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R18 らぶえっち小説Blog
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花を召しませ・番外編3~ライクネスラブ~8
2007年05月18日 (金)
「どうして、そんなこと俺が思うの?」
「え、でも、だって。みんなが……」
 言いよどみながらも強く訴えかけてくる彼女のまなざしに、どう言えば納得してくれるかを考える。
 直感的に真実を見抜く技を生まれながらに会得している女性は、自分の意見に固執しがちだ。聞く耳を持たないと言うほどでもないけれど、覆すにはある程度のテクニックが要る。理詰めではなく、感情に訴えかけること。これが女性を説得するコツだ。
 それにしても。
 ちらりと意識の片隅で小さく呟く。
 美雪さんって、こういうとこ古風だな。
 男女平等と家事の均等負担が謳われるようになってから随分経つ。料理が一種の特技であり恋愛時に武器となるのは、今や女性だけの特権ではない。イケメンアイドルが女性に料理を作るというテレビ番組が流行っているのもその現れだろう。
「じゃあさ、美雪さんは」
 真っ直ぐな彼女をはぐらかすようにからかうようにそして確かめるように、問い掛けてみる。
「美雪さんは、俺に作ってあげたいって、そう思ってくれる?」
「そりゃあ、だって……」
 照れたように口ごもりながら彼女は再び目を伏せる。
 男女平等は言うまでもないしそれを女性が主張しても何の問題もない。そんな現代だからこそ彼女のようなタイプは貴重だろう。
「俺は美雪さんに作ってあげたいし、喜んでくれると嬉しい。美雪さんも、俺のことをそんなふうに思ってくれるんだ?」
「う、うん」
 ためらいがちに、けれど彼女は力強く首を縦に振ってくれた。
「だったら、それでいいじゃん」
 美雪さんがそう思ってくれるだけで充分。

 -つづく-
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