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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ-70
2006年11月23日 (木)
「えっ?」
 彼の手の中にあったのは、タバコの箱によく似たものだった。ポップな書体で書かれた『フィット感抜群』という文字が、電灯を映し込んだようにきらりと光る。
「こんどー……む……?」
 ぼんやりと同じ言葉を繰り返した。どうしてそんなものがここにと思いかけて、自分の中から出てきた答えに顔が熱くなる。頬を手で押さえて天井を眺めるようにして、彼と彼の手の中のものから視線をそらした。
「全く、あの人はいったい何を考えて……」
 曖昧な顔を続けたまま、シズくんはわたしの隣にやや乱暴にどさりと腰を降ろした。ブツブツ言いながらも手の中の箱に視線を注いでいる。
「あ、じゃあ有理の言ってた『その下の毛布』って……?」
「見てみる? なんとなく検討つくけど」
 溜息をつきながら立ち上がると、彼はソファの下部内蔵の引き出しを開けた。つられるように立ち上がり、彼の行動を見つめる。
 予想通りというべきか予想以上というべきか、引き出しの中にはきちんと畳まれた数枚のタオルとシーツ、枕のようなクッション、やわらかそうな毛布、そして数個のボックスティッシュが並んでいた。これはどう見ても男女の蜜事の必需品で、その、つまり。
「ホントに、何考えてんだあの人たちは。店だぞ、ここ」
 深い溜息をついて苦笑いを浮かべてガリガリと頭を掻いて、けれど彼はなぜか大きく頷いた。
「ま、いっか。せっかくの好意だし、使わせてもらおうかな」
「えっ?」
 けれど、わたしの疑問には反応もせず、彼はシーツを引っ張り出した。背もたれを一旦強く引き上げてから倒して、全面をフラットにする。その上にシーツを掛ける。片手での作業はひどくやりずらそうだったけれどさすがに手伝うことはできなくて、わたしは彼の行動を黙って見おろしていた。
「さて、と」
 丁寧にシーツをソファに被せてしわを伸ばすと、シーツの上からぽんぽんとソファを叩いて満足そうに一つ頷いて、そして彼は立ち上がった。顔の角度を少し変えただけで彼の視線はわたしを真正面から捕らえる。妖しげな光を浮かべたその瞳は。
「ね、美雪さん」

  -つづく-
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お言葉頂きました☆
2006年11月23日 (木)
 おはようございます、にゃおです。お腹がすきました……(^^;)
 なんで秋ってこうなんでしょうねえ。お腹はすくし、眠いし。うー。
 ってだらけていたら、ダーリンに「にゃおはいつだって眠い眠いって言ってるじゃない』って笑われました。
 うー、確かに、そうですね!だって、にゃお十四時間寝たことだってあるんですよ、すごいでしょーっ☆赤ちゃんかってみんなに笑われましたっ☆

 さてさて、お言葉いただきましたー
『えっちいだけの話が読みたいのならエロサイトにいけばいいと思いますし!?』
 あ、うーん、そう、かな?そうなのかな?
 プッシーキャット起こした当初は「とにかくえっちく!」を意識していたので、今から思えば「あたしの彼は」第一部が一番えっちいんですよね。場面も多いですし。そのあとからどんどん恋愛小説化というか、ストーリィ優先になってきて、エッチシーンは減ってきてるような気もします。どっちがいいのかと思うと、どっちがとも言えないのですけれど…
 でも、にゃおも自分が好きな話を好きに書いて、ある意味妄想を垂れ流しているようなものなので、それをみなさんが楽しみにしてくださったり感想を教えてくださったり、とても楽しいですし、励みになりますし。
 みなさんには感謝しているのですよ☆本当にありがとうございます!
 これからもできれば長ーく書き続けたいなって思っているので、どうぞ気長に付き合ってやってくださいな♪

『遠回しも嫌いじゃないですよ』
 ありがとうございますっ!
 もっと気楽にえっちに楽しく…と書き始めたときには思っていたはずなのに、美雪さんの真面目な性格がどうもこう、いまひとつ明るくはならなくって、焦ってたのですよ。
 でも、はい。これからも焦らずのんびり頑張ります♪

