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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ-12
2006年08月15日 (火)
 わたしのことが、好き?
 今まで誰にも、その……されなかったくらい、魅力のない女なのに? 本当に? からかわれてるんじゃないの? 遊ばれてるんじゃないの?
 そう思ってはみるけれど、それでも、どうしよう。すごく……嬉しい。
 返事をすることも忘れて、呆然と目の前の背中を見つめていると、いつまでも続く沈黙に居心地悪そうに、彼はもぞもぞと動いた。
「えーっと。やっぱり、だめ、ですか?」
 小さく咳ばらいをしたあと、彼はそう言った。その言葉に慌てて首を振る。
「ううん。ダメじゃないよ」
 そう、ダメじゃない。わたし、彼のことが。
 ゆっくりと手を伸ばしてその背中に触れた。彼がびくっと身を震わせるのにも構わず、腕を回して抱きしめる。やっぱりおとこの人なんだなって思うような少し硬い身体と、シャツ越しに伝わってくる体温になんだか照れてしまう。そっと頬を寄せるとタバコとお酒と香水が混じったにおいがした。
「あの、わたし。わたしも、シズくんのこと……」
 好き。



 明日、仕事が終わったら電話をすることを約束して、わたしはお店を出た。
 アパートへ帰ってとりあえずお風呂へ入ることにする。髪をほどいてシャワーを浴びながら、知らず知らずのうちにさっきまでの出来事を少しずつ思い出してしまう。
 トイレでシズくんに抱きしめられて。襲われるようにキスをされて、あっちこっちさわられて。電流に打たれたような鋭い一撃と、恥ずかしいところを舐められたときの、身も心も蕩けてしまいそうな快感を思い返すだけで身体がほてってしまう。
 おとこの人にされることが、あんなに気持ちいいことだったなんて。
「明日、電話しなくっちゃね」
 呟きながら、あたたかいお湯の流れに沿って指を這わせた。彼にされるのと違って、そういう意味の気持ちいい感じはないけれど、シャワーの流れが少しずつ疲れとか奇妙な高揚を洗い流してくれるみたいで、だからわたしはそっと目を閉じた。

  -つづく-
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