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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-114
2010年01月25日 (月)
 とは言え、間抜けを装いまったくわかっていないふりを通してはいるが、数々の行為を手伝った自分も道義的倫理的責任は問われるだろう。そこは殊勝な態度で応じ、だまされて手伝わされていた誠に申し訳ないと、深く頭を下げるしかない。噂の切れ者甥っ子殿にどこまで演技が通じるかは疑問もあるが、自ら動いた跡はできる限り消している。証拠が少なければ知らぬ存ぜぬで押し切ることもできるだろう。ギリギリ灰色決着に持ち込むことは可能かもしれない。全く知らなかったと言い張るには深入りしすぎているのは事実だが、スリルがあるからこそゲームは面白いものだ。悪役の楽しさは実際にやってみなければわからない。
 ――そう、面白かった。
 ちょっとした情報にさえ高値が付く現実に当初は驚き慌てもしたが、次第にどこまで値が釣りあがるのかどこが一番出すのかと予想を立てて遊ぶようになった。当たることもあれば外れることもある。知的快楽と言えるほど真っ当ではなかったが、楽しすぎて手が引けなくなった。ネタが少なくなれば自ら探して回った。その頃には株に群がるハイエナが欲しがる餌か否かの区別はつくようになっていた。ヤツらが目の色を変えて食いついてくる様子に笑いが止まらなかった。そのせいで逃げ時を間違えたような気がする。
 ――けど、アンタと心中するつもりはないよ。
 確かに、入社時に口を利いてもらった。顔も名前も知らないほど遠い親戚の面倒を見てくれた課長には深く感謝しているが、それらの恩義はすでに何倍にもして返している。泥舟から逃げるのは本能と言うものだ。責められる筋合いはない。
 ――問題はこの女、だな。
 快楽の名残にあえぎ震えるやわらかな肌を抱きしめたまま、高瀬はゆっくりとシーツに倒れ込んだ。全身を覆う心地よい気だるさに目を閉じながらも、無意識に肌をまさぐり乳首をつまみ、クリトリスに蜜を塗りつける。そのたび律儀に反応する身体がいとおしくなる。
 ――こんなにも手放したくなくなるとは、思わなかった……。

 -つづく-
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