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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-10
2006年05月08日 (月)
「それとも、二番目でもいい?」
「でも、ユーキさんは!」
 ユーキさんは、絶対になんとかするって言ってくれた。迎えに行くからって言ってくれた。あたしはそれを信じてる。ずっと待つんだって決めてる。
 ――だけど。
「なんとかするって言ったって、方法はいろいろあるんだよ」
 男はズルいからね。
 嘲笑うような声音にこもる真実味はきっと、彼の経験とか記憶とか、そういう素地が関係しているのだと思う。彼のお母さんは、ユーキさんのお母さんが来ることでいなくなった。そこにどんな事情があったのか、そのことを彼がどう思ったのかは、あたしには全然わからないけど。
「あいつと付き合ったんなら、うちのことだって多少は知ってるんだろ」
 誰にも言えないような関係でもいいの?
 低い声にこめられた言葉の意味はすぐにわかったけど、でも。
「だって、ユーキさんはっ」
 ママにちゃんと言ったもの。あたしと約束してくれたもの。
「あいつのこと信じてるの? あいつのことわかってるの?」
 彼の声は穏やかでその眼は静かで、おどけたところもあたしをからかって遊んでいる様子もなかった。だけど、それはあたしには受け入れられない言葉で、だから。 
「それって、どういう意味よっ」
「和真はそんな真っ正直なヤツじゃないよ、ってこと。他人を利用したり嘘をついたりくらい平気でするよ。現に、今だってそうしてるだろ」
 そのせいで、千紗ちゃんはこんなことになってるんだろ?
 あたしが今ここに居るのは、ムリヤリ連れてこられたからであってユーキさんのせいじゃないとも思ったけど、でも彼が言ってるのはそういうことじゃないのはわかっていた。それに、あたしの今の状況だってユーキさんが遠因であると言われればそうだし、だから穏やかな声の指摘に対抗する言葉をあたしは持ってなかった。

  -つづく-
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