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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-16
2007年03月14日 (水)
「えーと、なにが?」
「一番最初に、マネージャーにあなたの写真を見せてもらったときに思ったんです。可愛い人だなって」
「えー……、えー、えーと……?」
 状況が飲み込めず落ち着きなくまばたきを繰り返す理香とは対照的に、達也の態度は先ほどまでと全く変わらない。
「実際に会ってみて、想像していたよりも小柄で、そして想像していたよりもずっと可愛くて驚いたくらいなんです。だから、あなたとこれから毎日一緒だと思うと、私はとても嬉しいです」
「あ、えーと……。それは、どーも」
 驚くほどストレートな褒め言葉に、理香は曖昧な笑みを浮かべながら半歩だけ達也から離れた。
 理香は取り立てて美人と言うわけではない。癖の強いネコっ毛と頬の丸い童顔と、そして標準より十センチ近くも低い身長とボリュームの足りない身体のせいか、高校生と間違われることさえある。褒められるときは『きれい』ではなく『可愛い』と言われるのがお決まりだった。子どもっぽい顔と丸みの足りない自分の身体にコンプレックスはあったものの、どちらかというとのんびり屋の理香は神経質に言葉の裏をさぐるタイプではなく、褒め言葉は褒め言葉として素直に受け取っていた。それでも、ほぼ初対面の異性とエレベータ内で二人っきりという状況下では、戸惑いがある。
 なんか、ちょっと意外だけど。
 長身巨躯で体育会系な達也の外見は、どちらかというと口下手そうな印象がある。だが先ほどの、言われた方が気恥ずかしくなるほどの真っ直ぐな褒め言葉は、明らかに言い慣れたものだった。
 ナンパとかしてるのかな、この人。あんまりそういうタイプには見えないけど。
 内心で首をかしげながらも、それでもやはり褒められるのは悪い気はしない。無意識に髪を直しながら理香は隣へ立つ達也をちらりと見上げた。理香の視線を真正面から受けた達也がにっこりと笑う。
「あ、勿論、あなたとマネージャーの関係は聞いています。恋人同士なんでしょう? だから私の入る隙間なんてないかもしれないですけれど――」
「誰が誰と、恋人よっ!」

 -つづく-
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