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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま 番外編2-10
2006年07月19日 (水)
「さあ、一番いいところをさわってあげるからね」
 妖しく囁きながら和真は指先から細く流れる液体を、小さいながらも赤く腫れ上がって自己主張している敏感な肉芽に落とし、そのまま軽く押さえた。まるで愛液を塗り込もうとしているかのように、指が小さく大きく素早くゆっくり、執拗に何度も円を描く。
「あっ、はうっ! んっ、あ、ああっ! ああああっ!」
 快感を得るためにだけ存在する部分を巧みにこね回され、千紗は腰を揺らして喘いだ。それでも命令通り鏡からは目をそらさず、男の指に弄ばれた自らが淫らに濡れそぼっていく様を見つめる。
「ほら、いっぱい出てきた」
 なぶるような言葉の通り、ぱっくりと口の開いたサーモンピンクがひくつき、その奥からとろりと透明の雫が流れ出てくる。人差し指がすかさずそれをすくい取り、中指と二本でクリトリスをはさむようにして強く押さえ、振動を加え始めた。粘液はぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら、あっというまに白く泡立つ。
「あああっ! あっ、ああっ、だ、だめっ! だめ、イく、イくイくうっ!」
 指先で一瞬のうちに押し上げられ、千紗は自らの脚を抱きこんだまま昇りつめた。それを確認し、和真は右手でクリトリスへの責めを続けたまま、左手を秘部の奥へと深く差し込んだ。指を突き入れ、容赦のない手つきで掻き回す。
「ひっ! いやっイく、またイくっ! イっちゃうよお、イくっ!!」
 腰を浮かせて反り返り、全体重を和真に預けて千紗はガクガクと腰を振り続ける。のどをそらせて泣き叫びながらも、和真の指に与えられる快楽を積極的に貪る。卑猥な快感に狂う千紗の姿態に、和真の歪んだ欲望が強く突き上げた。

  -つづく-
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ラブグッズ使っちゃいましたv
2006年07月19日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆

 今まで「ラブコスメでこんなの買ったのー」っていろいろと話してたにゃおですが、こればっかりはちょっと恥ずかしいかなーって思いつつ、タイミングを計ってて遅くなっちゃいました。
 なんとにゃお、[AD-IMG]スカイビーンズ買っちゃいましたーっ☆
(≧ο≦)きゃー、恥ずかしいーっ!

 ええとですね、ええと、ほら。
 中って経験積まないと感じないっていいますし、にゃおももっとダーリンとのえっちで感じたいなって思ってて、ええと、その。つまり、そういうことでエクササイズと言うか……(^_^;)
 感想としてはですね、やっぱり中よりクリバイブのほうがすっごくよくて、ついつい当初の目的を忘れて、そっちで……(^。^;)。
 だって、ピンクローターに比べると遥かにイイんですよ! なんだろ、やわらかいからぴったりフィットするのかな? 当てて強弱つけてしてると、本当にもうびっくりするくらいですよ!
 ということで、まだにゃおの中は磨かれてないんだなーってことで、これからもがんばるぞー? 

 でもスカイビーンズを買った直後に[AD-IMG]スカイドルフィン[AD-IMG]ピンクシェルの二つの新作ラブグッズが出て、実はショック受けてました☆ えへv(^_^;)

