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2006年10月21日 (土)
おはようございます、にゃおですっ☆
ええとですね、サイトに「花を召しませ」を十三話から十五話UPしました☆うわ、短っ!って今思ったんですけど…ごめんなさい。
サイト版 プッシーキャットテイル
花を召しませ一話から 十三話から
なんでこのタイミングでUPしたかというとですね、今日はにゃおとダーリンのとある記念日なのですよv しかも今日明日は土日! ということなので、明日はちょっと多分、小説書く余裕はないだろうなあって思ってて、んーと、その…罪滅ぼし?
まあ、そういうことです。うん。
それなりに加筆修正とかしているので、とっても暇で暇で仕方ないってかたは「あ、ここブログと違う」とか探してみてくださいねv ってそんな人いるのかってはなしですけど(笑)
ええと、いつも「よかったよ♪」やランキングへの一票ありがとうございますっ! にゃおの糧です。また気が向いたときにでも押してくださると、とっても嬉しいです☆よろしくですっ☆
ええとですね、サイトに「花を召しませ」を十三話から十五話UPしました☆うわ、短っ!って今思ったんですけど…ごめんなさい。
サイト版 プッシーキャットテイル
花を召しませ一話から 十三話から
なんでこのタイミングでUPしたかというとですね、今日はにゃおとダーリンのとある記念日なのですよv しかも今日明日は土日! ということなので、明日はちょっと多分、小説書く余裕はないだろうなあって思ってて、んーと、その…罪滅ぼし?
まあ、そういうことです。うん。
それなりに加筆修正とかしているので、とっても暇で暇で仕方ないってかたは「あ、ここブログと違う」とか探してみてくださいねv ってそんな人いるのかってはなしですけど(笑)
ええと、いつも「よかったよ♪」やランキングへの一票ありがとうございますっ! にゃおの糧です。また気が向いたときにでも押してくださると、とっても嬉しいです☆よろしくですっ☆
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2006年10月23日 (月)
「俺の噂って、聞いたこと、ある?」
曖昧な笑みを浮かべながら彼は指先で自分の唇を拭った。
彼のそういう仕草には見覚えがあった。おそらくはタバコが欲しいと考えているのだろうと思う。ヘビースモーカというほどではないけれど、彼はどちらかというと喫煙量が多い。どういうきっかけでタバコを吸うようになったのだろうか。問いかけられた言葉とは全く違うことを考えながら、わたしは小さく頷いた。
「ちょっとだけ」
具体的に教えてと返されて、有理に少し聞いたのだと答えると、彼は溜息をつきながらゆっくりと起き上がった。
「あー、有理さんか。じゃあ、まだよかった」
ベッドから身を乗り出すように手を伸ばして床に落ちていたジーンズを拾い上げると、彼はポケットからタバコを取り出した。ベッドの脇にあった灰皿と、その上のホテル名の入った使いきりタイプのライターを引き寄せて、咥えた先に火を点す。
「よかった?」
「うん。あの人ならオーナー経由の話でしょ。だったら根も葉もないことは言わないかなって。まあ俺の場合、事実だけでも充分なんだけどね。だから尾ひれがつくとどうしようもないってカンジで。そういうのは嫌だし」
美雪さんにそう思われるのはね、さすがにちょっと。
クスクス笑いながら白い煙を吐き出すと、彼は黙った。その目も口元も笑っているのに、なぜか泣いているように見える。俯いた横顔と丸まった背中がとても……寂しそうで。
「美雪さんさ、『枕ホスト』って聞いたことある?」
黙ったままタバコを半分ほど吸って、そして彼はひどく静かな声を出した。
――枕ホスト?