『結構そのジレジレを楽しんでいましたよ♪ 』
 あうー、ありがとうございますっ!
 ジレジレとか意識してたわけじゃないんですが、結果的にこうなってしまって。でもそれも楽しんでいただけてたのはとっても嬉しいです
(>_<。)
 ラストがようやく見えてきたカンジで、なので今までよりはお話も進むようになりました。はい、頑張りますっ!
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花を召しませ-71
2006年11月24日 (金)
「な、なに?」
 ゆっくりと伸びてくる左手に、逃げることも拒絶することもできない。後ずさりすることさえできないまま抱き寄せられて、彼の胸の中に包み込まれる。
「ねえ、美雪さん?」
 わたしを片手で抱きしめたまま、彼はベッドへと様変わりしたソファへゆっくりと腰を降ろした。広く開いたひざのあいだに座らされる。二人分の体重を受けたスプリングがかすかな音を立てて軋んだ。
「だから、なによ」
 抱き寄せていた手がのどへと移る。触れるか触れないかのギリギリを保った手が、まるで重力に逆らっているかのように、ゆっくりとあごへと昇って行く。
「さっき、有理さんが言ってたこと、ホント?」
「なに、が?」
 わずかに力の入った指先で簡単に上を向かされてしまう。口元に淡い笑みが浮いたと同時に、深い闇色の瞳が細まった。
「だから、こんな俺でもいいって、それ、ホント?」
 それは、初めて見るまなざしだった。まるで捕食される直前の昆虫になったような、奇妙な寒気が背筋に走る。それは不愉快ではなかったけれど、その余りの得体の知れない感覚に恐怖する。どう反応していいのかわからない。
「あ……」
「ね、答えて。美雪さんの声で、本当のことを教えて」
 耳に触れる唇と濡れた舌。後ろから回ってきた手がカットソーの裾から入り込んだ。おへその周囲をゆっくりと円を描くようになぞられてビクンと震えてしまう。
「俺のこと、キライ? それともキライじゃない? なんでこんな時間にきてくれたの? 有理さんが言ってたことって全部そうなの? 美雪さん、そう思ってくれてるの? それとも――」
「や……あ……っ……す、すき、シズくん好き……あっ」
 耳をやわらかく噛まれて舌を擦り付けられて、背筋がゾクゾクした。逃げかけた身体を押さえた手が包帯に包まれているという事実に抵抗できなくなる。それ以上動くことすらできなくなる。
「だったら、だったらなんで……電話に出てくれなかったの?」
 耳の窪みへと入り込んできた舌が、ざわりと大きな音を立てた。捕らえた餌を弄ぶような、聴覚までも彼に犯されるような感覚に、甘い眩暈がした。

  -つづく-
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花を召しませ-72
2006年11月25日 (土)
「そんな……。だって、わたし。わたし、あのとき……」
「あのとき、なに?」
 優しい口調でわたしを責めながらゆっくりと肌を上がってきた彼の手は、ブラのラインを撫でた。抱き寄せるようにするりと背後に回って、そしていとも簡単にホックを外す。緩んだ胸元に入り込んだ手のひらがいやらしい動きで這い回る。その指先にどうしようもなく感じてしまう。
「俺がこの三日間、どんな気持ちだったか――」
「あっ……、や、ぁっ」
 きゅっと乳首をつままれてのどをそらした。
「必死の思いで掛けた電話は無視され続けるし、ホントにもう、いっそ死んだ方がましだと何度も思った」
「ごめん、なさい」
 食べられるのじゃないかと思うような、噛み付くようなキス。流し込まれる苦い唾液にむせそうになったけれど、彼は許してくれなかった。
「好きなんだ。本当に好きなんだ。美雪さんがいないと、俺はもう」
 けれど、今にも泣きそうな表情とはうらはらに、その指先は冷静にわたしを弄んだ。つまんだ乳首を引っ張って痛みを与えたあと、軽く押さえてくりくりと小さな円を描く。指先でねじるようにつねりながら指の腹をこすり付けられる。自分が感じていることさえ信じられないような心地よさに思考の根がトロトロと溶けて行く。あのとき飲み込めなかったとげも一緒に融けて行く。
「や、あ……、はぁ……っ」
「美雪さん」
 低く囁く声と同時に、目の前を薄いピンクが覆った。再び視界が現われたときにはなぜか、わたしの腕は動かなくなっていた。その状態で彼に圧し掛かられて、背中からシーツへ倒れこんでしまう。
「あ、ちょ、ちょっと、やっ!」
 カットソーの全面が引っ張り上げられ頭を抜けて背後に回っていた。両腕は肩から後ろ向きに固定されてしまっている。襟ぐりが広かったのが災いしたのだろう、それはまるで後ろ手に縛られてしまったかのようで、自分の身体が自分の自由にならない。
「これやだ! こんなの、やだっ!」

