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2006年01月11日 (水)
それは流行り風邪のようなもので、一度その身体を抱けば熱も下がる。
だからいつものように熱心に口説いた。ホテルに連れ込むのに成功したときは、今回も巧く行ったと、内心でほくそえんでいた。バカな小娘だと嘲笑っていた。
それがいつのまにか俺は夢中で抱いていた。つまみ食いのつもりが溺れていた。今までの女たちとは違う。そう気付いたときには手遅れだった。もう引き返せなかった。
自分の性癖がばれるのが怖かった。向けられた真っ直ぐな好意が怖くて、ならばいっそ嫌われてしまえばいいと思った。軽蔑して逃げて行けばいい。それで俺も完全に諦めることができる。捨て鉢にそう考えた。
けれど、彼女はそんな俺を受け入れてくれた。
放さない。
-つづく-
だからいつものように熱心に口説いた。ホテルに連れ込むのに成功したときは、今回も巧く行ったと、内心でほくそえんでいた。バカな小娘だと嘲笑っていた。
それがいつのまにか俺は夢中で抱いていた。つまみ食いのつもりが溺れていた。今までの女たちとは違う。そう気付いたときには手遅れだった。もう引き返せなかった。
自分の性癖がばれるのが怖かった。向けられた真っ直ぐな好意が怖くて、ならばいっそ嫌われてしまえばいいと思った。軽蔑して逃げて行けばいい。それで俺も完全に諦めることができる。捨て鉢にそう考えた。
けれど、彼女はそんな俺を受け入れてくれた。
放さない。
-つづく-
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