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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ 番外編~White HESH -9
2008年05月24日 (土)
「なんで?」
 わたしの必死の制止に、薄い笑みを浮かべた表情が無邪気を装って訊いてくる。わかっているくせにと強い視線を返してみても、彼は気付かぬふりを続けるだけだった。その態度が気に障るような、そうでもないような、不思議な気分がわたしを包む。
「俺がこういうことしたら、イヤ?」
「そうじゃないわよっ」
 そうじゃないけど……。
「だって、こんなところで……」
 エレベータが停まった先には廊下がある。幾つかのドアが向かい合わせに並んでいる。そこをライトが指し示すドアまで歩いていかなければならない。今まで廊下で誰かと顔を合わせてしまった経験はないけれど、でも今日もそうだとは限らない。ワンピースのジッパーが外れた淫らな姿を、もしも誰かに見られたとしたら。そんなことを考えると胸の奥がどくりと鳴る。それは恐怖なのか、それとも……?
「大丈夫だって。誰もいないよ。誰も見てない」
 わずかにかすれた声の囁きと耳に押し当てられる唇に頬が熱くなる。ぎゅっと抱き寄せられるとその部分がお腹の辺りに当たる。その強い感触に、彼がすでにその気になっているのだとわかってしまう。
「や、やだ、シズくん……」
 言葉でどんなにイヤがって見せても、彼に女として求められると普段の生活の中では意識することさえないある種の優越感がわたしの中からむくりと起き上がってくる。彼がわたしを欲しがってくれるという事実に昂ぶって行く。愛してると囁かれるたびに自分が淫らに染まって行く。そんな変化をはしたないと頭の片隅で思ったとしても、激流のような彼の腕の中では踏み止まることができない。
「いいじゃん。ね? いいでしょ? ダメ?」
 ねだるように言いながら、彼はジッパーの留め金をきゅっとつまみ直した。肌にじじじと振動が伝わり始めて、それがゆっくりと下ろされていることがわかる。彼の手がワンピースの隙間から入り込んできて、肩から背へと手のひらを這わせた。濡れた舌がぬるりとふれる。指先がブラのストラップをよけて、もっと内側へと入ってこようとする。

 -つづく-
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