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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-128
2010年12月03日 (金)
「学校を辞めるって話はな、あいつの恩師がアメリカの研究所にいるんだが、その人がどうしても仁が必要だこっちにきてくれって言ってきてな。これも昨日今日の話じゃねぇ。二年くらい前から何回か相談を受けてた」
 え、でも、それじゃあ。
「途中で担当クラスを放り出せないから、卒業を待って行くことに決めた、ってさ。あいつは昔から研究者肌だったしな、あっちのほうが性に合うんじゃねーか」
 まさかあいつが教職取るとは誰も思わなかったぐらいだしな、なんてつぶやきながら先生は肩をすくめる。あたしが言うのもなんだけど、それは多分、趣味の問題じゃないの。大学とか研究室には女子高生いないしね。
「まぁ、それなら。うん。よかったぁー」
 ほっと胸を撫で下ろすあたしに、先生はそっと探るような目をした。
「ホントにいいのか? もう会えなくなるぞ」
「んー、そうだねぇ……」
 先生の言いたいことはわかる。言ってくれてる、その気持ちもわかる。でも。
「もしあれだったら、これから会いに行くか? 片づけが残ってるって言ってたから、今ならまだ校舎にいるかもしれねーし」
「行って、どうすんの」
 確かに、もう一度会いたいってちょっとは思ってしまう部分もある。影からでいいから顔を見たいって気持ちもある。それは否定できないけど。
「だってそんなの、意味ないじゃん」
 もしも人生のやり直しが効いたとしても、あたしはきっとあの日の準備室に行く。抱かれるために。踏みにじられるために。だからなにも後悔してない。後悔なんてするはずがない。
「いや、あいつはその……おまえが来たら、喜ぶんじゃないかって、思う、けど」
 言いたくなさそうに言い辛そうにぽつぽつと言葉を続けるその様子は、不器用って言うか、なんて言うか。ムリすんなよって言いたげな、とってもムリしてる先生の顔に笑ってしまう。
「バカね、せんせは。そんなワケないじゃん」
 あたしはもう女子高生じゃない。制服を着てない。こんなあたしを先生が見るわけがない。冷たい横顔に唇をかむのはイヤだもんって思わず漏れた笑みに、先生が顔をしかめる。
「あの人はね、もうあたしのことなんて忘れてるよ」

 -つづく-
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