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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-53
2007年07月06日 (金)
「あー、もうっ! なんだってのよっ!」
 就職を機に始めた独り暮らしのアパートに、普段よりも二時間以上早い午後四時台に帰り着いた理香は、身に着けていた全てを脱ぎ捨てるとそのまま風呂へ駆け込んだ。まだ温まりきっていないシャワーを頭からかぶって悲鳴を上げながらも、いつもの倍以上の時間をかけて全身を清める。拭き取った跡がまだ少しベタつく顔を、専用のスポンジで入念に泡立てたメイク落としで洗い、浴槽にお湯を溜めながら入念に歯を磨いた。必要以上に乱暴に歯ブラシをこね回し、ガラガラと音を立てて口内をゆすぐ。
「なんであたしがこんな目にーっ……げほっ」
 大声を出すと、のどの奥が痛む。今日一日、散々に叫ばされた結果だった。襲われた事実もさることながら、自分がどう応えてしまったのか、それを思うと理香の身体に電流が走る。けれどそれは冷たい恐怖と同時に、理香の思考の芯を蕩かせる甘い記憶でもあった。
「や、やだやだっ!」
 子犬のように濡れた髪を振りまくと、理香は歯ブラシをプラスティックのピンクのコップに立て、それをタイル棚に置いた。肌に残った泡を流しざぶりと湯船に浸かる。半ば寝転ぶように脚を伸ばし肩まで浸かると、ふーっと強く息を吐き出した。
「先輩とまた会っちゃうなんて……サイテー」
 俯くと、身長のせいもあってそれほど長くはない脚の付け根の丸い小さな丘の翳りが目に入る。普段から見慣れていたものよりも更に薄くなっていた。理香は数秒戸惑ってからおそるおそる手を伸ばし、わずかな痛みを訴えるそこを指先でなぞった。ムリヤリ脱毛させられた地肌の残り少ない蔭越しに、痛々しく赤い毛穴の跡がポツポツと浮いているのが見える。
「こんなこと、するなんて」
 しかも、平気な顔で。
 行為後、抱き寄せようとする亮治を拒否したことが理香の精一杯の虚勢だった。亮治の全てを許すつもりもこの状況に流されるつもりもないと、それだけは伝えておきたかったのだ。
「ひどいことするんだからっ」
 亮治に与えられた焼けるような痛みを思い出そうとして、けれど理香はぶるりと身を震わせた。
 屈辱も苦痛も、そのあとの激しいセックスの快感を超えることができない。拘束されるように男の腕で強く抱きしめられ、身体の内側を突き上げられこすりつけられる快感と甘く卑猥な褒め言葉に自分がどう応えたかそれを思うと、今日一日だけで普段の一箇月に相当するほど何度も達した箇所が、湯の中で熱く疼く。
 限りなくレイプに近い状況だったとは言え、約一年ぶりに女として求められた充足感が、理香の理性の届かない部分に奇妙にこびりついていた。
 ――そんなに、気持ちよかった? どこが気持ちよかった?
「えと、ね。ここ……」
 自分の内側から聞こえてきた淫猥な響きに、理香は触れていただけの秘所を指先でつうっと縦になぞった。

 -つづく-
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