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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ 番外編~White HESH -12
2008年06月14日 (土)
 指先を擦り付けるようにしながら彼はわたしを強く抱き寄せた。ストッキングが破れるとき独特の、弾けるような感触が脚の付け根からふとももへぴしりと伝わる。それに驚く暇もなく、つるりと固い小さな何かがその隙間からねじ込まれた。きゅっと押し当てられたそれがぶうんと低い蟲の羽音を立て始める。
「あ……っ? あ、やあぁあ……っ」
 身体の奥の奥にまで響く卑猥な振動に声を上げてしまう。望んでいた以上に与えられた快感に怯えて、反射的に逃れようと暴れたけれど、彼の腕の中から逃れることはできなかった。
「そんなに気持ちいい? 美雪さんローター好きだもんね。イっちゃっていいんだよ」
「やっ、やだやだっ……あ、ああ……あっ」
 いくら恋人同士が愛し合うためのホテルであったとしても、エレベータから降りた廊下での行為など、普通に考えればありえない。二人っきりの室内での行為だということが前提だからこそ、互いに曝け出せるものだと思う。このような場所で卑猥な声を上げているわたしの目の前のこのエレベータの扉が開いたらどうするのか。誰かと顔を合わせてしまったらどうするのか。わたしのこんな姿を誰かに見られたらどうするのか。
 それとも、彼はそれを望んでいるのだろうか。このような姿を見知らぬ誰かに見られることを……?
「ほらほら、我慢しなくていいから」
「やっ、あ、んんんん……っ!」
 けれども恐怖を孕んだ思考は、ずぶりと差し込まれた指に簡単に突き崩された。ぐちゅぐちゅと遠慮なく掻き回されて身体がきゅうっと硬直する。
「ほら、気持ちいいね。イっちゃえ。声を出していいよ」
「やっ、あ……、シズ、くんっ」
 わたしの理性など、彼の前では風前の灯でしかなかった。押し当てられる振動と突き上げられる指と卑猥な囁き声に、わたしのすべてがあっさりと吹き消される。その換わりのように身体の奥の火が大きく燃え上がる。
「あっ、……ああっ……あ、あああああ……っ!」
 がくがくと腰を振りながらのどをそらして声を上げ、全身を震わせて原始的な快楽を貪る。禁忌的な状況で与えられる淫らな快感は今までとは違う種類のものだった。逆光に翳る彼の表情がそのまなざしが、嘲笑うように苛立つようにすうっと細くなる。それだけを見て、そしてわたしの意識はぶつりと途切れた。

 -つづく-
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