突然出てきた知らない言葉に首を傾げると、彼は眼を細めた。
-つづく-
曖昧な笑みを浮かべながら彼は指先で自分の唇を拭った。
彼のそういう仕草には見覚えがあった。おそらくはタバコが欲しいと考えているのだろうと思う。ヘビースモーカというほどではないけれど、彼はどちらかというと喫煙量が多い。どういうきっかけでタバコを吸うようになったのだろうか。問いかけられた言葉とは全く違うことを考えながら、わたしは小さく頷いた。
「ちょっとだけ」
具体的に教えてと返されて、有理に少し聞いたのだと答えると、彼は溜息をつきながらゆっくりと起き上がった。
「あー、有理さんか。じゃあ、まだよかった」
ベッドから身を乗り出すように手を伸ばして床に落ちていたジーンズを拾い上げると、彼はポケットからタバコを取り出した。ベッドの脇にあった灰皿と、その上のホテル名の入った使いきりタイプのライターを引き寄せて、咥えた先に火を点す。
「よかった?」
「うん。あの人ならオーナー経由の話でしょ。だったら根も葉もないことは言わないかなって。まあ俺の場合、事実だけでも充分なんだけどね。だから尾ひれがつくとどうしようもないってカンジで。そういうのは嫌だし」
美雪さんにそう思われるのはね、さすがにちょっと。
クスクス笑いながら白い煙を吐き出すと、彼は黙った。その目も口元も笑っているのに、なぜか泣いているように見える。俯いた横顔と丸まった背中がとても……寂しそうで。
「美雪さんさ、『枕ホスト』って聞いたことある?」
黙ったままタバコを半分ほど吸って、そして彼はひどく静かな声を出した。
――枕ホスト?
突然出てきた知らない言葉に首を傾げると、彼は眼を細めた。
-つづく-
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2006年10月23日 (月)
おはようございます、にゃおです☆
ねむいですっ! 寝不足ってほどじゃないと思うんですけど、でもちょっとダルいというか。今日こそは早く寝るぞー☆
あ、そうそう。
駅の近くに新しくパン屋さんができたんです。まだ試運転気味?なのか、それほど種類は置いてないんですけど、プチフランスパンが美味しくてちょっとハマってます。薄~く切ってクリームチーズ塗って食べるのが大好き♪
(^-^)
さてさて、たくさんのお言葉ありがとうございますっ!
『本当のこと。知りたい!!^^ 電話が入るとかありそうで次回がこわいです。 』
シズくんってなんかいっぱい裏がありそうでこわいですよね。今がんばって書いてるんですけど…ちょっとこー、なんていうか…うーん。
えーと、応援してください…(自信なさげ)。
『楽しい記念日過ごせましたか?花を召しませドキドキしながら読みました。うー、続きがきになるよーーーーっっ。 』
はい、お陰さまでとっても楽しい時間を過ごしましたv ダーリンがケーキ持ってきてくれたんです。そして「こんな楽しい記念日もっといっぱい作ろうね」って!きゃーっ☆
続き、どきどきしてくださって嬉しいです。みなさんの予想通りなのかな? 違うかな? ご期待に添えたかな? って、にゃおもドキドキですっ
『すっごィよかったです!』
ありがとうございますv 楽しんでいただけて、嬉しいです♪
『初めて来て、イッキ読みしました。続きが気になる、気になる!うーーー!!! 』
きゃー、はじめましてさまですね、ありがとうございます! そう言っていただけるととっても嬉しいです♪
続きは、ええと、頑張って書いてます。がんばれ!がんばるんだっ!!
そしてびっくりするくらいの「よかったよ♪」押してくださってありがとうございますっ!!
本当にびっくりしましたよ。今までの最高記録です。「もうちょっとで「よかったよ♪」三千個送ってもらいました記念だなあ」って思ってたのに、一気に達成されちゃってました!
にゃおにとってとても嬉しい記録なので、この感動を胸に、さあ頑張って書くぞっ☆
ねむいですっ! 寝不足ってほどじゃないと思うんですけど、でもちょっとダルいというか。今日こそは早く寝るぞー☆
あ、そうそう。
駅の近くに新しくパン屋さんができたんです。まだ試運転気味?なのか、それほど種類は置いてないんですけど、プチフランスパンが美味しくてちょっとハマってます。薄~く切ってクリームチーズ塗って食べるのが大好き♪
(^-^)
さてさて、たくさんのお言葉ありがとうございますっ!
