2ntブログ
R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
スポンサーサイト
--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
マスカレイド2-16
2008年02月09日 (土)
 夏休み中はいくら補講があっても実験はないから、特別教室しかないこの棟には人は滅多にこない。
 うちのガッコはもともと女子高だったから、今でも男子は全体の四分の一くらいしかいない。そのせいもあって化学部とかなくて、だから普段でも放課後はこの辺静か過ぎるくらい静か。呆れるくらい誰もこない。あたしも知らなかったけど、佐上先生が準備室に出入りしてるってことを誰も知らないのかも。
 それでも先生たちは気を付けてるみたい。人目のあるところでは絶対に話し掛けてこないとか、誰かに見られてもわからないようにあたしのケータイ番号は別の名前で登録してるとか、えっちするときは時間も細かく指定してくるとか。本当はしちゃいけないことだと思うけど、準備室のカギをこっそりに付け替えたりしてるし。あたしは退学にも停学にもなりたくないし、親にだってばれたくないけど、それは先生たちも同じだと思う。
 そりゃそうだよね。
 ふうっと溜息をつきながらあたしは先生の隣に座った。藤元先生の豪快な食べ方に対抗するみたいに、表面がちょっと乾いてパサパサになっちゃったカツサンドに大口開けてかじりついて、意外なほど自己主張する薄いきゅうりをパリパリと噛み砕いた。
 でも、もしもバレてあたしが退学になったとしても、そりゃ勿論いろいろと大変だけど、それでも転校するとか私学へ編入するとか、そういう逃げ道がある。でも先生たちはそんなに簡単な話じゃないと思う。
 独身の藤元先生はともかく、佐上先生には奥さんがいるからそっちでも揉めちゃうだろうし。場合によっては即離婚って可能性もあるし、そうならなかったとしても家庭がゴタゴタしたらイヤだって、みんなが傷つくんだって、あたしはよく知ってるはずなのに。
 ふとそう考えた瞬間に現実を思い出して、溜息をついてしまう。
 でもあたしの立場でこんなふうに考えるのって偽善よね。奥さんに申し訳ないなんて考えるのなら、最初からしなきゃよかった……のに。

 -つづく-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
名乗ってもいいけど表には出さないでと言うかたは名前をカッコで閉じてください→例(にゃお)