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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-2
2007年12月07日 (金)
 がう、と指に噛み付くふりをするあたしに肩を揺らせて笑いながら、先生は手を引っ込めた。そのままテーブル上の見慣れたロゴのついたコンビニの袋を引きずるように引き寄せる。無造作な手つきで取り出されるサンドウィッチとおにぎりは、どう見ても昨日より数が増えてる。
「これ、好きだったよな?」
「あ、うん。……ねえ、佐上先生は?」
 差し出されたハムとたっぷり野菜のサンドウィッチとレモン味のソーダを受け取りながら訊くと、藤元先生の動きがぴたりと停まった。
「ガッコにはきてるんだよね?」
 希望者だけが受ける特別授業のために、夏休み中でも教師の半分くらいは毎日学校にきてる。藤元先生もその一員。Tシャツに短パン、素足にサンダルなんてカジュアルすぎる格好だけど、一応は理科の教師だから。
 本気の受験生は夏休みは予備校の夏期講習に行くから、本来はそれほどの人数は参加しないらしい。受験に直面していない二年生か、赤点が怖いあまり出来の良くない生徒が担任に脅されてイヤイヤ出てくる。今まではそんな形だったらしいのだけど、今年は普段は特進クラスしか教えていない佐上先生が数Ⅱを担当する日があるとかで、クラス中が大騒ぎだった。
 数Ⅲだと、文系のあたしたちとっては完全に意味不明の数式しか並ばないけど、数Ⅱならまだ付いていけなくもないから、これ以上はないチャンスってこと。
「ねえ、センセ?」
 どこか一点を見つめたままあたしに目を向けない先生の顔を覗き込むようにしてじっと見上げると、渋々といった表情で先生は溜息をついた。
「さっき奥さんから電話があって、出て行った」
 そこでなんで、目をそらすかな。

 -つづく-
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