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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-108
2010年10月09日 (土)
「あの、あたしが入るんだけど!」
「わーってるって」
 当たり前だろ的な顔で頷きながら、でも言葉とはうらはらに、先生は身体を回して床に足をつけた。これは言い合ったほうが分が悪い。こんなカンジでも相手は頭のいい先生だし、男の人だし、言いくるめられるか力技の体力勝負に持ち込まれたら、間違いなくあたしの負けになっちゃう。
「やーだーっ!」
 ここは先手必勝しかないと、あたしは思い切ってベッドから飛び降りて、目の前のドアへ走った。素っ裸でってのがちょっとアレだけど、でもこの際仕方ない。部屋は結構暗いし、詳細までは見えないハズ。
「待て、こらっ! あっ、やられた逃げられたっ!」
 逃げられたってなによっ?
 心の中で激しく突っ込みながら、目の前のドアノブをつかんだ。でもここがお風呂じゃなかったらアウトだなぁってドキっとしたけど、でもその心配は必要なかった。叩きつけるような勢いで開けたドアの先の空間は、壁の一面を広い鏡で覆った洗面所でさらに奥にドアがふたつ。しかもまるであたしを待っていてくれたように、ひとつのドアのあいだが開いて中が見えてて、お風呂場はここだよって教えてくれていた。
「こら、開けろっ」
 偶然と神さまに感謝しながら、隙間からバスルームに駆け込んでカギを閉める。惜しいタイミングでがたっとドアに大きなものがぶつかった音がした。次いでとガラス戸がどんどん叩かれる。まさか叩き破ったりしないよねとか思いながら、おっかなびっくり施錠確認。うん、これなら大丈夫。ちゃんと閉まってる。
「やーっ! 絶対に開けないからね!」
「そーんな冷たいこと言うなよ。背中流してくれりゃ、それでいいからさ」
 思いっきり叫び返したあたしに、猫なで声がすりガラスの向こうから返ってくる。言っちゃなんだけど、そのセリフを信じるやつの顔が見たいわ。
「あとでゆっくり、ひとりで入ればいいでしょ」
 思いっきりべーってしながらシャワーヘッドを取って、マンションの湯船よりもずいぶん広い湯船に、まだちょっと冷たいシャワーを流した。すぐに温まったシャワーを頭からかぶってると、背後でカチャカチャとドアノブが回る音がする。ちゃんと確かめたとこだけど、でも先生なら開けて入ってこれそう、とか思うとドキッとする。

 -つづく-
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