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あたしの彼はご主人さま 番外編2-11
2006年07月21日 (金)
「あ、は……ふ、う……」
 幾度も絶頂を極めた末の、虚ろなまなざしでひくひくと震える千紗の身体から濡れ光る指を抜きとると、和真は早急な仕草でベルトを外した。ジーンズのジッパーを降ろし、痛みを覚えるほどに固く勃ち上がった自らの分身を、濃グレイのボクサーブリーフから引きずり出す。
 枕元のプラスティックトレイに置かれたコンドームを手に取り、慣れた手つきでパッケージを破って取り出して自らに被せた。シーツに埋もれるように倒れた千紗の腰を抱き起こし、ひざを開かせて背後から圧し掛かかる。妖しく濡れ光る肉の綻びに先端を当て、そのまま一気に貫いた。
「あ、はうっ!」
「く、うっ……」
 千紗は身体をそらせて喘ぎ、和真は低くうめく。
「やっ、ひ……っ! き、きついよおっ」
「おまえはきついのが好きだろ?」
 三週間近くも待ちわびていた熱い刺激は男を惑わせるのには充分だった。普段は女性を焦らしその乱れる様を眺めて愉しむのが常の和真だが、その気持ちも今はない。その言葉遣いも普段の性交時と同じように、鋭く冷たくなる。
 苦痛の混じった快感にシーツをつかんで喘ぐ千紗を強く押さえつけ、和真は激しい抽挿を繰り返した。湿った音と肌同士が打ち合う音、そして千紗の切羽詰った悲鳴に近い声が部屋に響く。
「あ、も、もうダメぇっ! イく、イく!!」
 強すぎる快感に痙攣する身体を、和真はじっくりと味わった。千紗が身をくねらせるのに併せてその内部もくねり、びくびくと震えながら締め付けてくる。そのたびに腰の奥深くに溜まった熱が飛び出してこようとする。これ以上長くは持たないと考えながら、和真は息を吐いた。
「千紗……」
「は、あっ、はう?」
 快楽に融けたまなざしが鏡越しに返ってくる。ひざをついて腰だけを高く上げた獣の姿勢で男に犯されている自分の姿に、被虐心が高まった千紗の内部が、再び収縮を始めた。

  -つづく-
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あたしの彼はご主人さま 番外編2-12
2006年07月22日 (土)
「千紗、そろそろ……」
「おねがいです、ご主人さま……。千紗に、千紗にもっと……」
 和真の声が耳に入らないまま、荒い息遣いで千紗は再度の絶頂をねだった。その虚ろな瞳は鏡の中の自らの嬌態へと向けられている。熱く融けた脳に思考能力は残っていない。本能のままに快楽を求め、そして和真を求める。
「まだイきたいのか?」
 なけなしの余裕を振り絞り、和真は言葉でなぶった。
「あれだけイっといてまだ物足りないのか。この淫乱猫」
 わざと耳に息を吹きかけるように低く笑うと、女の内部がひくっと震えた。
「はい、千紗はインランです。だから、おねがいです。もっと……」
 腰を擦り付けるように左右に振り、和真を得ようと貪欲に蠢く。その姿の淫らさに、和真に残っていた理性の最後の一片が弾け跳んだ。
「よし、イかせてやる。イきまくれよ!」
 ベッドのスプリングを利用して、和真は狂ったように腰を叩きつけ始めた。こうなると技術もペース配分も関係ない。ただ求める瞬間に突き進むだけだった。十秒と持たず、千紗が陥落する。
「やっ、ひっ! イく!」
 びくんと震えた身体を引き寄せ、和真はさらに叩き込んだ。快楽の余波を愉しむ余裕もなく、千紗は二度三度と打ち上げられる。
「あ、ああっ! だめ、ああっ!!」
 千紗のひざがガクガクと痙攣した。足首が反り上がり、力の入ったふくらはぎに細い筋肉の線が浮き上がる。無意識に前方へ逃げようとする身体を押さえつけ、和真は手首をつかんで引き寄せた。腰を突き出すのに併せて強く腕を引き、女の身体の中をこすり上げる。
「もうダメ、もう許して! ひっ、イくイくイく!」
「遠慮するな、イき狂え!」
 そういう和真もギリギリだった。歯を食いしばり、溢れそうな限界ラインに必死で留まり続ける。いつ決壊するかわからない。
「ああああっ! あ、ひっ! あああっ!!」
「う、くっ、うおっ!」
 言葉にならない悲鳴を上げながら、千紗の内部が和真に絡み付いてくる。そのうねりに巻き込まれるように、和真は熱く締め付ける千紗の最奥に欲望を吐き出した。

