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2009年05月30日 (土)
あたしがこんなに想っててても、先生はそうじゃない。あたしのことをそんなふうに見てくれてない。先生は好きに遊べるオモチャとしてあたしを求めてくれるだけ。
ネガティブだとわかってはいても、でもどうしても考えてしまう。後ろ向きの自分の考えに唇を尖らせながら、先生の少し乱れたシャツの胸に頬っぺたをくっつけた。薄い布越しの先生の体温と耳に響く心音にそっと目を閉じる。
イマドキじゃないダサイのが先生は好きだから、スカート丈を短くしたらダメ。お化粧も茶髪もダメで、巻き髪なんて論外。あり得ないとは思うけど、もしも急に胸がおっきくなったりしたら、先生の好みじゃなくなっちゃうから絶対にダメ。
だからきっと、卒業する前にえっちな関係は終わっちゃう。女子高生じゃなくなったあたしを先生は捨てる。それはもう、始まったときみたいに嘘みたいに鮮やかにあっさりと背中を向ける。それがわかっていても、あたしは今の位置から動くことができない。
もしかしたら、今までにもあたしみたいなコがいるのかも。佐上先生の秘密のペットになって、そして高校卒業と同時に終わって、でもそのコたちもみんなきっと佐上先生が大好きだから、誰にも言わずに黙って、永遠に黙って。
――だったらせめて、もっと早く、先生とえっちしたかったな。
「ね、せんせ」
「どうした」
――今年、卒業しなきゃなんない、なんて。
「ね、もう一回、して?」
上を向いて唇を尖らせてキスをねだるように言うと、先生はふっと目を細めてからゆっくりと顔を下ろしてきた。すうっと伸びた鼻梁にかかる前髪があたしの目元に当たる。目を閉じたのが合図だったかのように、先生のやわらかな唇があたしにふれる。
「ん、……んっ」
舌先があたしの下唇の淵をすうっとなぞる。そのままするりと内側に入り込んでくる。歯の付け根を舌先でちろちろとくすぐって、そして舌を絡ませてくる。
さっきのは、もう一口飲ませてって意味だったんだけど、な。
頭の片隅で苦笑しながら、でも先生のキスを受け入れる。
だって、違うなんて言えない。やめてなんて言えない。お茶なんかより先生が欲しい。先生に愛されたい。
もっと。もっともっと、もっと……っ。
先生の背中に手を回してぎゅっと抱きついて、キスを受け入れる。熱く脈打つ先生を受け入れる――。
-つづく-
ネガティブだとわかってはいても、でもどうしても考えてしまう。後ろ向きの自分の考えに唇を尖らせながら、先生の少し乱れたシャツの胸に頬っぺたをくっつけた。薄い布越しの先生の体温と耳に響く心音にそっと目を閉じる。
イマドキじゃないダサイのが先生は好きだから、スカート丈を短くしたらダメ。お化粧も茶髪もダメで、巻き髪なんて論外。あり得ないとは思うけど、もしも急に胸がおっきくなったりしたら、先生の好みじゃなくなっちゃうから絶対にダメ。
だからきっと、卒業する前にえっちな関係は終わっちゃう。女子高生じゃなくなったあたしを先生は捨てる。それはもう、始まったときみたいに嘘みたいに鮮やかにあっさりと背中を向ける。それがわかっていても、あたしは今の位置から動くことができない。
もしかしたら、今までにもあたしみたいなコがいるのかも。佐上先生の秘密のペットになって、そして高校卒業と同時に終わって、でもそのコたちもみんなきっと佐上先生が大好きだから、誰にも言わずに黙って、永遠に黙って。
――だったらせめて、もっと早く、先生とえっちしたかったな。
「ね、せんせ」
「どうした」
――今年、卒業しなきゃなんない、なんて。
「ね、もう一回、して?」
上を向いて唇を尖らせてキスをねだるように言うと、先生はふっと目を細めてからゆっくりと顔を下ろしてきた。すうっと伸びた鼻梁にかかる前髪があたしの目元に当たる。目を閉じたのが合図だったかのように、先生のやわらかな唇があたしにふれる。
「ん、……んっ」
舌先があたしの下唇の淵をすうっとなぞる。そのままするりと内側に入り込んでくる。歯の付け根を舌先でちろちろとくすぐって、そして舌を絡ませてくる。
さっきのは、もう一口飲ませてって意味だったんだけど、な。
頭の片隅で苦笑しながら、でも先生のキスを受け入れる。
だって、違うなんて言えない。やめてなんて言えない。お茶なんかより先生が欲しい。先生に愛されたい。
もっと。もっともっと、もっと……っ。
先生の背中に手を回してぎゅっと抱きついて、キスを受け入れる。熱く脈打つ先生を受け入れる――。
-つづく-
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