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2007年02月10日 (土)
ところどころ欠けてはいるけれど、勿論覚えている部分もある。記憶に残っている自分の言動を思うと、それ以外のところで自分が何をしたのか言ったのか、考えるのもおそろしい。彼はわたしの嬌態を全て覚えているのだろうか。これから先もずっと忘れないのだろうか。そう考えると、身震いするような恐怖が起こってくるけれど。
「――ね。もう一回、しよ?」
それでも、彼に低く囁かれると拒絶できない。簡単に抱き起こされて、深く唇を塞がれる。指先で簡単にシーツが解かれる。大きな手のひらに肌を辿られただけで全身に甘い戦慄が走った。
「でも、もう二回したって、さっき……」
「ん、そうなんだけどさ。ね、あと一回だけ。もう一回だけ」
子どものように『一回だけ』を繰り返しながら、彼は覆い被さってきた。先ほどの快楽の名残を繊細な指遣いでゆっくりなぞりながらキスを繰り返す。その刺激に内側からこぼれてきてしまう。
「やっ、ん……シズ……くん」
どんなに抵抗しても、彼の動きに反応してしまう。流されてしまう。
彼はきっと、全てがわかっているのだろう。だから強引にするのだろう。その事実に唇を噛んでも、触れる肌に滑る指先にぬるりと跡をつける舌に、どうしようもないほど昂ぶってしまう。
「これから年末に向けて店も忙しくなるしさ、ここまでゆっくりって時間は取りにくくなると思うんだ。だから、今だけは美雪さんと一緒にいたい」
そう囁きながら、彼はキスの合間にトランクスを脱ぎ捨てた。現れた熱く猛った彼自身がわたしを睨みつける。出迎えるようにそこへ行った指先のあいだには、薄い四角い物体があった。それが何かなど、考えるまでもない。
「ほら。こっちも我慢できないって。美雪さんが欲しいって」
くくっと低く笑いながらパッケージを破ると、彼は呆れるほどの素早さでその半透明のピンクを彼自身に被せた。こういうとき、器用なのにも程があると、そう思わなくもないけれど。
-つづく-
「――ね。もう一回、しよ?」
それでも、彼に低く囁かれると拒絶できない。簡単に抱き起こされて、深く唇を塞がれる。指先で簡単にシーツが解かれる。大きな手のひらに肌を辿られただけで全身に甘い戦慄が走った。
「でも、もう二回したって、さっき……」
「ん、そうなんだけどさ。ね、あと一回だけ。もう一回だけ」
子どものように『一回だけ』を繰り返しながら、彼は覆い被さってきた。先ほどの快楽の名残を繊細な指遣いでゆっくりなぞりながらキスを繰り返す。その刺激に内側からこぼれてきてしまう。
「やっ、ん……シズ……くん」
どんなに抵抗しても、彼の動きに反応してしまう。流されてしまう。
彼はきっと、全てがわかっているのだろう。だから強引にするのだろう。その事実に唇を噛んでも、触れる肌に滑る指先にぬるりと跡をつける舌に、どうしようもないほど昂ぶってしまう。
「これから年末に向けて店も忙しくなるしさ、ここまでゆっくりって時間は取りにくくなると思うんだ。だから、今だけは美雪さんと一緒にいたい」
そう囁きながら、彼はキスの合間にトランクスを脱ぎ捨てた。現れた熱く猛った彼自身がわたしを睨みつける。出迎えるようにそこへ行った指先のあいだには、薄い四角い物体があった。それが何かなど、考えるまでもない。
「ほら。こっちも我慢できないって。美雪さんが欲しいって」
くくっと低く笑いながらパッケージを破ると、彼は呆れるほどの素早さでその半透明のピンクを彼自身に被せた。こういうとき、器用なのにも程があると、そう思わなくもないけれど。
-つづく-
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