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2008年08月15日 (金)
「ホント、気持ちよさそうな顔しちゃって」
大きく開かされた太ももを撫でていた手が、あっと思う暇もなくするりとショーツの脇から入り込んだ。ふれた指先がゆっくりとそこを縦になぞる。やわらかなゼリーがぐちゅぐちゅと潰れながら絡み付いてくるような感覚が耐えられないほどに気持ちいい。蕩けそうな感覚に腰が跳ねるようにびくんと震えてしまい、強く引っ張られた紐が小さな軋みを手首に伝える。
「んんんんっ」
「あ、ダメだよ、暴れちゃ」
痛みに眉をひそめたわたしに慌てた声を向けると、彼はわたしを弄んでいたショーツの中の手を引いた。後ろ手に縛られた手首を優しい手つきで撫でる。
「一応遊びはつくってあるけどさ、ムチャするとスジを痛めるからね」
だったら、ほどいて!
そんなわたしの心からの叫びなど聞こえるはずもない。彼は子どもをなだめるように「よしよし」と頭を撫で、再び右手をショーツの中へと滑り込ませた。指先を軽く沈めるようにしながら熱く潤んだそこを、上から下まで何度も何度も往復する。
「もうここはぐっちゃぐちゃだね」
彼の言葉通り、男性を受け入れるための女としての器官は、先ほどまでの行為ですでに充分すぎるほどに潤み熱を持ってしまっていた。今や遅しと彼自身を待ちわびているのが自分でもわかる。指先を軽く差し込まれると待ってましたとばかりにその指を受け入れる。深く差し込まれるとぐちゅりと音を立てて内側に溜まったものがこぼれ落ちてくる。もっと欲しいと貪欲に飲み込もうとする。
「ほおら、気持ちいい気持ちいい」
「ん、くぅっ! ふっ、くっ、んんんっ!」
じゅぷじゅぷと卑猥な音を立てて指を抜き差しされながら、今は今だけは、声を封じられていることをありがたいと思った。
これほどまでに意地悪く弄ばれながら、それでも感じてしまっている。これほどまでに感じてしまっている。もしもわたしの全てが自由であったのなら、今の自分がどう感じているのかを言葉で表してしまっていたかもしれない。そしてもっとして欲しいとねだってしまっていたかもしれない。
縛られ全身を弄ばれ、快楽を得る女。更なる快楽を望む女。自分がそんな女であるとは思いたくない。彼にそんな姿を見られたくない。彼にだけは、そんな女だとは思われたくない。
――なのに。
-つづく-
大きく開かされた太ももを撫でていた手が、あっと思う暇もなくするりとショーツの脇から入り込んだ。ふれた指先がゆっくりとそこを縦になぞる。やわらかなゼリーがぐちゅぐちゅと潰れながら絡み付いてくるような感覚が耐えられないほどに気持ちいい。蕩けそうな感覚に腰が跳ねるようにびくんと震えてしまい、強く引っ張られた紐が小さな軋みを手首に伝える。
「んんんんっ」
「あ、ダメだよ、暴れちゃ」
痛みに眉をひそめたわたしに慌てた声を向けると、彼はわたしを弄んでいたショーツの中の手を引いた。後ろ手に縛られた手首を優しい手つきで撫でる。
「一応遊びはつくってあるけどさ、ムチャするとスジを痛めるからね」
だったら、ほどいて!
そんなわたしの心からの叫びなど聞こえるはずもない。彼は子どもをなだめるように「よしよし」と頭を撫で、再び右手をショーツの中へと滑り込ませた。指先を軽く沈めるようにしながら熱く潤んだそこを、上から下まで何度も何度も往復する。
「もうここはぐっちゃぐちゃだね」
彼の言葉通り、男性を受け入れるための女としての器官は、先ほどまでの行為ですでに充分すぎるほどに潤み熱を持ってしまっていた。今や遅しと彼自身を待ちわびているのが自分でもわかる。指先を軽く差し込まれると待ってましたとばかりにその指を受け入れる。深く差し込まれるとぐちゅりと音を立てて内側に溜まったものがこぼれ落ちてくる。もっと欲しいと貪欲に飲み込もうとする。
「ほおら、気持ちいい気持ちいい」
「ん、くぅっ! ふっ、くっ、んんんっ!」
じゅぷじゅぷと卑猥な音を立てて指を抜き差しされながら、今は今だけは、声を封じられていることをありがたいと思った。
これほどまでに意地悪く弄ばれながら、それでも感じてしまっている。これほどまでに感じてしまっている。もしもわたしの全てが自由であったのなら、今の自分がどう感じているのかを言葉で表してしまっていたかもしれない。そしてもっとして欲しいとねだってしまっていたかもしれない。
縛られ全身を弄ばれ、快楽を得る女。更なる快楽を望む女。自分がそんな女であるとは思いたくない。彼にそんな姿を見られたくない。彼にだけは、そんな女だとは思われたくない。
――なのに。
-つづく-
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