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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま-20
2005年12月26日 (月)
 場所を替えようか。俺の部屋でもいい?
 そう言われてあたしは頷いた。彼は黙って立ち上がって、あたしの鞄を持ってくれた。エスコートするようにあたしの歩く速さに併せてくれる。こういうのって彼氏なんかは絶対にしてくれない。だから一緒に歩く場合は、いつもあたしが彼氏について行った。
 ユーキさんって優しい。誰にでもそうなのかもしれないけど、あたしが特別じゃないだろうけど、でも優しい。そういうのって大切にされているようで嬉しい。
 でも、あたし、ちょっとわかった。なんとなくわかった。
 ユーキさんは、あたしが思い込んでたような、欠点のまるでない誰にでも優しい人当たりのいい完璧な人じゃない。彼にも短所も長所もあって、コンプレックスも悩みもある。人間なんだからそんなの当たり前だけど、でもあたしはわかってなかったかもしれない。彼のこと、ちゃんと見てなかったのかもしれない。
 そんなことを考えながら、何度か乗ったことのある彼の車で彼の部屋に向かった。そこはごく普通の、というにはゴージャスすぎるマンションだった。
 大理石のエントランスホールにはガラス細工の噴水があって、うちのアパートなんか丸ごと入っちゃうんじゃないかと思うくらいに広くて高い。エレベータに向かう廊下の絨毯は、ベッドの替わりになりそうなくらいにふかふかで。
「ユーキさん……ここ……」
「ん、ああ。家から大学はちょっと遠かったから、引っ越したんだ。ここで独りで暮らしてる」
 ここ、ユーキさんの部屋? 家じゃなくて、部屋?
 彼はなんでもないように軽く言うけど、これって学生の住むとこじゃないよ。大企業の社長さんとか大臣とか芸能人とか、そういうあたしなんかと住む世界の違う人たちのいるような場所だよ。
 どうしよう、もしかしてこの人って超お金持ち?
 そう言えば、今まで気にも留めなかったけど、ユーキさんの車は高級車っぽかった。今つけてる腕時計だって、なんか高価そう。そう思って見れば、服も靴も、持っている鞄だってブランド品っぽい。でかでかとロゴのついたものじゃなくて、もっとスマートでお洒落な良い物を選んで身につけてる、って感じ。
 うわ、どうしよう、どうしよう!!

  -つづく-
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