『本当のこと。知りたい!!^^ 電話が入るとかありそうで次回がこわいです。 』
シズくんってなんかいっぱい裏がありそうでこわいですよね。今がんばって書いてるんですけど…ちょっとこー、なんていうか…うーん。
えーと、応援してください…(自信なさげ)。
『楽しい記念日過ごせましたか?花を召しませドキドキしながら読みました。うー、続きがきになるよーーーーっっ。 』
はい、お陰さまでとっても楽しい時間を過ごしましたv ダーリンがケーキ持ってきてくれたんです。そして「こんな楽しい記念日もっといっぱい作ろうね」って!きゃーっ☆
続き、どきどきしてくださって嬉しいです。みなさんの予想通りなのかな? 違うかな? ご期待に添えたかな? って、にゃおもドキドキですっ
『すっごィよかったです!』
ありがとうございますv 楽しんでいただけて、嬉しいです♪
『初めて来て、イッキ読みしました。続きが気になる、気になる!うーーー!!! 』
きゃー、はじめましてさまですね、ありがとうございます! そう言っていただけるととっても嬉しいです♪
続きは、ええと、頑張って書いてます。がんばれ!がんばるんだっ!!
そしてびっくりするくらいの「よかったよ♪」押してくださってありがとうございますっ!!
本当にびっくりしましたよ。今までの最高記録です。「もうちょっとで「よかったよ♪」三千個送ってもらいました記念だなあ」って思ってたのに、一気に達成されちゃってました!
にゃおにとってとても嬉しい記録なので、この感動を胸に、さあ頑張って書くぞっ☆
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2006年10月24日 (火)
「そりゃ、知らないか。そうだよな。美雪さんだもんな」
くすりとおかしそうに息を漏らすと、彼は長くなったタバコの灰を灰皿に落した。
「ホストくらい知ってるよ。でもそれが枕とどう関係するの?」
最近はそういう仕事に就いていた経験をテレビなどで発言するタレントもそれほど珍しくない。だから、いくらわたしでも名前くらいは知っている。それを主張したかったのだけれど、彼の予想とは違ったらしい。彼は一瞬まじまじとわたしを見て、そしてぷっと吹き出した。声を立てて笑いながら手を伸ばしてくる。
「ん、やっぱ美雪さんって可愛い」
髪に軽く指を絡めるように彼に頭を撫でられるのは好きだったけれど、どこか子ども扱いされているようで、わたしは思わず唇を尖らせた。
「なによ、それ。普通だよ。みんなそんな言葉知らないって」
「まあ、そうなのかもしれないけどね。俺の周囲が変わってるだけで。美雪さんみたいな清純派なんて、見たことなかったもんなあ」
清純派というのはこの歳になるまで未経験だったことを言われているのかと、少し複雑な気もしたけれど、それでも実情を知っている彼に言われるのならば仕方のないことだろうと思う。
彼は低く笑いながら顔を伏せるようにタバコを深く咥えて、そして、少し遠い目をした。
「あのね、枕ホストってのはね、客と簡単に寝るホストのことを言うの」
――え?
「お客さんとセックスして指名を稼ぐ、身体使うホストのことね。多かれ少なかれみんなやってるんだけど、でもそれだけってのはちょっとってことで、まあホストってだけで世間的にアレだけどその中でもこう……なんていうか、最低ランク扱いされるんだ。ま、他人にどうこう言われるまでもなく、俺は最低なんだけど」
吐き捨てるような口調と自虐的な響きに身体がこわばった。
それって……シズくん自身のこと?