  -つづく-
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花を召しませ-73
2006年11月27日 (月)
 けれどわたしの訴えにも、彼は穏やかに微笑むだけだった。その余裕が憎らしい。
「暴れられると対応できないからさ、手だけだから」
「でも。だって、こんなの……っ!」
「ごめんね。今、右手使えないからさ、許して」
 なのに、笑顔で『許して』だなんて、ずるい。そんなことを言われたら、絶対に許してしまうに決まっているのに。そんなの、わかりきっているのに。
「そんなにひどいことする気はないから安心して」
 そう言う問題じゃないのに。
「ごめんね、美雪さん。大好きだよ」
 すでにホックが外されていたブラが、肩紐の付け根を外すことで身体から簡単に抜き取られてしまう。手馴れたその仕草に唇を噛んだ。これではまるでレイプのようだと、そうも思ったけれど、それでも。
「美雪さん……」
 吐きかけられる吐息と、ぬるりと触れる熱い舌。すりつけるように舐められて腰が揺れる。身体に力が入った瞬間、両腕に巻きついた布地がきしりと音を立てた。服が伸びちゃうかもなんて、そんなことを考えている場合じゃないけれど。
「ほら、乳首勃ってきた」
「や……ぁ、んっ」
 強く吸い上げられた一瞬の痛みに、けれど甘い声が漏れてしまう。手が使えないわたしにできるのは、前半分だけが露出した上半身をイモムシのようにくねらせることだけだった。
「あっ……あ、あ……や、だぁっ」
 お腹を撫でていた手が少し下がって、ジーンズのウェストが軽く引っ張られる。ベルトが外されてボタンとジッパーが降ろされて、そのわずかに開いた空間に手が入り込んできた。
「やっぱ左手だとやりにくいな」
 悔しそうに彼はそう言うけれど、少なくともわたしの右手よりは器用だと思う。わたしならきっと、ほとんど何もできないだろう。

  -つづく-
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花を召しませ-74
2006年11月28日 (火)
 避ける暇もなく、探るような指先がショーツの上からある一部を押さえた。その意味するところに思わず身悶えたけれど、それはわずかに肩を揺らすだけの動きで、彼への抵抗にすらならなかった。それに何より、その程度のことで彼がわたしを許してくれるわけがなかった。
「や、ん、んんっ」
 上下に左右に、そして円を描くように、薄い布越しの指先が微妙な振動を与え続ける。そうされれば自分がどうなるのか、それはもう知っていた。ずっと前にわかっていた。じっくりと時間をかけて、彼に教えられた。
「やっぱり、美雪さんって感じやすいね。もう濡れてきてる」
「や……シズくん、やだぁ……っ!」
 けれど、強く押し付けられた瞬間に彼の指はぬるりと滑る。埋もれるようにその部分に入り込む。布の内側でじゅっと自分が溢れるのがわかった。言葉でどんなに否定しても否定しきれない、原始的な快感。
「ほら、もうこんなに」
「あっ、やっ……はあっ、あ、くうう……っ!」
 わたしの反応に彼は楽しそうに低く笑いながら、先程までよりも大きな動きをそこへ加え始めた。耐え切れない声と一緒に自分がどんどん潤って行くのがわかる。先へ先へ、その先へ。身体が勝手に加速して行く。
「あ、はぁっ……ああっ! ん、くぅっ」
 肩を揺らしてのどをそらして、ふとももを擦り合せるように身悶えて、そして喘ぐ。これほどまでに簡単に彼の思い通りになってしまう自分が悔しい。悔しい、のに。
「じゃあ、直接さわるね」
「あっ! や、あっ」
 指先で簡単に重く濡れそぼった布を避けると、その隙間に入り込んできた。すっかり熱くなってしまったそこに彼の指は少し冷たくて、それだけでもぶるりと身体を震わせてしまう。
「ほら、ぐちゃぐちゃ」
 わたしの羞恥を煽るためなのか、わざとのように激しい音を立てて彼はそこを掻き回した。彼の意地の悪い行為には涙が出そうだけれど、それでも楽しそうな声が告げることは事実だから、反論することもできない。わたしは今確かに感じていて、しかも彼の意地の悪いやりかたに更に身体を熱くしている。その、違えようもない事実。

