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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド-10
2007年08月22日 (水)
「――ちっくしょー」
 うめくように言いながら、藤元先生はバッグのジッパーを外した。開いたジッパーの隙間から似たような色の中身が見える。中身はなんだろう。膜を剥がすように引っ張り出す手元に、自分の置かれた状況を忘れて身を乗り出しそうになる。
「芝口は、武志のことが好きなのか?」
「え、あっ、やっ!」
 耳元に低く囁かれた言葉の意味を理解するよりも先に、佐上先生の手がブラウスの隙間から抱き寄せるようにするりと入り込んできた。あっと思う暇もなく、ブラのホックが外されてしまう。
「俺から目をそらして他の男ばかり見ているから、こういうことになる」
 キレイな切れ長の目が間近でゆっくり細められたけど、意味がわからない。
「どういうこと、ですか?」
「自分で考えろ」
 先生が短く言い捨てる同時に、肩から落ちていたブラウスがぎゅっと背中側に引っ張られた。脱がされると思ったけれど、なぜか先生はブラウスを抜き取らなかった。手首で引っかかったブラウスでそのままぎゅっと縛ったのがわかった。
「せん、せぇ……」
「これでもう抵抗できないな」
 先生の言う通りだった。手首を縛られただけで上半身がまったく動かせなくなる。先生がこんなことをするなんて知らなかった。想像したこともなかった。ひっそり先生に憧れていたけど、抱きしめて欲しいと思ったことも何度もあったけど、それでもこんな一方的なのってやっぱり犯罪だと思う。
「このまま、おとなしく先生に犯されてしまいなさい」
 なのに、なんでそんな目をするの?
「こんなときに教師気取ってんじゃねえよ」
 何をしているのか、向こうのほうでバサバサガタガタシューシューと賑やかな音を立てながら、藤元先生が吐き捨てた。ちらりと肩越しに視線を流すと、佐上先生は軽く左の眉を吊り上げた。
「このほうが背徳感があって楽しいだろう?」
「そんな雰囲気出さなくても、この状況は充分だよ。もっと罪悪感持てってんだ」
 佐上先生の腕のあいだから覗く大きな背中と、その向こうに広がる黒っぽい波。それがうねうねと揺れながら少しずつ膨らんでいるように見える。あれがなんだかわからない音の正体?
「ほら、また武志を見る」
 ぼそりと呟くような声に顔を上げると、少し眉をひそめたキレイな目がじっとあたしを見ていた。

 -つづく-
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