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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-51
2007年06月18日 (月)
「詐欺ですよね、子どもみたいな顔してあんなエロいなんて。俺、ロリのケはないはずなんですけど」
 思い出したようにくくっと低く笑う達也に亮治が鋭いまなざしを向ける。その視線の意味を理解しながらも、達也はわからない振りをした。
「亮治さんもあのギャップにヤられたんですか?」
 卑猥な意味合いを強く残した問いかけに亮治は背を伸ばすようにして顔を上げた。椅子の角度をわずかに変え、不敬な態度を取り続ける部下を真正面から見つめる。
「何のことだ」
「だから、彼女ですよ。無防備で誘惑に弱そうで、でもなんかこう……あと一歩踏み込みにくいっていうか、踏みにじられないっていうか」
 楽しげな言葉の隙間から流れ出る微妙な雰囲気に亮治はわずかに眉根を寄せた。そんな亮治の雰囲気を察すると、言いよどんだ自分を打ち消すように達也は大袈裟に肩をすくめ唇を歪める。
「まあ、亮治さんがてこずってるなら、俺にもまだまだチャンスはありますしね。頑張ってみます。例の約束、忘れないでくださいよ」
「当たり前だ」
 即座に返ってきた不機嫌極まりない言葉と視線を達也は興味深く観察した。
 本人はポーカーフェイスを保っているつもりだろうが、その手つきは荒々しく、視線は異様なまでに鋭い。普段は厭味なほどに落ち着いているこの男がこのように調子を崩すとは、あの女もたいしたものだ、と内心で頷いた。
 これは、別の意味でも楽しめるかもしれない。
「楽しい仕事場を紹介してもらえて嬉しいですよ。仕事そのものは……あんまり楽しくないですけどね」
 内偵なんて向いてないんですけど。
 軽い溜息混じりの言葉に亮治がじろりと睨み上げる。それは上司としての咎めの視線だった。
「言っておくが仕事がメインだぞ。遊びはついでだ。忘れるな」
「ええ、お互いにね」
 不敵な笑みを浮かべながら達也はゆっくりと腰を浮かせた。軽く咳ばらいをしてから直立不動の姿勢を取り、一瞬で部下の顔に戻る。
「では、お先に失礼します。マネージャー」
 深々と頭を下げると達也は執務室を出た。

 -つづく-
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