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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-45
2009年11月11日 (水)
 案の定なかなか眠れなかった次の日、うだるような暑さに耐え切れずに目が覚めたら、十一時半だった。
 あっつー。
 爽やかさとは無縁の空気にうんざりしながら起き上がって、とりあえずエアコンのスイッチを入れた。軽くシャワーを浴びてべたべたする身体を洗ってからリビングへ戻って、そして冷蔵庫を開けた。白く照らし出された棚の上に転がっているのは、缶ビールと紙パックのオレンジジュース、そして二リットルペットのミネラルウォーター。あとは、お醤油とポン酢とチューブのわさび。ほとんど料理しないんだから当たり前だけど、それにしたってさびしい。
「よくもまぁ、ムダに冷えてること」
 取り出したジュースは指先が凍るかと思うくらい冷たかった。このサイズの冷蔵庫でこんだけちょっとしか入ってないんだからそりゃ熱効率いいわよねー、なんて変な感心しながら、容器の横に斜めってひっついてたストローを剥ぎ取って、小さな穴にぷちゅっと突き刺した。強く吸い上げると痛くなるくらい冷たいオレンジがのどに染みる。お腹空いたな、今から行けば藤元先生のお弁当タイムに間に合うかな、なんて考えてしまう。
 ――ガッコ、どーしよー……。
 昨日とは打って変わってキレイに晴れた青空の下、ベランダの洗濯物が嬉しそうにひらひらするのを、タオルでガシガシと頭を拭きながら眺めた。まだ少し濡れた肌をふぅっとクーラーの風に撫でられると生き返ったような気がする。カーテン越しとは言え突き刺さる陽の光に、外は暑そうだな、制服に着替えるのもイヤだなとぼんやりと考えた。
 藤元先生、今日もいっぱいお弁当買い込んでるのかな。あたしの分も買ってくれてるのかな。あたしが行かなかったらどうすんのかな。全部自分で食べきっちゃうのかな。うん、先生ならやれそう。
「だって、買い物行かなきゃなんないしねー」
 リビングで偉そうにのさばってる割には涼しげな冷蔵庫の中身に溜息が出る。
 昨日はシュウマイ弁当でその前は焼肉弁当だったから、ローテーションからして今日は鶏から弁当かも。からあげ美味しいよね。大好き。どうしよう。行こうかな、やめとこうかな。
 こんなふうに違うことばっかり考えるのは、現実逃避だってホントはわかってる。あたしは現実からも藤元先生からも逃げてるんだ。

 -つづく-
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