  -つづく-
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ぷるぷるえっちな唇欲しいよねv
2006年07月22日 (土)
 おはようございます、にゃおです☆
 なんかここ数日「スカイビーンズ」って検索ワードが多くって、みんな情報探してるんだなあってしみじみ思いました。
 [AD-IMG]スカイビーンズのことが知りたいのなら、にゃお一人の経験談よりラブコスメさんのサイト内に[AD-IMG]ラブコスメ体験談ってページがありますよーとも思うのですが…。
 あ、でもにゃおも買いそびれた[AD-IMG]スカイドルフィン[AD-IMG]ピンクシェルの情報って聞きたいですもんね。それもできればとっても個人的な言葉を。そういうものかな?
 でももしかしたら、女の子ってすごく気になるのにやっぱりおもちゃで一人エッチなんて…って思ってるのかなあ?って、ちょっと思いました。
 うん、それは勿論わかるんですけど、だからちょっとにゃおも言いにくかったですけど、でも、うん。他人の目とか気にして悩むのなんて意味ないよね。だって、誰のために生きてるの?ってにゃおは思うのですよ。他人は誰もにゃおの人生の責任なんて取ってくれないよ! だからって何をしてもいいってことじゃないけど、でもこれだけプライベートなことで『世間体』とか、意味ないよねっ☆
 おんなのこだってえっちしたいときはしたいし、どうせなら気持ちいいエッチしたいよねv そのためのエクササイズもヘンなストレスを溜め込まないことも、イイ女の条件だよっ♪おんなのコとして頑張って生きて行くのに勇気は大切だよね☆自分のことだからね、自分で決めよっ☆
 にゃおはいつもそう思ってます。
 みなさんもそう思ってくださると、とっても嬉しいなv


 さてさて。ということで、にゃお超オススメvのヌレヌレに期間限定品が出てるのですよ。
 7月まで限定の[AD-IMG]シトラスキッスと夏季限定の[AD-IMG]ヌレヌレ・トロピカルキッス。どっちも大好評なんですけど、なんとそれがヌレヌレ・シトラスキッス&トロピカルキッス二本セットとして発売中なんですっ!(受け付け終わりました)受付は7/24(月)午後14時までという超期間限定!
 これは最初はラブコスメのメルマガ限定商品だったのですが、あまりの人気に全体公開することにしたということです。すごいですねー☆
 にゃおも早速注文しました。だってちょうど[AD-IMG]スウィートキッスがなくなっちゃったんですもん。まだ買い置きが一本あるし、[AD-IMG]フレッシュキッスもまだ残ってるからギリギリでいいかなってのんびり構えてて、逆にラッキーvv

 いつも「よかったよ♪」やブログランキングへの一票ありがとうございます。とにかくえっちに!を目的に書いた番外編2ももうそろそろ終わりです。愉しんでいただけましたでしょうか?
 また気が向いたらぽちっと押してやってくださいなv
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あたしの彼はご主人さま 番外編2-終話
2006年07月23日 (日)
「ね、機嫌直して。本当にごめんって」
「……ふん」
 ソファに座って、ホテルのロゴの入ったバスタオルで乱暴に濡れ髪をこすっていた千紗は、和真の言葉にぷいとそっぽを向いた。五度目の詫びをあっさり蹴られ、和真はまだ水滴の残った髪へと手をやり、ボリボリと掻きながら部屋の隅へと視線を走らせる。その先には簡易のハンガーラックがあった。そこには先ほどまで千紗が身にまとっていた浴衣がかけられている。
「また、新しいの買ってあげ――」
「あたしは、あれが気に入ってたの!」
 叩きつけるように返ってきた言葉に、和真は思わず天を仰いだ。
 ちょっと、やりすぎたか。
 一時間近く続いた陵辱の末、新品だった筈の浴衣は有り得ないほどの無数の皺と濡れた跡でドロドロに汚れていた。薄いピンクで描かれた可憐な桜には、卑猥な粘液が糊のようにこびりついている。
「ごめん。本当にごめん。俺が悪かった。ちゃんとクリーニングしてくるから」
 タオル地のバスローブを着た和真はぱちんと手のひらを合わせると、神棚に向かうような神妙な顔で頭を下げた。その様子をちらりと横目で見て、そして千紗は仕方ないなと呟く。どっちにしても許すしかないのだと、千紗にもわかっている。
 だって、好きなんだもん。何をされても、好きなんだもん。
 曖昧な笑みを浮かべた千紗に、和真が安堵の息をついた。首にかけていたタオルで髪を拭きながら壁際のラックに手を伸ばし、中のファイルを一つ抜き取る。
「じゃあ、食事にしよう。なにがいい?」
 テーブルに階下のイタリアンレストランのメニュをいそいそと並べると、和真はにっこりと笑いかけた。どちらかと言うと大食気味な千紗にこの攻撃は効果的だということは、和真もよくわかっている。現に千紗の顔から不機嫌の影は消えていた。小首を傾げながらページをめくる様は、まるでおもちゃを選ぶ子どもだ。目が輝いている。
 こういうところわかりやすくて、やっぱりちょっと、可愛い。
 和真は笑い出したくなるのを堪えると千紗の隣に腰を降ろし、バスタオル越しの細い肩を抱き寄せた。

