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2010年01月20日 (水)
やっぱり、怖いおんな、だ。
奥へ奥へと引き込まれる底なし沼のような締め付けに逆らい、高瀬は必死で抜き差しを繰り返した。歯を食いしばり肩を揺らして腰を叩きつける。突き上げるたび引き抜くたび理香は快感に身体をくねらせて嬌声を上げ、けれどそれ以上の快楽を高瀬に与える。
――嘘だろ、もう、マズ……っ!
全てを持っていかれそうな快感にくらりと回る意識の中、自らへの最後通告のようなつぶやきとほぼ同時に理香の内部がぐにゅりと揺れた。
「い……あ、あぁぁ……っ!」
いっそう高く理香が声をあげるのと同時に、高瀬を咥えこんだ秘唇が隙間からぶちゅっと潮を吹いた。熱い蜜をたたえた洞が生き物のようにぐにゃぐにゃと高瀬に絡みつく。茎を絞りながらくびれをざわざわとなぞり、先端に吸い付き、溝に沿ってちゅぱちゅぱと舐め上げる。
「う、あぁ……っ!」
潮を吹く瞬間の理香の蠢きをまともに受けた高瀬の理性の糸がぶつりと途切れる。許容量を超えた快感に目の前が暗くなる。熱くぬめった粘膜の攻撃に耐え切れず、高瀬は腰を震わせ天を仰ぎ、三度目の悦楽を享受した。
最初に声をかけた時の反応と、その後あっさりランチについてきたことからしても、子どものような顔をした元部下は今の上司が何をやっているのか、そして今がどういう状況にあるのか、その辺りの事情を全く知らないのだろう。例の役員秘書に犯罪まがいの手出しまで頼んできたとは、課長も相当追い詰められたと見える。高瀬は内心でそう踏んでいた。
羽振りだけは昔と変わらないが、金のなる木は枯れつつある。新任役員殿は赴任後、数日と経たないうちに社内の使途不明金の行き先を把握したらしい。関係者の口止めも社内ファイルの偽装も消去も、時間稼ぎにさえならなかったと言うわけだ。証拠隠滅の手際は決して悪くなかった。あちらが一枚も二枚も上手だっただけだ。切れ者の噂は本当だったと言うわけだ。
『社長の甥だかMBAだか知らんが、何も知らん若造がえらそうに!』
焦りを隠そうともしない怒鳴り声に思わず漏れた苦笑は、うつむくふりでごまかした。本気でそう思っているのなら逆恨みもいいところだ。会社に対して起こした背信行為に個人的欲望以上の理由はなかっただろうと、言えるものなら面と向かって言ってやりたい。
-つづく-
奥へ奥へと引き込まれる底なし沼のような締め付けに逆らい、高瀬は必死で抜き差しを繰り返した。歯を食いしばり肩を揺らして腰を叩きつける。突き上げるたび引き抜くたび理香は快感に身体をくねらせて嬌声を上げ、けれどそれ以上の快楽を高瀬に与える。
――嘘だろ、もう、マズ……っ!
全てを持っていかれそうな快感にくらりと回る意識の中、自らへの最後通告のようなつぶやきとほぼ同時に理香の内部がぐにゅりと揺れた。
「い……あ、あぁぁ……っ!」
いっそう高く理香が声をあげるのと同時に、高瀬を咥えこんだ秘唇が隙間からぶちゅっと潮を吹いた。熱い蜜をたたえた洞が生き物のようにぐにゃぐにゃと高瀬に絡みつく。茎を絞りながらくびれをざわざわとなぞり、先端に吸い付き、溝に沿ってちゅぱちゅぱと舐め上げる。
「う、あぁ……っ!」
潮を吹く瞬間の理香の蠢きをまともに受けた高瀬の理性の糸がぶつりと途切れる。許容量を超えた快感に目の前が暗くなる。熱くぬめった粘膜の攻撃に耐え切れず、高瀬は腰を震わせ天を仰ぎ、三度目の悦楽を享受した。
最初に声をかけた時の反応と、その後あっさりランチについてきたことからしても、子どものような顔をした元部下は今の上司が何をやっているのか、そして今がどういう状況にあるのか、その辺りの事情を全く知らないのだろう。例の役員秘書に犯罪まがいの手出しまで頼んできたとは、課長も相当追い詰められたと見える。高瀬は内心でそう踏んでいた。
羽振りだけは昔と変わらないが、金のなる木は枯れつつある。新任役員殿は赴任後、数日と経たないうちに社内の使途不明金の行き先を把握したらしい。関係者の口止めも社内ファイルの偽装も消去も、時間稼ぎにさえならなかったと言うわけだ。証拠隠滅の手際は決して悪くなかった。あちらが一枚も二枚も上手だっただけだ。切れ者の噂は本当だったと言うわけだ。
『社長の甥だかMBAだか知らんが、何も知らん若造がえらそうに!』
焦りを隠そうともしない怒鳴り声に思わず漏れた苦笑は、うつむくふりでごまかした。本気でそう思っているのなら逆恨みもいいところだ。会社に対して起こした背信行為に個人的欲望以上の理由はなかっただろうと、言えるものなら面と向かって言ってやりたい。
-つづく-
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