-つづく-
くすりとおかしそうに息を漏らすと、彼は長くなったタバコの灰を灰皿に落した。
「ホストくらい知ってるよ。でもそれが枕とどう関係するの?」
最近はそういう仕事に就いていた経験をテレビなどで発言するタレントもそれほど珍しくない。だから、いくらわたしでも名前くらいは知っている。それを主張したかったのだけれど、彼の予想とは違ったらしい。彼は一瞬まじまじとわたしを見て、そしてぷっと吹き出した。声を立てて笑いながら手を伸ばしてくる。
「ん、やっぱ美雪さんって可愛い」
髪に軽く指を絡めるように彼に頭を撫でられるのは好きだったけれど、どこか子ども扱いされているようで、わたしは思わず唇を尖らせた。
「なによ、それ。普通だよ。みんなそんな言葉知らないって」
「まあ、そうなのかもしれないけどね。俺の周囲が変わってるだけで。美雪さんみたいな清純派なんて、見たことなかったもんなあ」
清純派というのはこの歳になるまで未経験だったことを言われているのかと、少し複雑な気もしたけれど、それでも実情を知っている彼に言われるのならば仕方のないことだろうと思う。
彼は低く笑いながら顔を伏せるようにタバコを深く咥えて、そして、少し遠い目をした。
「あのね、枕ホストってのはね、客と簡単に寝るホストのことを言うの」
――え?
「お客さんとセックスして指名を稼ぐ、身体使うホストのことね。多かれ少なかれみんなやってるんだけど、でもそれだけってのはちょっとってことで、まあホストってだけで世間的にアレだけどその中でもこう……なんていうか、最低ランク扱いされるんだ。ま、他人にどうこう言われるまでもなく、俺は最低なんだけど」
吐き捨てるような口調と自虐的な響きに身体がこわばった。
それって……シズくん自身のこと?
-つづく-
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2006年10月25日 (水)
「あの頃はヤりたい盛りで、勿論金も欲しかったし、ラッキーって思ってたのね。多少の面倒はあるにせよ、タダで女抱けてその上嘘みたいな大金が手に入るんだから」
マジでバカでしょ。
くくっと低く笑うと、彼は咥えたタバコを深く吸い込んで、そして天井に向けて大きく吐き出した。
「でも世の中そう甘くはなくってね。調子に乗って先輩の客を何人か寝取って、それがバレて店叩き出されて、路頭に迷いかけたの。運良くオーナーに拾われたけど。――あ、オーナーはね、子どもの頃遊んでもらったりとかしてたんだ。十ほど年上の、近所のお兄ちゃんってヤツ。とある夜、偶然街でばったり会って」
短くなったタバコを押し潰すように乱暴に消すと、すぐに次のタバコに火を点ける。掛け布団の下に隠れたひざを細かく揺すりながら、彼は大きく煙を吹き上げた。
「ウチ、父親が小さな鉄工所やってたんだけど、すげー貧乏だったの。なんか知らないうちにエライ金額の借金背負っちゃったらしくてさ、俺が中学に入った頃くらいからだったかな、ヤクザみたいなヤツらが押しかけてきて、毎日大騒動。そのせいかどうかはわかんないけど、もともとそれほど体の強くなかった母親が寝込んで、でも入院するような金なんてなくて、俺が高二の時に死んじまったの。って、自殺だったんだけど」
そこまでを早口で一気に話して、そして急に言葉を切って、彼は明るく声を立てて笑った。
結構、迫力ある話でしょ?
そう言って、楽しそうに目を細めるけれど。
-つづく-
マジでバカでしょ。
くくっと低く笑うと、彼は咥えたタバコを深く吸い込んで、そして天井に向けて大きく吐き出した。
「でも世の中そう甘くはなくってね。調子に乗って先輩の客を何人か寝取って、それがバレて店叩き出されて、路頭に迷いかけたの。運良くオーナーに拾われたけど。――あ、オーナーはね、子どもの頃遊んでもらったりとかしてたんだ。十ほど年上の、近所のお兄ちゃんってヤツ。とある夜、偶然街でばったり会って」
短くなったタバコを押し潰すように乱暴に消すと、すぐに次のタバコに火を点ける。掛け布団の下に隠れたひざを細かく揺すりながら、彼は大きく煙を吹き上げた。
「ウチ、父親が小さな鉄工所やってたんだけど、すげー貧乏だったの。なんか知らないうちにエライ金額の借金背負っちゃったらしくてさ、俺が中学に入った頃くらいからだったかな、ヤクザみたいなヤツらが押しかけてきて、毎日大騒動。そのせいかどうかはわかんないけど、もともとそれほど体の強くなかった母親が寝込んで、でも入院するような金なんてなくて、俺が高二の時に死んじまったの。って、自殺だったんだけど」
そこまでを早口で一気に話して、そして急に言葉を切って、彼は明るく声を立てて笑った。
結構、迫力ある話でしょ?