  -おわり-
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「あたしの彼は」番外編2終わりましたー☆
2006年07月23日 (日)
 おはようございます、にゃおです☆
 ということで終わりました「あたしの彼はご主人さま」番外編2。とにかく『浴衣でえっち!』を目的で書いたので、ストーリィ性は殆どないんですけど…まあ、こういうのもあり、みたいな感じで☆
 三人称でエッチシーンを書くのは、今まで一人称とはやっぱりちょっと違う雰囲気とか出せたかなあって思います。心理的なものより情景描写がメインになってくるので、千紗ちゃんが何をされちゃってるのかとか、そういうのが今までよりリアルだなあって。実際に鏡の前とかでされちゃうとすごく恥ずかしいでしょうけど、でもこういうプレイも楽しそうですよね!ってきゃーっ☆って感じですけど♪

 ともあれ、にゃおもイロイロと愉しんで書いた番外編です。
 みなさんにもイロイロとv愉しんでいただけると嬉しいなあって思いますv これからもどうぞよろしくお願いしますvv
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お言葉いただきましたv
2006年07月24日 (月)
 おはようございます、にゃおです☆
 雨が降り続いてますよね。みなさんのところは大丈夫ですか? にゃおのお友だちや親戚の住むところなんかも危ないかも、とか思うとドキドキします。雨は降ってもらわないと困るけど、でも降りすぎも困りますよね…。

 一昨日注文した、今日午後二時まで限定販売の『ヌレヌレ・シトラスキッス&トロピカルキッス二本セット』(販売終了しました)が早くも昨日届いて、それでちょうどいいんで[AD-IMG]トロピカルキッス塗ってダーリンと逢ってきましたv 普段はダーリンお気に入りvの[AD-IMG]スウィートキッスが多いのでダーリンがちょっと気になったらしくて「いつものと違う?」って訊かれたんですけど。でも「ちょっと甘くてイイ感じ」って気に入ってくれたみたいですv 残念ながらエッチはしなかったんですけどね…(^∇^;)
 うん、トロピカルキッス結構イイです。[AD-IMG]シトラスキッスはまだ開けてないんですけど、こっちも期待♪


 さてさて、お言葉いただきましたー! 
『結城さん・・結局はご主人様モードになってしまうんですね。 ちょっと残念な気持ちもあり、でもうれしい気持ちもあります。』
 いつもありがとうございますっ、寿さん! とっても嬉しいですv
 ええとですねー、ユーキさんがご主人さまになっちゃうかどうかは最初全然決めてなくって、流れに任せちゃおって思ってたのですね。そしたらユーキさんが勝手にそうなっちゃって、「ああ、やっぱり…」とも思ったのですけれど。うーんと、やっぱり三週間ぶりだし、千紗ちゃん浴衣だし、ユーキさん余裕無かったのかなあ?
 残念だったと言われると、ちょっとゴメンナサイって気分です。でも嬉しくもあるってことなので、アリかな? うん、アリだといいなあー。
 どうでしょう?

