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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-13
2008年02月01日 (金)
「で?」
 使い終わったティッシュを空になったコンビニのナイロン袋に入れると、だるそうにパイプ椅子に全体重を掛けてもたれながら、藤元先生は短パンのポケットからタバコを取り出した。咥えたタバコに火を点けてそれを深く吸い込んで二秒、唇の隙間から大量の煙をゆっくりと吹き上げる。
「あ、タバコー! いけないんだぞーっ」
 教師が対象の、学校内全面禁煙という規則は、確か入学したときにはなかったと思うけど、ふと気付けばいつのまにかそういうことになっていた。だからタバコを吸う先生たちはよく校庭の隅で車座になっている。雨の日に傘を差してまで吸っているのを見ると笑ってしまう。
 あたしには関係ないから別にどうだっていいけど、でもタバコが好きな人には最近はなかなか難しいらしい。パパもときどきそんなことを言っている。それでもやっぱり身体にいいものじゃないし、キツいにおいは服にも髪にも残るし、本当はやめてくれればいいなあって、そう思ってないこともないんだけど。
「なーにを今さら。こんなもんより、この状況のほうがよっぽどマズい」
 あたしの人差し指を鼻で笑いながら、先生はタバコをはさんだ指を軽く振った。灰の伸びてきたタバコの先を、ミントケースみたいなアルミの平べったい携帯灰皿にトンと叩きつける。
「いかにもヤったあとですって感じだよな」
 あたしの全身を眺めるみたいにゆっくり視線を上下させて、藤元先生はのどの奥で低く笑う。ちょっとやらしい目は、先生がまだ『先生』に戻ってない証拠。それが嫌なわけじゃないけど、でもあたしは外れたままだったブラのホックを急いで留めてブラウスで隠した。
 別に慌てなくても、標準よりもつつましいサイズのあたしの胸は、ブラカップの中にきちんと全部収まってるんだけどさ。
「これがバレたら、俺はクビ。おまえは退学……いや、停学くらいで済むかな? 俺たちを悪人に仕立て上げれば無罪放免って可能性もあるか」
「そんなことしないよっ!」
 あまりの言い草に思わず唇を尖らせたけど、先生は楽しそうにケラケラ笑うだけ。

 -つづく-
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