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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-36
2009年05月23日 (土)
「飲むか?」
 普段は論外として、えっちのさいちゅうもクールな雰囲気を崩さない先生の態度がやわらかくなる瞬間がある。それはえっちが終わったあと。
 終わったといってもホントに終わって帰る直前とかはキスくらいはしてくれるけど、それほど優しいわけでもないから、二回目するまでのちょっとした休憩時間のあいだが、って表現のほうがより正しいかも。もう帰っちゃうつもりだったら、さっさと乱れた服を直してエンジンを掛けちゃうと思う。
 先生があたしを必要とするのは女子高生としてのあたしであって、素のあたし自身じゃない。だから制服を着ていないときは見向きもしてくれない。藤元先生は佐上先生を女子高生フェチでロリコンだって言ってたけど、もしかしたらホントにそうなのかも。変態さんなのかも。それがわかっていても、お茶のペットボトルを軽く振って見せる素敵な笑みに、頭の中にぽわんと熱が生まれる。
「あ、はい。飲みます」
 頷いて手を差し出したけれど、それよりも早く先生はペットボトルに口をつけた。えっと思う暇もなく抱き寄せられて唇を塞がれる。ぴったりと合わさった唇のあいだから冷たいお茶が流れ込む。
「ん、ん……」
 あたしの一番好きな、はとむぎに玄米に緑茶にプーアル茶に、えーと、あとなんだっけ、なんかそういうのがたくさん入ってるお茶が先生の唇からゆっくり流れ込んでくる。それにあわせて一口ずつゆっくり飲み込む。四口目は体温っぽくぬるくなって、しかもちょっとトロッとしてて、先生以外の人からなら絶対に飲めないような味だったけど。
「おいしかったぁ」
「そうか」
 すうっと離れる唇を見つめながら言うと、先生は頷きながらくしゃっと頭を撫でてくれる。なんだかホントに愛されているような気分になってしまう。
「センセ、これ、あたしが一番好きなお茶。知ってた?」
「いいや」
「なーんだ」
 偶然かってぷうっと頬を膨らませたあたしに、先生はちょっと苦笑しながら指先で髪を梳いてくれた。白くて細い指が、ちょっともつれてたあたしの髪のあいだにすうっと入ってくる。職員室で自分の席に座ってるときのクールで物憂げな表情も、えっちのときの背筋がゾクゾクするような表情も、こういうときの穏やかな笑顔も、全部好き。

 -つづく-
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