  -つづく-
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花を召しませ-75
2006年11月29日 (水)
「や、あっ……ぁ……っ!」
 自分の服で両腕を拘束されて抵抗もできず、彼に圧し掛かられて責められる。愛の行為というには少し屈折した、今まで知ることのなかったこの状況に混乱してはいたけれど、でも、本当は。
 それでも本当は、この状況をすでに受け入れていた。
「あっ! も、もう……もう、いやぁっ!」
 内側から突き上げてきたその感覚に全身を震わせながら彼へ懇願するけれど、一方でわたしの願いが聞き入れられたことがこれまでただの一度もなかったという事実も認識していた。まるで無邪気に遊んでいる子どもに向けるような温かい笑顔を浮かべたまま、彼はわたしを卑猥な快楽の沼に突き落として、狂うように溺れる様を見て楽しむ。
「もうダメ! お願い、もうダメっ許してっ!!」
 それでも請うてしまうのは、わたしに残った理性がもたらす羞恥か、彼の前で狂ってしまうことへの恐怖か。それとも、彼にその許可を得るためなのか――。
 自分の行き着いた思考に身震いした。彼に教えられた行為で身体の純潔は失っていても、それでも自分の本質は何も変わっていないのだと思っていた。ずっと、そう思っていた。なのに。
「ん、いいよ。イって。いやらしい声上げてイって」
 最後の堰が溢れてきそうになっているのがわかる。彼の優しい卑猥な囁きがそれを後押しする。
「やっ! やだやだぁっ! いやあっ」
「我慢しないでいいよ。気持ちいいって認めたほうがずっと気持ちいいよ」
 肌に吐きかけられる息が乱れていることに安心する。それはなぜだろう。自分だけが溺れているのではないと、そう感じるからだろうか。彼もこのふしだらな行為に興奮しているだと、そう思うからだろうか。
「ほら、言ってみて。『イく』って言ってみて」
「や、やだぁっ! あ、く……!」
 どんなに抵抗してもしきれない。嵐の海に巻き込まれた小舟のように、理性がもみくちゃにされて、壊れる。壊れて行く。壊されてしまう。ならば、いっそ。
「もうイく? イっちゃう?」
「や、ぁ……っ! あっ……ぃ、イく、イっちゃ……ううっ!」
 大声で叫んでいるのか聞き取れないほどの小声なのか、それさえわからなかった。光に撃たれたように世界が白く染まって、永遠のような一瞬に思考が吹き飛んで、そして。
 そして、全てが崩れ落ちた。

  -つづく-
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お言葉頂きましたv
2006年11月29日 (水)
 おはようございます、にゃおです☆

 こないだ言ってたお気にvのパン屋さんに段々と新しいメニュが増えてきてて、なんだか嬉しいのです。クリームチーズ系のデニッシュパイが美味しくて幸せです。大好きv
(>v<)

 さてさて、お言葉いただきましたv
『こんにちわ(●ノω`●)久しぶりのえっちカもですね♪これカらも頑張ってください!!』
 はい、ありがとうございますv 待っていてくださってたのかな?って思うと嬉しいですーっ!!
 前にアンケートで頂いていたご意見であった「シズくんって今のところ隠してるけど実はちょっとS系?」っていうのを、ちょっとだけちょーっとだけ入れてみましたvユーキさんほどじゃないけど、男の人ってそういうところがあったりしますよね。
 にゃおのダーリンもそういうところ、ちょっとあります
(≧ー≦)
 
 いつも「よかったよ♪」や一言メッセージ、コメント、ありがとうございますv頂くたびに「あ、今日も書かなくっちゃ!」って思います。にゃおの書く糧なのですvv
 「花を召しませ」ももうすぐ終わりです。最後までお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いします♪
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