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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-6
2008年01月11日 (金)
「誰に、言ってるんだ。春奈チャン?」
 からかうような口調だけはそのままに、担任の先生の仮面の下から鋭いまなざしが表れる。
 右手の割り箸をテーブルの上に置くと、先生はゆっくり首を回すようにしてあたしを見た。目付きとはうらはらの、笑みを残した口元に背中を冷たいものが這う。手首からひじまでの短い産毛がふわーっと立ち上がって、その下の肌が細かな水玉模様を浮き上がらせる。
「やっ、違う! 違うのっ!」
 反射的に身を引いても、座っていたパイプ椅子の背もたれにがたんとぶつかるだけ。先生の手の届く範囲から逃げようと、そろそろと腰を上げかけた瞬間、先生は椅子を蹴り飛ばす勢いで一気に立ち上がった。
「ごっ、ごめんなさいっ!」
 椅子の背が床を殴る鈍い音と同時に伸びてきた腕をかわそうとして振り回した両手は、逆につかまれた。暴れる暇もなく両手首を左手一本で鷲づかみにされて身動きが取れなくなる。ぎゅうっと骨を締め付けてくる太い指先にその痛みに、捉えられてしまった感覚に、恐怖とそれ以外の感情が沸き上がってきてしまう。縛られたり腕をつかまれたり押さえつけられたり痛い思いをしたそのあとに、気持ちいいことが待っていると、あたしの身体が覚えてしまってるから。
「やっ、センセ……」
 肩をねじるようにして逃げようとするあたしを、優しいとは言いがたい力で先生の太い腕が抱き寄せる。あごを握り潰そうとしているみたいな指先に押されて首が折れそうな角度で上を向けさせられる。十五センチと離れていないところから黒い瞳に真っ直ぐ見つめられて動けなくなる。
「センセ……?」
 変だなって思う。おかしいって思う。あたしが好きなのは佐上先生なのに、どうしてあたしは藤元先生に抱きしめられてるんだろう。どうして逃げようとしないんだろう。
「春奈」
 聞こえるか聞こえないかギリギリの声で先生があたしの名前を呟く。あたしを見る目がゆっくりと細まって、そして軽く触れるだけのキスが降りてくる。あたしも目を閉じて先生のキスを受ける。
「春奈」
 目の前で動く唇。囁く声。あたしの名前。佐上先生は絶対に呼んでくれない、あたしの名前。
「せん、せ……」
 怖いくらい真面目な表情のまま、藤元先生はブラウスのボタン外した。次いで胸元のリボンをむしり取って、どこかへぽいと投げ捨てた。隙間から入り込んできた大きな手のひらが、何かを確かめるようにそっとお腹を撫でまわす。
「やっ、あ……」
 お腹なんて感じる場所じゃないと思うのに、でもあたしの身体は期待に震えてしまう。胸とあそこがじわじわと熱くなってきて、早くさわって欲しいと訴えてくる。

 -つづく-
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コメント
この記事へのコメント
 
はじめまして。
あけましておめでとうございます。
去年から読ませてもらってます。俺様的な人物、いいですねぇ。シズくんみたいなヒトも♪
これからも頑張ってください!!
2008/01/13(Sun) 18:18 | URL  | かのん #-[ 編集]
 
はじめまして、かのんさん。
コメントとっても嬉しいですv-238
そして、返信が遅くなってしまってごめんなさいっ!本当にごめんなさいですっ!v-406

俺様タイプお好きですか。にゃおもですv
でも、優しい人も好きなのですよね。やっぱり大切にされるのって幸せだし♪そういう意味ではシズくんって完璧かもって思います。

ちょっと更新は遅れ気味なのですが、にゃおなりにこれからも頑張ります。どうぞよろしくお願いします☆
2008/01/19(Sat) 11:31 | URL  | にゃお #-[ 編集]
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名乗ってもいいけど表には出さないでと言うかたは名前をカッコで閉じてください→例(にゃお)