2ntブログ
R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
スポンサーサイト
--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
マスカレイド-26
2007年10月19日 (金)
 ロストバージンが痛いとは常識のように言われているし、みんなでそんな話になったときにも当然のようにその話題は出た。
 チカちゃんが『今まで経験したことのある痛さを軽くオーバー』と軽く言って、経験者はそんなもんねと頷いた。あたしを含む未経験者が顔を引きつらせたあとも彼女らはおもしろがるように、とにかく早く終わってくれることだけ考えていた、出血が止まらなくて焦った、終わってからも痛くて真っ直ぐ歩けなかった、次の日になってもまだお腹が痛かったと競うように怖い話を並べて、それでもそのうち慣れてよくなってくるもんよと、にっこり笑った。好きな人のことを思えばギリギリ我慢できる痛みなのだと言われれば、そんなもんなのかなと思った。
 怖いからっていつまでも処女というのも恥ずかしいけど、相手が誰でもいいってわけじゃ絶対にない。天地がひっくり返ったってあるわけないけど、でも佐上先生だったらいいのにな、なんて夢見るように考えたことがあるのも事実だから、なんでこうなったのかはよくわからないけど、先生に抱かれるのなら多少のことは我慢できると思っていた。実際ここに至るまでは想像していたよりもずっと気持ちよかったし。でも。
「や……や、め……くる、し……」
 身体の奥をむりやり広げるような、内臓に棒を突き刺されているようなその感覚は、痛いなんて言葉じゃおさまらない。抵抗しようにも最初から手は身体の下敷きで、上半身は藤元先生が両足は佐上先生が押さえ込んでいてほとんど動かない。その状態でどんなに頑張っても男の人の力に勝てるわけがなくて、だからじりじりと佐上先生があたしの中に降りてくる。
「おねが、い、やっ、め……」
「芝口、力を抜け」
「や、むり……」
 痛みを耐えようとしてるのに、痛いまま力が抜けるわけがない。
「仕方ないな」
 歯を食いしばるってうーうー唸るあたしの頬に軽くキスをすると、佐上先生はふいと顔を上げた。
「武志、クスリもう一個」
「追加するかぁ?」
「ムリに突っ込んで裂けたりしたら可哀想だろ」
 そりゃそうだ、なんて頷く藤元先生がゴソゴソと周囲を探る音が少ししてから、頭の上を何かが通った。それは、お弁当によく付いているソースやしょうゆの入った小さなタレの容器によく似たもの。涙でゆがみかけた視界に映ったのは一瞬だったけど、中身が白っぽいことだけはわかった。

 -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
名乗ってもいいけど表には出さないでと言うかたは名前をカッコで閉じてください→例(にゃお)