そう言って、楽しそうに目を細めるけれど。
-つづく-
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2006年10月27日 (金)
「ま、それで親父殴って家出たわけ。俺はこんなところでくず鉄に埋もれて首くくりたくなんかないぞ、とか叫んでさ」
クスクスと彼は笑う。内容を思えば、笑いながら話すようなことじゃない。なのに、どうして彼は笑うのだろう。
「それが、本当のこと?」
やっと出た言葉はひどく低くかすれていて、自分の声には思えなかった。けれど、彼はそれを指摘するでもなく気に掛ける様子もなく、ただ淡々と頷いて見せる。
「ん、まあ一応。全部じゃないけど」
曖昧な表情のまま、彼は長くなった灰を落とした。
「なんでそんな話……今、するの?」
こんなときに。
子どもの頃の話とか、前にホストをしていたとか、お母さんのこととか。
「んー。なんだろ。美雪さん抱けたからかな。本当はもっと早くに言うべきだったのかもしれないんだけど……でもタイミングというか、きっかけがつかめなくてさ」
きっかけ?
わたしとのセックスが、きっかけ? それってどういう意味?
「というか、アレだな。本当のこと言うと、美雪さんが『こんなややこしいヤツなんか』って、逃げちゃうんじゃないかって」
はぁっと深く溜息をつくと、彼は俯いたまま黙々とタバコを吸い続ける。
「それで、きっかけ?」
口に出したつもりはなかったけれど、いつのまにか出てしまっていたらしい。彼はうーっと唸るような声を上げながらタバコを持ったままの手で頭を掻いた。彼のきれいな黒髪に白っぽい灰がはらはらと落ちて、汚らしいまだら模様を作る。
「だって、最初の男って特別だって言うじゃん。だったらさ、美雪さんは俺にそういう感情持ってくれるかなって。だったらその……チャンスかなって。もっと時間が経つと逆に言い出しにくくなりそうだし、できるだけ早い方がいいかなって」
それが彼の本音なのだろうか。
-つづく-
クスクスと彼は笑う。内容を思えば、笑いながら話すようなことじゃない。なのに、どうして彼は笑うのだろう。
「それが、本当のこと?」
やっと出た言葉はひどく低くかすれていて、自分の声には思えなかった。けれど、彼はそれを指摘するでもなく気に掛ける様子もなく、ただ淡々と頷いて見せる。
「ん、まあ一応。全部じゃないけど」
曖昧な表情のまま、彼は長くなった灰を落とした。
「なんでそんな話……今、するの?」
こんなときに。
子どもの頃の話とか、前にホストをしていたとか、お母さんのこととか。
「んー。なんだろ。美雪さん抱けたからかな。本当はもっと早くに言うべきだったのかもしれないんだけど……でもタイミングというか、きっかけがつかめなくてさ」
きっかけ?
わたしとのセックスが、きっかけ? それってどういう意味?
