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R18 らぶえっち小説Blog
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花を召しませ・番外編3~ライクネスラブ~19
2007年06月22日 (金)
「それじゃ……」
「いいよ、このままで」
 なけなしの理性をはたいて、いったん身体を離そうと奉仕してくれる彼女の手を剥がしかけると、彼女は俯いたままそう言った。
「え? いや、それはそうなんだけど」
 場所を移動するつもりはない。ベッドよりも多少不便なのは事実だが、そこはそれ、キッチンプレイにはキッチンプレイとして意味がある。できれば彼女にエプロンを――というのはもういいとして。
「ううん、そういう意味じゃなくって。あの、ええと……」
 言い難そうに何度か口をもごもごと動かしてから、思い切ったように彼女は視線を上げた。
「ええとね、あの。わたし、今日は大丈夫な日なの。心配ない日なの。だから、このまま……してもいい、よ」
「え」
 それって、つまり……。
「着けなくて、いい? ホントに?」
 コンドームに避妊以外の効果があることは今さら言うまでもない。場合に寄っては避妊より性病予防がメインであることさえある。
 性病と一口に言っても、数週間の投薬で簡単に治るものもあれば、生命を損ねる可能性を否定できないほどの代物もある。一応保健所で無料のHIV検査を受けたし、それ以後は気をつけるようにしているからシロだろうけれど、相手構わずセックスしていた時期のことを考えると、やはり多少は不安も残る。
 ――なのに。
「ホントに、いいの?」
「うん。大丈夫」
 どうしてそんなに簡単に俺を受け入れることができるんだろう。あのときも、そして今も。必死でアタックをかけているつもりでも、最後は結局この人の思うがままだ。弄ばれているのが俺のほうだったら……どうしよう?
 頭の片隅のどこかでちらりと間抜けなことを考えたりもするけれど、それでも恥ずかしそうな瞳の極上の誘惑には勝てない。勝てるはずがない。

 -つづく-
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