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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-119
2010年11月08日 (月)
「あ、そうそう。うっかり忘れるところだった」
「んー?」
 どうしたのって目で問いかけるあたしに曖昧に笑いながら、先生はソファのひじ置きからぐっと身を乗り出した。脱ぎ捨てた服と一緒に床の上でぐちゃっとなっていた茶色のボディバッグの肩ひもを指に引っ掛けて、一気に手元まで引き寄せる。
 なんだろ、ケータイ確認するのかなって思いながら丸く盛られたマカロニサラダのてっぺんをもこっとすくい上げていると、先生はバッグからお財布を取り出した。真っ黒の革に同じ色目のひもの太いチェーン、ダルマさんなんて気軽に呼んだら怒鳴りつけられそうに怖い顔のダルマがくわっと見開いた目でこっちを睨みつけるいかついデザイン。派手な和柄の私服といいゴツいシルバーリングといい、これを先生が持ってるってことにはもはやなんの疑問もないけど、でもなんで留め金のボタンがピンクの桜なのよちょっと可愛すぎるでしょって心の中でツッコミながら、あたしはお箸の先にたっぷりと刺さったマカロニをぱくっと咥えた。
「ほいよ、春奈」
「え、あ、はい」
 太い指がお財布の中からつまみ出してきたなにかを反射的に受け取ってしまう。全長五センチほどで半円の部分には丸い大き目の穴が開いてて、そこから伸びた細長い長方形は山折り谷折りデコボコ、あちこちが欠けていて、金属製。これは間違いなく。
「カギ?」
「そう、カギ。って言うか、カギしかないだろ。他になんに見えンだよ」
 そんな言い方ってないと思うなー。
 ぷうって頬を膨らませるあたしにおかしそうに頬をゆがませながら、先生はビールのジョッキを持ち上げた。ぐおーって表現が一番相応しい勢いでジョッキが傾いて、あっという間に半分ほども空になる。
「ちょ、ちょっと、せんせ。そんなに飲んで大丈夫?」
 さっきすでにジョッキを一つ空けてるから、これで二杯目。このジョッキにどれくらいの量が入ってるのか、先生がどれくらいお酒に強いのかは知らないけど、ちょっとは気になる。
「ん? どーせ今日はもう泊まるしな。おまえも、別にいいンだろ?」
 明日マンションまで送ってってやっから、って、白身魚のフライをかじりながら気楽な顔で笑う。担任教師としては問題アリアリ発言だけど、でもこんな関係になっちゃってるんだから、それはもう今さら。ただやっぱりお泊りとかってちょっと雰囲気的にラブラブっぽすぎて、別のことが気になる。

 -つづく-
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