと言ってると、毎日えっちなことばっかり考えてるみたいでイヤだなあー(笑)

 そしてそして、いつもいつも「よかったよ♪」ボタンをおしてくださるみなさん、ありがとうございます!! 本当にうれしいです! 励みになりますー♪
 来年もまた気が向いたらぽちっと押してやってください☆

 とか言いつつ、来年の更新がどうなるか……。
 もし、こんなのが読みたい、みたいなご意見がありましたら、まあにゃおに気に入っていただけるかどうか書けるかどうかもわからないですけど、頑張ってみたいなあとおもうので、よかったら教えてください。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++