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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-44
2006年06月18日 (日)
「葵さんが、どうしたの?」
 なんでもない顔をしようとしてるのに、勝手に胸がドキドキしてくる。ユーキさんって鋭いから、わかっちゃうかも。こら落ち着け、心臓、なんて内心で呟きながら、あたしはじっと彼を見上げた。
「いや、あの人ちょっと変わってて……」
 言い難そうに口ごもるユーキさん。
「変わってるの? どんなふうに?」
 本当のことを言って、ユーキさんが怒り出したらと思うと、怖い。葵さんとまで険悪になっちゃったら、あたしはどうしていいかわからない。
 せっかく、あたしたちの味方になってくれるって言ってくれた人なのに。ユーキさんのお姉さんなのに。でも、ユーキさんに嘘はつきたくない。どうしよう。嘘つくのも本当のことを言うのも、どっちもイヤ。こう言う場合って、どうしたらいい?
「――いや、いい。なんでもない」
 助かったあ。
 思わず吐いてしまった溜息をごまかすように、あたしはユーキさんの胸に頬をすり寄せた。
「ユーキさんって、ヘンなの」
 ごめんなさい、ユーキさん。二度とあんなことされないように気をつけるから、今回だけ許して。心の中で謝りながら、でも口では違う言葉を呟く。
 大きく息を吸い込むと、えっちしたあとの、強い汗とオレンジの混じったユーキさんのにおいがする。汗のにおいって多分イヤなにおいだと思うんだけど、ユーキさんのこのにおいは大好き。そういうのってちょっと不思議。他の人だと絶対にイヤなことでも、ユーキさんにされるなら平気。
「そうだ、それだよ!」
 いきなり叫ばれて跳び上がった。
「な、なにが?」
 やばい。声がひっくり返った。
 でもそれを取り繕う暇もなく、がしりと両肩をつかまれた。何を言われるのかと考えた瞬間、ドドドと音を立てて心臓が早まる。ユーキさんの鋭いまなざしが真正面からあたしを見詰める。後ろめたさから、真っ直ぐに見返すことができなくて、あたしはパチパチとまばたきを繰り返す。
 うわあ、あからさまに挙動不審だ、あたし。

  -つづく-
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