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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(2) -7
2006年02月11日 (土)
「お母さんが俺のこと気付いてるってんなら、逆にチャンスじゃない? ちゃんと認めてもらえたら、もらえたらだけどね、そしたらこれからは堂々とデートできるし。――まあさすがに、泊まりとかは許してもらえないだろうけど」
 一度、一緒に眠ってみたいんだけどね。
 笑いながら手を伸ばしてくると、ユーキさんはあたしの肩を抱き寄せて、そして頬に軽く唇を押し付けた。あたしは俯いたまま黙って頷くのが精一杯だった。やだ、もう。せっかくのココアがしょっぱくなっちゃいそう。
 頬からゆっくりと昇ってきた唇が目元にキスをしてくれた。分厚い舌がまぶたをなぞるようにてろっと舐めて、そして軽く吸い上げる。理由もなにも聞かずに涙を拭き取ってくれる。
「千紗ちゃん」
 低く囁くような声にそっと顔を上げた。あたしを見る、細まった目が熱っぽい。
「もう一回、セックスしようか」
 ちょっとかすれた響きは、ユーキさんがその気になってるときのくせみたいなものだと、あたしはもう知っている。返事する時間もくれないままにあごに指先をかけて、あたしをソファの背に押し付けるようにユーキさんが覆い被さってきた。有無を言わせずにキスしようとする。バスタオル越しに触れる、ユーキさんのその部分が熱くて硬い。
 こういう強引なところも、実は、結構好き。
「え、あ、でも……」
「――でも?」
 唇まであと十センチの位置でユーキさんの顔が止まる。
「ええと、縛らないで欲しいの。――今だけ」
「普通に?」
「うん。普通に」
 普通に。ご主人さまと奴隷じゃなくて、普通の恋人同士みたいに。
 別に、いつものやりかたがイヤなわけじゃないけれど、でもそういう気分のときだってある。たまには優しく抱いて欲しい。伝わったのか伝わってないのかはわからないけれど、でもユーキさんは口元を緩めるようにふっと笑った。笑ってくれた。
「わかった。いいよ、千紗ちゃん」
 アイシテル。
 音もなく動く唇。その言葉に泣きそうになる。

  -つづく-
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