 そしていつも「よかったよ♪」の一言ありがとうございますv 本当に本当に嬉しいですv FC2ブログランキングへの一票も嬉しいです☆
 この先、何を書こうかな、どうしようかなってずーっと考えてるんですけど、まだもうちょっとまとまってなくって…。うーん、またご意見とかあったら聞かせてくださいな☆
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サイトに「あたしの彼は」番外編2UPしました☆
2006年07月26日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆
 なんかちょっとずつ雨の量が減ってきて天気がよくなってきて、暑くなってきたかな、もうそろそろ夏かなって感じですよね。暑いのはちょっと大変だけど、でもなんとなくホッとします。やっぱり夏は暑くないとね☆

 さてさて、サイトのほうに「あたしの彼は」番外編2をUPしましたー!
 今回は今までよりも加筆修正率がどーんとアップしているので、比べてみるのもおもしろいかも?(^-^)
 サイト版 プッシーキャットテイル
 番外編 一話から(直通)

 今回は実は、あんまり反応がよくなかったので、やっぱりもっとらぶらぶな雰囲気とかそういう描写とか入れるべきだったのかなあ、えっちなだけの短編なんて面白くなかったのかなあ、なんてにゃおは反省中です。三人称ってイマイチだったかなー、やっぱりみなさん一人称のほうが好きなのかなー(^^;)
 まあ、これはこれってことで。うん。勉強になりました。

 いつも「よかったよ♪」や「FC2グログランキング」へのぽちっとありがとうございます☆にゃおの糧です☆ 新作、頑張って書こうって思いますので、よかったらまた押してやってくださいなv
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お言葉いただきましたv
2006年07月28日 (金)
 おはようございます、にゃおです☆
 夏っぽい天気になってよかったーって言いつつ、でもいきなり訪れた夏の暑さに昨日はどろーって融けてました。とか言っても、殆どクーラーの効いた場所にいたんですけどね(^-^)
 屋外での夏バイトしてる友だちがちょっと心配です☆


 さてさて、お言葉いただきましたーv
『面白かったです! 個人的には三人称のほうが読みやすくて好みです。』
 あ、これはこないだのにゃおの「イマイチだったかな」発言へのご意見ですね。うん、そう仰ってくださってとっても嬉しいですvありがとうございますvv
 そっかあ、三人称のほうが好きって人もいるんだー。じゃあこの先はどっちもありってことで、いいでしょうか?

 新作は幾つか考えてるんですけど…今日中に少しだけでも形にしたいなあって思ってるんですけど…。えーと、あ、あんまり期待せずに、のんびり待ってくださると、嬉しいです…(^-^;)

 いつも「よかったよ♪」やFC2ブログランキングへの一票ありがとうございますv にゃおが早く書けるように一緒に祈っててクダサイ…(^ο^;)…
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花を召しませ-1
2006年07月29日 (土)
「さっき、俺のこと、見てたでしょ?」
 耳元に囁く声と、強い力。長い腕が背中からまるで蛇のように巻きついてくる。両手ごと抱きしめられて身動きすることもできない。
「え、ちょ、ちょっと。ええ?」
「ね。俺のこと、見てたんでしょ?」
 少しかすれたその声も、わたしを見おろす少年の面影が残った悪戯っぽい目も、そして優しく歪んだ口元も。
「ち、ちがうわよっ。あれは……あなたを見てたんじゃなくって!」
「嘘ばっか」
 厭味なくすくす笑いが耳をくすぐる。それと同時にぎゅっと抱きしめられて、一瞬息が詰まった。
「あなたは俺をずっと見てた。気付かないとでも思った?」
「放してっ、放してってば!」
「だって、俺もあなたを見てたもの」
 その言葉に思わず身体が止まる。それを見計らったように、彼の大きな手のひらがあごをつかんだ。軽く吹きかけられる吐息にかすかに混じるタバコのにおい。
「や、やだ……ダメ」
「うん、俺もダメ。もう我慢できない」
 笑みを含んだその声が、やわらかく唇に触れた。


