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2008年08月20日 (水)
「んっ、んっ、んっんんん……っ!」
まるでそこにもう一つ心臓があるかのように、頭の中がどくどくと鳴る。息ができなくなる。身体の中心がきゅうっと力が入るのがわかる。ダメだと思えば思うほど加速して行く。
あ、もう……ダメ!
留まれないという事実に覚悟してきゅうっと目を瞑った、その瞬間。
「ふ、く……うぅ?」
あとちょっと、と言うところで彼の手が止まった。押し当てられていた強い振動も一緒に止まる。残響だけを残してすうっと指が引き抜かれる。当然のことながら、全ての快感が遠のいて行く。見えかけていた快感の頂点が奪われた直後の焦げるような喪失感に、彼を振り仰いでしまう。
「また一人でイこうとしてたでしょ、まったくもう……」
楽しそうに細まったまなざしでわざとらしく溜息をつくと、彼は見せつけるように右手をかざした。さっきまでわたしを弄んでいた中指と人差し指がぬらぬらと光っていた。そのところどころが白く泡立っているのが、信じられないほどに卑猥だった。そむけようとした顔もあごをつかむようにして引き戻される。ぬるりと頬に塗りつけられる感触がどんなに恥ずかしくても唇を噛むことさえできない。
「いつのまに美雪さんってこんなになっちゃったかなぁ」
自分がそうさせたくせに、まるで全てがわたしの責任であるかのようにくすくす笑いながら、彼は左手でそっとショーツを撫でた。きゅっとパンストをつまみ、そのまま強く引っ張った。
「んんっ?」
乱暴に引きちぎられたパンストが大きな音を立てて弾けるように一気に破れ、蜘蛛の巣のように複雑な模様を頼りなく肌に描く。先ほどすでに一部に穴が開けられているとは言え、勢いよく腕を振るう彼の様子はいつも穏やかな彼らしくない。衝動的とも見えるその行動に、先ほどまでとは違う意味で身体がびくりと震えた。
「そんな怯えた顔しないでよ。だって、仕方ないでしょ」
くくっと低く笑うと、彼は湿った指先でそっとわたしの頬を撫でた。
「破んないと脱がせらんないんだから。美雪さんこのままで我慢できるの?」
ふとももに張り付いたナイロン糸の残骸をざらりと撫でながら、彼は頬をゆがめるように笑った。
-つづく-
まるでそこにもう一つ心臓があるかのように、頭の中がどくどくと鳴る。息ができなくなる。身体の中心がきゅうっと力が入るのがわかる。ダメだと思えば思うほど加速して行く。
あ、もう……ダメ!
留まれないという事実に覚悟してきゅうっと目を瞑った、その瞬間。
「ふ、く……うぅ?」
あとちょっと、と言うところで彼の手が止まった。押し当てられていた強い振動も一緒に止まる。残響だけを残してすうっと指が引き抜かれる。当然のことながら、全ての快感が遠のいて行く。見えかけていた快感の頂点が奪われた直後の焦げるような喪失感に、彼を振り仰いでしまう。
「また一人でイこうとしてたでしょ、まったくもう……」
楽しそうに細まったまなざしでわざとらしく溜息をつくと、彼は見せつけるように右手をかざした。さっきまでわたしを弄んでいた中指と人差し指がぬらぬらと光っていた。そのところどころが白く泡立っているのが、信じられないほどに卑猥だった。そむけようとした顔もあごをつかむようにして引き戻される。ぬるりと頬に塗りつけられる感触がどんなに恥ずかしくても唇を噛むことさえできない。
「いつのまに美雪さんってこんなになっちゃったかなぁ」
自分がそうさせたくせに、まるで全てがわたしの責任であるかのようにくすくす笑いながら、彼は左手でそっとショーツを撫でた。きゅっとパンストをつまみ、そのまま強く引っ張った。
「んんっ?」
乱暴に引きちぎられたパンストが大きな音を立てて弾けるように一気に破れ、蜘蛛の巣のように複雑な模様を頼りなく肌に描く。先ほどすでに一部に穴が開けられているとは言え、勢いよく腕を振るう彼の様子はいつも穏やかな彼らしくない。衝動的とも見えるその行動に、先ほどまでとは違う意味で身体がびくりと震えた。
「そんな怯えた顔しないでよ。だって、仕方ないでしょ」
くくっと低く笑うと、彼は湿った指先でそっとわたしの頬を撫でた。
「破んないと脱がせらんないんだから。美雪さんこのままで我慢できるの?」
ふとももに張り付いたナイロン糸の残骸をざらりと撫でながら、彼は頬をゆがめるように笑った。
-つづく-
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