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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ 番外編~White HESH -32
2008年11月07日 (金)
「じゃあね、美雪さん。そろそろ髪流すから」
「うん」
 シャワーヘッドに腕を伸ばす仕草さえ、先ほどまでと雰囲気が違う。うきうきした様子が伝わってくる。わたしが許しただけでそんなに喜ぶのかと、自分でも理解できないような優越感に満たされながらゆっくり目を閉じた。彼の指先で温度を確かめられた温かいシャワーが、前髪の生え際に当てられる。顔にかからないようにと、前髪から後頭部に向けてお湯が流れて行く。髪の隙間に入り込んだ指先が、繊細な動きで地肌を滑って泡を洗い流してくれる。
「ね、気持ちいい?」
「うん」
 優しい指にきゅっと地肌を押さえられると、思考がとろりと蕩けて流れて行きそうだ。他人に髪を洗ってもらうなんて、美容室以外で経験することはあまりないだろう。思い出すにはずいぶんと昔、それこそ幼稚園の頃までさかのぼらないといけないほどだ。その頃はこんな快感があるとは想像すらしていなかった。
「はい、頭おわり。次ね」
「え、ちょっ……」
 部屋に備え付けの、普段とは少し違う香りのトリートメントを丁寧に髪に塗って流して、そして彼は別のポンプに手を伸ばした。ボディシャンプーと書かれたその丸っこい影に慌ててしまう。
「自分で洗うからいいよ」
「んーん、洗ったげる」
 逃げようとしたわたしの肩を軽く押さえると、大きなスポンジをやわやわともみながら彼はにっこりと嬉しそうに笑った。
「い、いいよっ」
「いいからいいから」
 歌うように楽しげに言いながら、彼は泡で実際の形がわからなくなったスポンジをわたしの肌に当てた。肩から背中へとやわらかく撫でられる感触に思わず背筋をピンと伸ばした。
「さっきたっぷり汗かいたでしょ? きれいにしないとね」
 鼻歌交じりの彼の手が肌を覆うように泡を全身に塗りつけて行く。背中から腕へ、胸元へ、お腹へ。そしてさらに下のほうへ。彼に他意はないのかもしれないけれど、でも。

 -つづく-
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