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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま 番外編2-5
2006年07月14日 (金)
 無人のフロントでパネルに残った空室のボタンを押し、その先にあるエレベータに乗る。土曜の夕方だというのに、選択肢があまり多くなかったということが、千紗には驚きだった。
 結構みんな、こんなとこ来てるんだ。
 内心でそう呟きながら、和真に手を引かれて廊下を歩く。床の中央に点滅式に浮かび上がる赤い矢印のラインの辿り着いた先が、和真の選んだ『802号室』だった。ドア玄関口を模した入り口で下駄を脱ぎ、素足でペタペタと上がる。
 ベッドの横に天井からカーテンが釣り下がっているのを見て、千紗は近寄った。和真の住むマンションほどではないだろうが、このくらいの高さからならば眺めもいいだろう。そう思い、窓を塞いだ重いカーテンを開く。その次の瞬間、その口からは落胆の声が洩れた。
「なーんだ」
「ん、どうしたの」
 後から部屋に入ってきた和真の姿を目の前で確認して、そして千紗は振り返った。
「窓だと思ったのに、鏡だった。おっきい鏡」
 壁を覆わんばかりのサイズを指差しながら、不服そうに唇を尖らせる千紗に、明るい笑顔が向けられた。
「こう言うところは、あんまり窓は大きくないはずだよ。危ないから」
「危ない?」
「そ。落ちちゃったりしたら大変でしょ」
 どうすれば大のおとなが窓から落ちるのかと思いながら、千紗はゆっくりと近付いてくる和真を鏡越しに見つめた。真後ろに立った大きな影が千紗を左手で抱き寄せる。空いている右手が帯と身体の隙間に入り込んでごそごそと探っていた。
「な、なに……んんっ」
 首をひねるように仰向かされ、覆い被さってきた唇に封じられる。ぬるぬると入り込んでくる舌が千紗の理性を吸い上げようとする。腹部を軽く圧迫していた幅広の帯が下半身に巻きつくように落ちてきて、背にあったはずの大きなリボンがほどかれてしまったのだと知れる。
 うわ、慣れてる。
 着せてもらった自分でさえ、どこがどうなっていたのかわかっていない帯結びを簡単に解かれたことに軽いショックを受けながらも、何度も重ねられる深い口づけと背に強く押し付けられる男の昂ぶりに熱くなる。三週間ぶりのセックスがどんなことになるかとの期待が目を潤ませる。鏡越しに背後の恋人を見つめると、同じく鏡越しに千紗を見ているまなざしと視線が絡み合った。
「浴衣着た千紗ちゃんも、すげー可愛い……」
 低く囁く声が耳を噛み、ぬらぬらと唾液の跡を付けながら這い回った。

  -つづく-
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