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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-66
2007年08月11日 (土)
「え……」
 思わず上げそうになった不満の声をムリヤリ飲み込むと、理香は軽く腰を上げて身を避けた。ソファの背と理香のあいだに挟まれていた亮治が隙間から抜け出す。不服げなまなざしで見上げてくる理香に低く笑いながら襟元を直した。
「なんだ、おまえが言ったことだぞ。途中で止めたことがそんなにつまらないか」
「つ、つまらなくなんかっ」
 からかうような亮治の言葉に頬を赤らめると、理香はぷいとそっぽを向いた。かえってわかりやすい反応に亮治の笑みに卑猥な色が混じる。
「そう拗ねるな。すぐに終わらせてくる。三十分ほど待っていてくれ」
 甘い響きを耳元に囁きかけながら理香の髪を撫でる。俯いた理香の下唇がわずかに尖るのを確認してから、そのあごへと指をかけた。恥ずかしそうに目を伏せる理香の様子に含み笑いをすると背を丸めてしゃがみ込み、薄く開いた唇を奪う。
「ただし」
 にやりと笑うと、亮治は上着の内ポケットに手を入れた。戻ってきた指が握っていたものを見て理香が不思議そうにぱちぱちとまばたきをする。そこにあったのは、今亮治がつけているものとは印象の違う、黒っぽいネクタイだった。意味がわからず首を傾げる理香に亮治がにやりと笑った。
「両手を後ろで組め」
「なんで?」
「おまえがオナって一人で満足してしまわないように、だ」
「な……っ」
 思いがけない言葉に一瞬抵抗が遅れた理香を、亮治は簡単にカウチに転がした。
「やだっ! そんなことしないっ」
「残念だが、その言葉は信用できない」
 じたばたともがく身体を片手で押さえつけると、亮治は細い腕を腰の後ろで組ませた。交差した手首にネクタイを巻きつけ素早く固定していく。亮治の意図を汲み取った理香は必死で暴れたが、慣れた手はあっというまに小さな結び目を作った。
「大丈夫だ。スーツの上からだからな、跡は残らない」
「そんなこと気にしてるんじゃないの! お願いだからほどいてっ」
 組み伏せられた体勢でイヤイヤと首を振り肩を揺らす理香の身体を仰向けに反転させながら亮治はわずかに苦笑した。
「そう暴れるな。ムリに動くとスジを傷めるぞ」
「だったら、ほどいてよぉ」
 泣き声に近くなった言葉に、亮治が眉をひそめた。
「そんなにイヤか?」
「だって……」
 横向きにカウチソファに寝転んだままの眉を寄せる困惑した表情に、亮治は優しい笑みを向けた。後頭部でまとめられていた理香の髪をコンコルドタイプの髪留めを外して解き、少しだけクセのある細い髪を指先でゆっくりと梳く。
「理香は昔から頭撫でられるの好きだよな」
「ん……」
 子どものようにこくりと頷く理香の表情に覆い被さるように身を伏せ、亮治は鳥がついばむようなキスを何度も繰り返した。
「三十分だけだ。我慢してくれ」
 請うような亮治のまなざしに、理香は思わず頷いた。

 -つづく-
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