 初めてここにきたのは、一ヶ月と少し前のことだった。割と派手に遊んでいる友人からの電話で、学生の頃から常連だった店の人が独立したから、お祝い替わりに顔を出してって頼まれたとかで、だから一緒に行かないかと誘われた。
 久し振りの夜遊びに少しドキドキしながら向かった先は、ダンスフロアがメインの、いわゆるクラブだった。実はクラブに行ったのはこのときが初めてで、音とカクテルライトの洪水にどうしていいかわからなくなって壁に張り付いていたわたしに話し掛けてくれたのが彼だった。
 長髪の茶髪、茶肌にピアス。派手な服と変に馴れ馴れしい口調と、身体中にくっついたアクセサリー。店員も客もそんな感じの人ばっかりの中で、彼は一人だけ異彩を放っていた。
 短めの黒髪、白い肌。真っ白のぴしっと糊の効いたシャツと、穏やかな口調。バーカウンター内で見せる、二十歳そこそこだとはとても思えない落ち着いた雰囲気と、どこか幼く見える笑顔のギャップが不思議な感じで。瓶を手に取る仕草がなんだがちょっとカッコよくて、カクテルを混ぜる指先がきれいで、タバコを咥えるときの伏せた目が少し憂いを含んでて、グラスを洗っているときの横顔がちょっとよくて、注文を受けたときの頷く笑顔がドキッと来る感じで。だから踊りはそれほど好きじゃないのに、二度、三度と通ったのかも。
 その彼が今、わたしの背後にいて、そしてわたしを抱きしめている。
 これはいったい……なにがどうなっているの?

  -つづく-
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花を召しませ-2
2006年07月31日 (月)
 軽く重ねられたキスは一度唇を離すごとに、少しずつ少しずつ深くなる。いつのまにかわたしは、真正面から向かい合うように抱きしめられていた。
「ダメ、こんなとこで」
 唇が離れた瞬間に引き寄せた腕で彼の胸を押した。右手のひらに当たる固いものは、タバコの箱だと思う。強く押すとやわらかく潰れて行く感じがする。
「こんなとこじゃなければいいの? 誘ったらついてきてくれる?」
 低く小さく押さえられた、楽しそうな笑い声。
「そりゃないよね。美雪さん堅いもんね。俺なんか相手してくんないでしょ」
「だからって、こんなとこで……」
 こんなところ。お店のトイレ。
 トイレと言ってもドアを開ければ個室が五つ並んでいるフロアのトイレとは違って、こっちはちょっと広めの洗面台のついた完全個室タイプ。それでもバースペースはフロアに比べるとお客さんの数が段違いに少ないから、ニ室しかなくてもこっちのほうが空いている。ここの場所にトイレがあるのを知らない人もいるらしい。そりゃ、クラブなんて踊りに来るところだと思うから、お酒を飲みに来るところじゃないから、当たり前なのかもしれないけど。
 でもその至極当然の抗議には楽しそうな低い笑い声が返ってきた。どうやら彼は、私の言葉なんて聞き入れるつもりはないらしい。
「美雪さん、前に来た日がいつだか覚えてる?」
「前、に……?」
 訊き返した瞬間にまたもや唇を奪われた。そのまま深く舌を差し込まれる。
 無理やりされてるキスなのに、その相手が彼だと思うと抵抗できない。隙間から入り込んだ舌がぬるぬると歯の裏をなぞって、タバコのにおいのする苦い唾液を流し込んだ。
「どうせ覚えてないんでしょ。俺は覚えてるのに。ずっと待ってたのに」
 恨みがましい言葉が明るく囁かれる。そのまま耳たぶを軽く咥えられて身体がびくっと震えた。

  -つづく-
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