「というか、アレだな。本当のこと言うと、美雪さんが『こんなややこしいヤツなんか』って、逃げちゃうんじゃないかって」
はぁっと深く溜息をつくと、彼は俯いたまま黙々とタバコを吸い続ける。
「それで、きっかけ?」
口に出したつもりはなかったけれど、いつのまにか出てしまっていたらしい。彼はうーっと唸るような声を上げながらタバコを持ったままの手で頭を掻いた。彼のきれいな黒髪に白っぽい灰がはらはらと落ちて、汚らしいまだら模様を作る。
「だって、最初の男って特別だって言うじゃん。だったらさ、美雪さんは俺にそういう感情持ってくれるかなって。だったらその……チャンスかなって。もっと時間が経つと逆に言い出しにくくなりそうだし、できるだけ早い方がいいかなって」
それが彼の本音なのだろうか。
-つづく-
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2006年10月27日 (金)
おはようございます、にゃおです☆
えっと、こないだラブコスメの[AD-IMG]『ラブオーダーカード』 で遊んだんですけど。これが、思っていたより盛り上がったのです。
ええと最初はね、本音で言うと「だからなによ?」って思ってたのです。そんな子供騙しなこと、そんなに楽しい?って。
でもですね、これが意外と、おとこの人的には楽しいみたいです。
ええと、最後に残った一枚を持っていたほうが、カードに書かれていたことをする、というルールにしてジジ抜きをしたのですね。
そして負けたのはにゃおで、罰ゲームは『瞳を潤ませて上目遣いで見つめて』だったのです。ふーん?それがなに?って思いながらしたんですけど、なんかダーリンがすごく喜んでた…みたいで。
そのあとも、全部のカードの中から一枚を選んで、かかれていることを実行するというゲームを交互に何回かしたのですが、なんだかダーリンが思った以上にえきさいと☆なのです☆「M字開脚」とかって単語に、にゃおがなんで?って思うくらいに反応してました。なんていうか、ちょっと……カワイイv(≧≦)
でもにゃおも「ぎゅっv」ってしてもらったり、あたま撫でてもらったりして、嬉しかったです。なんか、自然と甘えっコ気分になれますしねv
ということでにゃお思ったのですが。
男の人はこういう遊び、好きみたいです……?
最近ちょっと会話が弾まない、とか、なんとなくマンネリっぽいかな、とか、思っているカップルさんにいいかも。
えっと、こないだラブコスメの[AD-IMG]
ええと最初はね、本音で言うと「だからなによ?」って思ってたのです。そんな子供騙しなこと、そんなに楽しい?って。
でもですね、これが意外と、おとこの人的には楽しいみたいです。
ええと、最後に残った一枚を持っていたほうが、カードに書かれていたことをする、というルールにしてジジ抜きをしたのですね。
そして負けたのはにゃおで、罰ゲームは『瞳を潤ませて上目遣いで見つめて』だったのです。ふーん?それがなに?って思いながらしたんですけど、なんかダーリンがすごく喜んでた…みたいで。
そのあとも、全部のカードの中から一枚を選んで、かかれていることを実行するというゲームを交互に何回かしたのですが、なんだかダーリンが思った以上にえきさいと☆なのです☆「M字開脚」とかって単語に、にゃおがなんで?って思うくらいに反応してました。なんていうか、ちょっと……カワイイv(≧≦)
でもにゃおも「ぎゅっv」ってしてもらったり、あたま撫でてもらったりして、嬉しかったです。なんか、自然と甘えっコ気分になれますしねv
ということでにゃお思ったのですが。
男の人はこういう遊び、好きみたいです……?
