2ntブログ
R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
スポンサーサイト
--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
マスカレイド2-113
2010年10月23日 (土)
「どうしよう……」
 なんだか居ても立ってもいられなくて、あたしは無意味にウロウロとソファの周りを裸足で歩き回った。
 多分あたしは、藤元先生を好きになってきてる。もしかしたら、もうだいぶん前から好きだったのかもしれない。もともと藤元先生のことはキライじゃなかったし、担任に決まったときにはちょっとラッキーって思ったくらいだし。まぁそのときは、こんな関係になっちゃうとは夢にも思ってなかったわけだけど。
「うおりゃっ!」
 誰もいないのをいいことに、子どもみたいにベッドにダイビングする。ごろごろとシーツを転がると身体に巻いたバスタオルがほどけていく。胸元を両手で押さえながら転がっていって、枕にぽふっと顔をうずめた。こっちの枕がさっきまで藤元先生が使ってたほうみたい。ちょっとタバコのにおいがする。
「でも、ホントに、まさかよねー」
 藤元先生との二人っきりの時間は、佐上先生との時間よりも長かった。お昼にお弁当を買ってもらって勉強を教えてもらって、ときどきはえっちもしたりして。自分じゃ気がつかなかっただけで、ゆっくりゆっくり好きになってたのかもしれない。好きになってって言っても、順番をつけたら佐上先生のほうがずーっと好きなんだけど。
「それはちょっと、仕方ないもんね」
 佐上先生が好きだった。あたしのことが好きなわけじゃなくてもそんなに優しくなくても、それでもよかった。抱かれるだけで嬉しかった。そんな日がいつまでも続くことだけを願っていた。今だってホントは、藤元先生とじゃなくって、佐上先生と一緒にいたい。抱かれたい。抱かれたい、けど。
「でも、ね……」
 でもそれは、もうムリなんだってわかってる。
 大学生になっちゃうことが決まったあたしは、もう佐上先生の好みのタイプじゃなくなってしまった。もう二度と佐上先生には抱かれない。話しかけることも、近寄ることさえできない。なんにもなかった頃みたいになんにも知らなかった頃みたいに、あたしと佐上先生を繋ぐものはもう全部消えてしまった。改めて考えると、人生を投げ捨てたいくらいの衝動に駆られそうになるけど、でも哀しんでてもなにも変わらない。誰も助けてくれない。助けて欲しいなら、顔を上げて目を開けて、手が届くところまでは自分で出てこなきゃ。バカみたいに必死に、助けてくれようとしてる人はいるんだし。

 -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
名乗ってもいいけど表には出さないでと言うかたは名前をカッコで閉じてください→例(にゃお)