最近ちょっと会話が弾まない、とか、なんとなくマンネリっぽいかな、とか、思っているカップルさんにいいかも。
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2006年10月28日 (土)
誇らしげな過去ならばともかく、聞くほうがためらってしまうような過去など、話すほうも嫌だろうと思う。それが恋愛関係にある男女ならばなおさらだ。男性は、自分の弱みはできるだけ見せたくないと考えるものなのではないだろうか。だから、これは彼の誠意だ。わたしはそう理解しようとしていた。
「美雪さんは、他にも訊きたいことあるんじゃないの?」
そう笑う彼の態度はいつもと変わりなかったけれど、唇の端がほんの少し震えていた。けれど、彼以上にわたしは動揺しているのだと思う。さっきから、自分の声が妙に遠くに聞こえる。世界が揺れているような気がするけれど、おそらくこれは地震などではなく、眩暈のせいだろう。意味もなく自分を詳しく分析しながら、黙って彼を見つめた。
「んっと、美雪さんはあれでしょ。こないだの電話の、あの人のことが気になってんでしょ。納得した振りしながらずっと疑ってたもんね」
ちらりと横目でわたしを見ながら、彼は大きく煙を吐く。
ここで彼を信じていると言い張るべきなのか、それとも頷いてもいいのか。信じていないわけではないけれど、でも全てを信じていたわけでもない。けれど、それを言ってもいいのだろうか。それとも、言わない方がいいのだろうか。そんな一瞬の交錯する意識に思わず停止したわたしに、彼は軽く吹き出した。
「ホント、美雪さんって素直だな。嘘ついたことないんじゃないの」
あははと声を立てて笑うと、彼は長くなったタバコの灰を落とさないようにそっと灰皿に置いた。頭の上に手を伸ばすと、そのままゆっくりと背伸びをする。胸をそらして大きく腕を突き上げて、そして彼はあっさりと言った。
「でも、ま、それ正解」
ふわっとあくびのような息を吐き出すと彼は薄く笑った。
「あの人ね、俺のパトロン」
パトロン……?
「俺、あの人に金で飼われてんの」
彼の口から出た言葉が皮肉げなその笑みが、信じられなかった。
-つづく-
「美雪さんは、他にも訊きたいことあるんじゃないの?」
そう笑う彼の態度はいつもと変わりなかったけれど、唇の端がほんの少し震えていた。けれど、彼以上にわたしは動揺しているのだと思う。さっきから、自分の声が妙に遠くに聞こえる。世界が揺れているような気がするけれど、おそらくこれは地震などではなく、眩暈のせいだろう。意味もなく自分を詳しく分析しながら、黙って彼を見つめた。
「んっと、美雪さんはあれでしょ。こないだの電話の、あの人のことが気になってんでしょ。納得した振りしながらずっと疑ってたもんね」
ちらりと横目でわたしを見ながら、彼は大きく煙を吐く。
ここで彼を信じていると言い張るべきなのか、それとも頷いてもいいのか。信じていないわけではないけれど、でも全てを信じていたわけでもない。けれど、それを言ってもいいのだろうか。それとも、言わない方がいいのだろうか。そんな一瞬の交錯する意識に思わず停止したわたしに、彼は軽く吹き出した。
「ホント、美雪さんって素直だな。嘘ついたことないんじゃないの」
あははと声を立てて笑うと、彼は長くなったタバコの灰を落とさないようにそっと灰皿に置いた。頭の上に手を伸ばすと、そのままゆっくりと背伸びをする。胸をそらして大きく腕を突き上げて、そして彼はあっさりと言った。
「でも、ま、それ正解」
ふわっとあくびのような息を吐き出すと彼は薄く笑った。
「あの人ね、俺のパトロン」
パトロン……?
「俺、あの人に金で飼われてんの」
彼の口から出た言葉が皮肉げなその笑みが、信じられなかった。
-つづく-
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2006年10月30日 (月)
おはようございます、にゃおです。
ええとですね。続き書かなきゃって思ってるんですけど、なんだか眩暈がして気持ち悪くて、書けないんです。ごめんなさい。
今日はもう書くのあきらめてパソコン閉じます。
そして、「よかったよ」押してくださってありがとうございます。
続きを楽しみに待ってくださってるひと、本当にごめんなさい。もうちょっとだけ、待ってくださいね。
ええとですね。続き書かなきゃって思ってるんですけど、なんだか眩暈がして気持ち悪くて、書けないんです。ごめんなさい。
今日はもう書くのあきらめてパソコン閉じます。
そして、「よかったよ」押してくださってありがとうございます。
続きを楽しみに待ってくださってるひと、本当にごめんなさい。もうちょっとだけ、待ってくださいね。
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